山梨の湯巡り10 [5] byうつぼ |
■桃源天恵泉「白根桃源天笑閣」 館内はけっこう古びていて、受付よこに男女別の浴室。脱衣所には飲泉所が設けられています。(pHを1下げているとのこと) センター系にしては小さく暗めの浴室に、加温槽(木曾さわら造10人、熱め)、源泉槽(同2人、ぬるめ)のシンプルな構成。カラン7、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜12時で6〜7人位と噂よりは空いていましたが、それでもひっきりなしに出入りがあるのでやはり人気のお湯なのでしょう。 加温槽は、木の湯口がふたつあり、ひとつは止まっていてもうひとつから熱湯を投入。槽内排湯はみあたらず、源泉槽側の排湯溝への流し出しは加熱源泉かけ流し?源泉槽は、ぬる湯の源泉を15L/minほど投入し横の排湯溝への流し出しで、湯口そばにはコップも置いてあり、これは非加熱源泉のかけ流しかと。 無色透明でわずかに白い浮遊物が浮いたお湯は、ほぼ無味無臭(源泉槽の湯口でごくかすかなイオウ臭?)。「日本有数の高アルカリ温泉」を謳うお湯で、たしかにpHは10.6と高いものの、成分が薄いためか、はたまたSO_4^2-を相対的に多めに含むためか、ヌルすべ感はさほど強くはありません。源泉槽は絶妙な湯温のやわらかなお湯で長湯仕様(空いていれば (^^; )。浴後は湯切れよくお肌すべすべになります。 名湯!の呼び声高いお湯なので期待していきましたが、正直、さほどのインパクトは感じられませんでした。施設内容にくらべて610円は安くはないので、このエリアだと、「樹園」や桃の木温泉「桃栄館」の方が個人的にはおすすめかな。 なお、駐車場のよこに温泉スタンドもあります。 アルカリ性単純温泉(Na-(HSiO3)・SO4型) 28.8℃、pH=10.6、71.1L/min(1,300m掘削揚湯)、成分総計=0.1785g/kg、Na^+=49.2mg/kg
(90.30mval%)、Cl^-=1.1 (1.21)、OH^-=6.8、HS^-=0.3、SO_4^2-=34.0 (28.51)、CO_3^2-=12.8、HSiO_3^-=69.2
(36.15)、陽イオン計=53.9 (2.37mval)、陰イオン計=124.6 (2.49mval) 〔2004年9月レポ〕 |
![]() 「天笑閣」の外観 |
![]() 「天笑閣」の男湯源泉槽 |
![]() 「天笑閣」の男湯飲泉所 |
![]() 「天笑閣」の温泉スタンド |