栃木西部の湯巡り2+奥鬼怒4湯 [11] byうつぼ |
■塩原温泉「ピラミッド温泉」(ピラミス整心苑) 林のなか、道沿いに突如として黄色のピラミッド状の建物が重なり合うようにふたつ出現。敷地前にある「ピラミッド・パワーと温泉効果で健康づくり」という大きな看板にいきなりのけぞります。(ちなみにパンフのコピーは、「癒しの殿堂」(^^;
) 浴場は、大浴場と漢方露天(別料金らしい)とどこかマンダラを連想させる超カラフルな半露天の宝石家族風呂(同)の3ケ所があって、それぞれハダカ移動不可。当日は大浴場のみ入りました。(漢方露天はカラ、宝石家族風呂はゲキぬるだった) 男女別の大浴場は、けっこうまともというか、かなり立派できれいですが、奥にある「氣柱」と張り紙された太い柱と、湯口のうえに据えられた白い観音像や女神像?がただものではない雰囲気を醸し出しています。 浴槽は、大浴槽(みかげ石枠石貼15人以上、適温)、中浴槽(同12人以上、ぬる湯、泡風呂らしいがこの日は作動しておらず)のふたつ。奥には足湯&ミストサウナもあります。ここには露天はないですが、中庭に出られるので外気にあたることができます。カラン11、シャワー・ドライヤーあり、シャンプーなし。土曜11時で独占。 大浴槽は、石の湯口から40L/minほども投入で、中浴槽への流し出し。中浴槽は、石の湯口から15L/minほど投入で、かなりの量をオーバーフロー。両槽に「吸水口」の掲示のある底面排湯口と中浴槽には側面注入口がありましたが、作動していないようでした。HPに”天然掛け流し温泉”とあり、お湯の鮮度感からみてもかけ流しかと思います。 お湯は薄い緑黄色透明でわずかにクリーム色の浮遊物。弱重曹味に仄かなミシン油系アブラ臭+僅微モール?臭が感じられました。鮮度感があってモール?泉系のアワつきがでそうなお湯ですが、確認できませんでした。明瞭なツル(ヌル)すべのあるうす口ながらなかなかに入り心地のいいお湯で、適度な温まり感もあります。浴後にかなりの爽快感が出てくるのは、重曹成分+ふっ素(F^-=20.1はかなり多い)のシワザかもしれません。 とにかく摩訶不思議で、好き嫌いのわかれる施設だと思いますが、お湯は悪くないのでB級温泉ファンは見逃せないのでは。個性あふれるパンフも一見の価値ありか(笑)。 アルカリ性単純温泉(Na-HCO3・Cl型) 59.0℃、pH=8.9、235.7L/min(1,200m掘削揚湯)、成分総計=0.782g/kg、Na^+=203.9mg/kg
(98.20mval%)、F^-=20.1、Cl^-=83.5 (26.19)、SO_4^2-=44.4 (10.29)、HCO_3^-=238.1
(43.41)、CO_3^2-=22.2、陽イオン計=208.0 (9.03mval)、陰イオン計=408.5 (8.99mval)、メタけい酸=134.0、メタほう酸=31.4 <H4.5.28分析> |
![]() 「ピラミッド温泉」の外観 |
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![]() 「ピラミッド温泉」の宝石家族風呂 |
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