栃木西部の湯巡り2+奥鬼怒4湯 [9] byうつぼ |
■上栗山温泉「開運の湯」 扉を開けるとすぐよこに受付。そのすぐ脇には卓袱台があって、地元の方たちがなごんでいます。おばあちゃん達のお手製らしい漬け物がどっさりと皿に盛られていて、初めての人にも盛んにすすめてくれます。 男女別の脱衣所・浴室ともにかなり狭く、その割に混んでいたので少し待ちました。浴室は新しめでさほど風情はないですが、浴槽まわりは鉄分の析出で赤茶に変色していていい感じ。カラン3、シャワー・シャンプー、ドライヤーあり。土曜14時で4人〜独占。 木枠石貼4.5人の浴槽に赤茶に変色した石の湯口から投入し、窓側の側溝への流し出し。槽内注排湯は不明ですが、お湯の鮮度感はとても高いです。 透明度40cmくらいのやや緑がかった茶褐色のにごり湯は、だし味がかった金気味+焦げ味+弱重曹味+微塩味で貝汁臭入った金気臭+焦げ臭。この焦げ臭は一種独特で、イオウと鉄分(&硫酸塩)の反応臭かとも思いますが、どうでしょうか。 成分的にバランスのとれたお湯は、弱いキシキシとともに染みてくるような奥深い浴感があって、伊香保やつま恋山田屋に似た感じ。奥鬼怒はイオウ臭白濁系のお湯が多かったので、茶色のにごり湯がとても新鮮に感じます。ここはとても気に入りました。 このあたりでは異色のお湯と思われ、湯巡りのいいアクセントとして立ち寄る価値は充分あるかと。ただし、狭いし人気の施設のようなので、夕方は避けた方がベターかと思います。 Na-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩温泉 50.2℃、pH=7.4、湧出量不明、成分総計=1.958g/kg、Na^+=555.1mg/kg、Fe^2+=5.7、F^-=6.8、Cl^-=463.3、HS^-=0.8、SO_4^2-=404.5、HCO_3^-=354.9、陽イオン計=620.2、陰イオン計=1230.4、メタほう酸=49.6、硫化水素=0.4 <H9.7.15分析> |
![]() 「開運の湯」の外観 |
|