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山梨の湯巡り [2] byうつぼ

(山梨の)玉川温泉

(山梨県竜王町、9:30〜21時、500円/無制限、055-276-5151)

甲府郊外の住宅地のはずれ、田んぼのきわにある温泉銭湯。県道25敷島田富線を南下し、西小入口信号、セブンイレブンを過ぎるとすぐ看板があり左折。あとは看板に従いますが、道は狭くてわかりにくいです。煤けたピンク色の特徴ある鉄筋2階の建物で、浴室は受付を通り狭い休憩所を抜けてすぐ。
脱衣所もシンプルで、施設としてはお世辞にも立派とはいえません。(500円は少し高いかも? でも2階には広い休憩所があります)

ところが、浴室に入ったとたんに唖然!。浴室の床全体がオーバーフローしたお湯で川状態。浴室が狭いので余計にそう感じるのでしょうが、この状況は半端じゃないです。内湯の脇においた桶が、すぐに下流の洗い場の方に流されていってしまった ^^)

内湯(石+タイル造、7.8人)とジェット浴槽(同、3.4人)の2つの湯船。内湯は40℃弱でややぬるめ。泉温は37.7℃のようですが、どうしても加熱湯とは思えません。茶褐色に変色した石の湯口から70L/minほども大量注湯(飲泉可)で、同量のお湯がきっちりとオーバーフローしていきます。ジェット浴槽もかなりのオーバーフロー、浴槽内排湯もなくお湯の鮮度は高いです。カラン4、シャンプー・ドライヤーなし。5/2の15時台で男湯独占でした。

お湯は、淡黄色透明、細かな気泡で白濁気味。ジェット浴槽の方がぬるくて赤味が強く、こちらにだけ栃木「大鷹の湯」に似た茶色腐葉土状の浮遊+沈殿物があります。内湯の湯口には金気臭+甘い温泉(モール?)臭、弱鉄味。アワアワは、山口・韮崎旭よりさらに細かく繊細な感じのもの(霧積に近い)。
湯口近くより湯船端の方が、アワつきが全然スゴいのがとても不思議です。ここもヌル&ツルすべ感が強く、泡ヌメリ+重曹ツルすべのダブル効きの感じ。浴場は狭いですが、西向きの窓から風が吹き込んでとても気持ちがいいです。

これは名湯かと...。サッパリ爽快感のあるお湯ですが無性にあとを引く感じで、今回入った9湯の中でもトップクラスのお湯かと思います。受付のおばさんに、分析表を写させてくださいといったら、「これ見てもぜんぜんわからないの」、いいお湯ですよといったら、「ふ〜んそうかね」と逆に感心されました ^^) かわさんの情報によると、クローズの可能性もあるみたいで、とても残念です。

単純温泉(Na-HCO3・Cl型) 37.7℃、pH=7.46、482L/min自噴、成分総計=1.016mg/kg、溶存総量=0.948mg/kg、Na^+=203.0mg/kg (75.60mval%)、Mg^2+=18.7 (13.18)、Fe^2+=2.6、Cl^-=152.3 (38.15)、HCO_3^-=416.3 (60.51)、陽イオン計=253.5 (11.68mval)、陰イオン計=595.1 (11.27mval) メタけい酸=119.2、遊離炭酸=68.6 <S61.8.18分析>


玉川温泉の外観



浴室


■大滝温泉「おふろの国」

(山梨県甲府市、10〜24時、480円(土休日580円)/5H、055-243-1126)
http://o1126o.hp.infoseek.co.jp/

甲府市南部、大里町の大里南団地そばにある小ぶりなスーパー銭湯。旧「やすらぎの湯」が、昨秋、経営者がかわって(チェーン店化?)改称したもの。内湯(石造、10人)、サウナ、水風呂、大露天(岩造ジャグジー付、7.8人)、屋根付小露天(岩造、5.6人)、打たせ湯2本、洗い場13とスーパー銭湯にしては地味。カランもたぶん温泉。5/2の17時で男湯10人台とまずまずゆったり入れました。

内湯は湯口+側面注湯で側溝へ排湯。大露天は湯口+ジャグジー注湯でオーバーフローあり。小露天は岩の湯口から注湯で隣の打たせ湯槽へ排湯しています。露天の湯口はどちらも源泉だと思います。湯船内の排湯も確認できずかけ流しに近い状態では?「源泉使い切り」??という館内コピーもありました。

お湯は、濃紅茶色透明、色が濃いので濁った感じ。金気臭+中アブラ臭、鉄味。(内湯は色も薄くアブラ臭も弱い)全体に熱めで、湯船は赤褐色に変色してます。アブラ臭は群馬やすらぎの湯と埼玉東鷲宮百観音の中間くらいの軽めのもので、甲府盆地で出会えるとはビックリです。

新潟千手を濃くした感じのお湯はかなりのツルすべがあり、塩味はないのに食塩泉系の強い温まり感が...。このあたりではかなり濃いお湯では?。個人的にはとても好みの感じです ^^)

Na−炭酸水素塩・塩化物泉 48.4℃、pH=7.72、317L/min(1200M掘削自噴)、成分総計=1769mg/kg、Na^+=408.5mg/kg (80.33mval%)、Fe^2+=1.1、Cl^-=274.0 (35.77)、HCO_3^-=845.4 (64.14)、陽イオン計=499.8 (27.12mval)、陰イオン計=1120 (21.61mval) メタけい酸=118.8、遊離炭酸=27.5 <H4.12.15分析>

 


大滝温泉の外観


■黄金(おうごん)温泉「黄金温泉健康センター」

(山梨県甲府市、9〜24時、500円、055-241-8115)
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/4481/

R20号バイパスに面した個性派?健康センター。東京方面から中河原立体を過ぎ荒川を渡ってすぐの細い側道を降りる以外に、楽なアクセスはないのでは?。(通りすぎたらあきらめましょう ^^) ) くすんだ緑色の外壁が一種独特な雰囲気を盛り上げてます。うす暗い感じのエントランスを入ると、右手に一昔前のパブかスナックといった雰囲気の一画がありぎょっとしますが、左手に入湯券の券売機を見つけなぜかホッとします^^;) 犬が2匹そこらをうろつきまわってます。

ひたすら演歌が流れるやたらと広い脱衣所には、常連さんの備品やマンガなどもあり、生活密着型銭湯風。壊れてるらしいロッカーも目立ち、どうみてもアヤシイ雰囲気。5/4、12時で独占の浴室はけっこう広いが暗く、これまた強烈な個性を放ってます。

浴槽はすべてタイル造で、手前に四角い3.4人の小浴槽、左手に水風呂、奥にはローマ風呂風円形大浴槽(10人、かなり熱い)。大浴槽中央には錆びたタイヤホイールがはまったパイプがあって、噴水の様にドコドコと高温のお湯を吹き上げてます。

さらに奥には塩ビのジャグジー浴槽(2人、適温)、階段を上がった一番奥には打たせ湯3本付の浴槽(5.6人、ぬるめ)があり、ここだけ外光が差し込んで少し明るくなってます。サウナはこれも板敷きの一種異様な雰囲気。左手奥には垢スリ用と思われるベッドが仕切りもなく放置されてます。温泉の吹き出るカランは20近くありますが、どれだけ生きてるかは??

だが!...しかしです。
潔いまでのかけ流し浴槽のオンパレード。ジャグジー槽までがザコザコにオーバーフロー。浴槽横に側溝があるので洗い場まではあふれませんが、奥の打たせ湯槽からあふれたお湯が階段を流れ落ち湯滝が出現しています。

このお湯がまた渋い。紅茶色透明、明瞭なフルーティな甘い香り(モール臭?)+金気臭、金気味。かなり温まり感の強いツルすべ湯には、少量ながらアワつきもあります。(ローマ風呂とジャグジー槽が一番濃い感じ) 湯口からの飲泉はできないようですが、お湯の感じからたぶん源泉だと思います。
カランのお湯は、きれいなもえぎ色でフルーティな甘い香り。

水風呂は無色透明ですがかなり強い鉄サビ臭があって、これは別源泉かも?。ということで...よほどのかけ流しファン以外にはあえておすすめはしません。しかし、これはやみつきになりそう!。あ〜またリピートしたくなってきた ^^)

Na−炭酸水素塩・塩化物温泉 46.0℃、pH=7.4、384L/min掘削自噴、成分総計=1.446g/kg、Na^+=267.1mg/kg (76.40mval%)、Fe^2+=0.9、Cl^-=144.5 (24.46)、HCO_3^-=728.1 (71.52)、陽イオン計=338.1 (15.21mval)、陰イオン計=903.3 (16.68mval) メタけい酸=157.3、メタほう酸=9.3、遊離炭酸=37.5 <S61.9.9分析>



黄金温泉の外観



浴室


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