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栃木西部の湯巡り2奥鬼怒4湯 [12] byうつぼ


■西那須野温泉「千本松温泉」

(西那須野町、10:00〜24:00、600円、0287-36-1025)
http://www.senbonmatsu.com/onsen/index.html

乳製品で有名な”ホウライ”の千本松牧場内にできた日帰り施設。従前、牧場の従業員が入浴していたお湯を、施設を整えて日帰り施設としたもののよう。R400沿いのレストランやショップのあるメインゾーンから東側へかなり走った奥まった一画にあり、裏手のホウライCC側からもアプローチできそうです。

こぢんまりとした木造平屋のかわいい建物で、入ってすぐが受付、右手が男女別の浴室で左手正面が軽食もとれる休憩所。スタッフの対応が親切で好感がもてます。

脱衣所はこぢんまりとしたもので団体受け入れはきびしいと思います。浴室の扉を開けたとたんにびっくり。上質なアブラ臭が場内にたちこめています。内湯(みかげ石枠伊豆石貼5.6人)は、石の湯口がありますが使っておらずよこの無骨な金属パイプから熱湯を20L/min強ほど投入し、槽内注排湯はなく窓側側溝への流し出し。湯口の湯温計が、泉温(54.5℃)より高い59℃を示しているのは不思議。

露天は小粋にまとまった和風庭園に面してゆったりと配置され、開放感があっていい感じ。浴槽はL字型みかげ石枠伊豆石貼8人くらいのもので、肌ざわりと入り心地のいいすぐれもの。露天を安易に岩風呂にしなかったのはいい選択かと。

岩の湯口から熱湯を投入で、槽内注排湯はみあたらず上面排湯口からの流し出し。受付できいたところすべて源泉かけ流しとのこと。露天は奥側の小スペースのお湯がいいですが、内湯がベストかと思います。カラン4(露天ゾーンに温泉マークのついたカラン&シャワーがありましたがお湯出ず)、シャワー、シャンプー、ドライヤーあり、土曜13時で2〜4人とわりあい空いていました。

うす緑黄色透明のお湯には茶色の湯の花(露天のほうが多い)。微重曹味に樹脂系のアブラ臭が明瞭。このアブラ臭は群馬のしんとうや高山に似た極上のもので、しばし陶然となってました。(中毒 ^^;; )この系統のかけ流し湯は東京近県では珍しいです。

アルカリ泉でHS^-=1.4なので、甘いイオウ臭が出てもよさそうですが、アブラ臭に抑えられているのか感じられず、たまご味も感知できませんでした。重曹泉系のかなりはっきりとしたツルすべに加えて、ぎりぎり塩類泉に乗っている程度の濃度とは思えない存在感があり、よくあたたまるすばらしいお湯です。恵比寿さんご推測のとおり個人的には完全にツボにはまったお湯で、これが埼玉か群馬にあれば通い必至かと・・・。

近くの温泉いちご園のビニールハウスよこには足湯があって、これはなまっていましたが、ハウスのよこに源泉を流しているところでは極上アブラ臭が匂い立っていました。
しかし、極上アブラ臭温泉使っていちご栽培するとはおそるべし!

好みのお湯のかけ流しだし、落ち着いた施設だし、近くにきたときは再訪したいと思います。あと、浴後に食べたホウライのソフトクリームは美味でした。

Na-炭酸水素塩・塩化物温泉 54.5℃、pH=8.9、139.4L/min掘削揚湯、成分総計=1.001g/kg、Na^+=266.1mg/kg (98.70mval%)、F^-=12.0、Cl^-=110.3 (25.94)、HS^-=1.4、HCO_3^-=436.9 (59.69)、CO_3^2-=25.9、陽イオン計=270.5 (11.73mval)、陰イオン計=595.2 (11.99mval)、メタけい酸=103.8、メタほう酸=30.7 <H12.3.10分析>


「千本松温泉」の外観


「千本松温泉」の男湯内湯


「千本松温泉」の男湯露天


いちご園横の源泉


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