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山梨の湯巡り10 [3] byうつぼ

■こぶちざわ温泉「スパティオ小淵沢 延命の湯」

(小淵沢町、10:00〜24:00、600円(400円 20時〜(4〜9月)、19時〜(10〜3月))、0551-36-6111)
http://www.nns.ne.jp/ent/spatio/

中央道「小淵沢」ICから約1km、緑濃い八ヶ岳山麓にある大規模なリゾート施設のお湯。立派なホテルが中心の施設ですが、日帰り入浴も積極的に受け入れています。ここは2回目で、濃厚なにごり湯が記憶にあったので再訪してみました。

公営か3セクだと思われるとてもよく整備された施設で、日帰り専用の入口があります。脱衣所はゆったりとしたつくりで、浴室も南欧をイメージした明るいもの。

浴場は、内湯ゾーンに大浴槽(みかげ石枠タイル貼25人以上、ジャグジー・ジェット付)、サウナ、水風呂。以前は露天はひとつだけでしたが2001年12月に増設され、旧浴槽(みかげ石枠タイル貼10人以上)、新浴槽(岩組石敷6.7人、東屋付)の2槽となりました。赤松林にかこまれた露天はゆったりと配置され、風の通りもよくきもちがいいです。カラン15、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。GW14時で10人位と空いていました。

大浴槽は2段になった石の湯口からの投入で、下段は循環湯、上段は源泉。浴槽端の排湯口と底面吸湯併用の循環仕様。露天旧浴槽は、石の湯口から60L/minほども大量投入で、浴槽端からの上面排湯+底面排湯口からの自然流下?。露天新浴槽は、岩の湯口からすごい勢いで大量投入+側面注湯。浴槽端からオーバーフローさせていますが、投入量より少ないのでたぶん槽内排湯があるかと。

大浴槽と露天旧浴槽は適温でうす緑褐色微濁、露天新浴槽はややぬるめで透明度50cm位の緑褐色のにごり湯で白い浮遊物がただよい一番濃い感じ。以前の露天はもっと黄色味の強い濃いにごり湯だったので、除鉄システムを導入したのかもしれません。

微重曹味に弱いタール系アブラ臭とセメント臭(カルキ臭混じり?)。「硫黄臭が漂う」としているガイド本もありますが、前回も今回もこれは感じられませんでした。ツルすべがあってかなり温まり感の強い重ためのお湯で、浴感は充分に感じられます。露天新浴槽の湯口付近は泡で白濁しアワつきもありますが、これは高圧の投入によるものかもしれません。

「食と健康」がテーマの施設で、レストランで食べられる薬膳料理が有名です。ICに近く、設備充実。お湯もなかなか力のあるものなので、八ヶ岳エリアで遊んだあとなど立ち寄るのにうってつけの施設ではないでしょうか。

Na-塩化物・炭酸水素塩温泉 58.8℃、pH=7.2、143L/min(1500m掘削揚湯)、成分総計=3452mg/kg、Na^+=1015mg/kg (89.07mval%)、Fe^2+=4.4、Cl^-=1025 (58.50)、HS^-=0.08、SO_4^2-=437.5 (18.43)、HCO_3^-=690.7 (22.91)、陽イオン計=1127 (49.57mval)、陰イオン計=2159 (49.42mval)、メタけい酸=50.0、メタほう酸=52.9、硫化水素=0.06 <H7.12.15分析>

〔2004年5月レポ〕


「スパティオ小淵沢」の外観

「スパティオ小淵沢」の男湯大浴槽

「スパティオ小淵沢」の男湯露天旧浴槽

「スパティオ小淵沢」の男湯露天新浴槽


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