山梨の湯巡り10 [4] byうつぼ |
■塩沢温泉「信甲・館」 内湯と近年増設された露天があり、ともに男女別でハダカ移動不可。無人だった露天から入りました。予想以上に広い露天で、加熱槽(岩組石敷7.8人)と源泉槽(同、2人、ぬる湯、湯口にコップあり)があり、加温槽は塩ビ、源泉槽は竹の湯口から投入し、槽内排湯は不明ですが加熱槽の端から流し出しあり。全体にコケ?が出て、緑っぽい浴槽になっています。 こぢんまりとした内湯は、加熱槽(みかげ石枠タイル貼4.5人)に源泉槽(同1人、ぬる湯)という構成で、こちらにも源泉槽の湯口にはコップがおいてありました。カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。日曜15時で男湯独占〜2人と空いていました。
やはり源泉槽(とくに内湯)のお湯が逸品です。やや青みがかって微濁したぬるめのお湯には、少ないながら白い湯の花がただよいます。(加熱槽にはうす茶の浮遊物) イオウ系のたまご味+微塩味にしぶ焦げがかった甘いイオウ臭が明瞭。ヌルすべとキシキシが入りまじりとろみも感じられる存在感のあるお湯は、すこぶる入り心地のいい長湯仕様。ほどよく温まりますが浴後には爽快感が出てきます。 これで塩沢温泉は2軒とも入りました。どちらもいいお湯なので、気分に応じて使い分けできる質の高い温泉地だと思います。 Na・Ca-塩化物泉 32.8℃、pH=9.95、5.23L/min*、成分総計=2843mg/kg、Na^+=808.1mg/kg (71.8mval%)、NH4^+=9.5、Ca^2+=260.3 (26.6)、Cl^-=1667 (96.1)、HS^-=0.8、CO_3^2-=24.0、陽イオン計=1084 (48.93mval)、陰イオン計=1759 (48.93mval)、硫化水素=---- <S59.7.30分析> 〔2004年8月レポ〕 |
![]() 「信・甲館」の外観 |
![]() 「信・甲館」の男湯 |
![]() 「信・甲館」の露天 |