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栃木西部の湯巡り2奥鬼怒4湯 [3] byうつぼ


■粟野横根温泉「前日光つつじの湯交流館」

(粟野町、10:00〜21:00(〜20:00 12月〜2月)、600円(村外)、0289-86-1126)
http://awano.shokokai-tochigi.or.jp/onsen.htm

ここはレポ済みですが、前回大混雑でイマイチだったので再訪してみました。

農水省・林野庁の補助を受けて建設された総木造の館内は、高い天井、暖色系の照明など改めて見てもやはりいい出来で、木を活かした関東周辺のセンター系施設では、群馬南郷「しゃくなげの湯」、山梨丹波山「のめこい湯」とならぶものかと思います。

食事処、休憩室などは無料ゾーンで、浴室に入るときに自販機で購入した入浴券を渡します。脱衣所は施設規模のわりに狭くごった返していますが、広い窓に高い天井の浴場のつくりは秀逸。内湯(檜+赤みかげ石枠タイル貼15人位)と露天(岩組石敷15人以上、ジャグジー付、半分くらい浅湯ゾーン)の2槽を配置。

露天は風通しよく周囲の山々がきれいです。(ただし、渓流のそばなので夏はアブ出現) カラン10(少なすぎ)、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。連休17時で15人以上。ここは、山奥のわりに週末はファミリー客で盛況ですが、常連さんによるとこの日はめずらしく空いているとのことでした。

内湯は、石の湯口からの投入+側面注入で底面排湯口からの自然流下?でオーバーフローなし。露天は湯滝投入+パイプ投入+側面注入+ジャグジー注入?で、こちらも自然流下?でオーバーフローなし。

内湯は、やや熱めの無色透明で明瞭なヌルすべのあるやわらかなお湯で、すこぶる入り心地がいいです。ほぼ無味ながら甘いイオウ臭が湯面でも香ります。露天は、ややぬるめの微白濁で白い湯の花あり。ヌルすべは内湯より弱くややなまり気味で、湯面ではごく弱いイオウの残留臭。

湯滝の横のパイプから投入されているぬる湯には、明瞭なたまご味に甘+しぶ焦げイオウ臭があって、これはたぶん源泉かと。ただ、お湯は全体に内湯のほうがいいです。

浴後、食事処で蕎麦を食べました。この日は地粉の手打ち蕎麦を出していて美味でした。(栃木はさりげに蕎麦どころで、アプローチ途中のあちこちで蕎麦の白い花が満開でした。)

このエリアでは貴重な硫黄泉を充実した施設で楽しめるなかなかいい施設かと思います。なお、アプローチは栃木ICから約1時間の粟野川最奥の山奥、直前3qは狭いワインディングの山道となるので要注意です。

*以前、見当たらなかった分析書が掲示されていました。
(アルカリ性)単純硫黄温泉(Na-(HSiO3)型) 36.0℃、pH=9.9、200L/min掘削揚湯、成分総計=0.146g/kg、Na^+=40.0mg/kg (94.57mval%)、F^-=2.4、Cl^-=13.2 (17.45)、HS^-=2.6、HCO_3^-=11.5 (17.92)、HSiO_3^-=44.7 (27.36)、陽イオン計=42.0 (1.84mval)、陰イオン計=103.5 (2.12mval) <H14.1.10分析>


「前日光つつじの湯交流館」の外観


「前日光つつじの湯交流館」の男湯内湯

 


「前日光つつじの湯交流館」の男湯露天

 


粟野の蕎麦畑


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