栃木西部の湯巡り2+奥鬼怒4湯 [4] byうつぼ |
■八丁の湯 山の湯の雰囲気のある渋い帳場で受付。右手奥が混浴露天ゾーン&女湯露天、左手奥が男女別の内湯。 3槽とも竹樋の湯口から投入で槽内注排湯はみあたらず源泉かけ流しかと。アメニティ類なし。土曜11時で露天ゾーンで5〜10人くらい(同行者除く、以下同じ)。 お湯はほぼ適温で、ごく微かに白濁し白い湯の花がたくさんただよいます。たまご味にしぶ焦げイオウ臭。泉質は単純温泉ながらお湯のイメージはほとんど硫黄泉。際だった湯ざわりはないものの、はっきりとしたとろみが浴感に奥行きを加えています。 内湯は、石造?で2槽(4人&3人)に仕切られた渋いもの。竹樋の湯口からの投入で排湯不明。ここは入浴せず味見だけでしたが、イオウ気は露天より弱いような感じがしました。 奥鬼怒4湯のなかではおとなしい感じのお湯ですが、平地のお湯にはないパワーのようなものを感じました。 <1号源泉> <4号源泉> <7号源泉> |
![]() 八丁の湯の外観 |
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八丁の湯の硫黄成分量と泉質名の関係がちょっと気になったので、調べてみました。 やませみさんの温泉の化学によると、「温泉法や鉱泉分析法指針の記述では、『総硫黄とはH2S+S2O32-+HS-に対応するもの』と書かれているだけで、3成分を単純に合計するのか、それとも上記のようにイオウの総量を求めるのかは具体的に書かれておらず、分析所によってまちまちなのが現状のようです。」とあります。 そこで、それぞれ単純合計と硫黄総量を比較してみると、 <1号源泉> (H11.1.29分析/単純温泉) <7号源泉> (S61.12.27分析/単純硫黄温泉) 分析機関はともに(社)栃木県薬剤師会ですが、分析日に隔たりがあるので、1号源泉では硫黄総量方式、7号源泉では総硫黄単純合計方式を採用しているのかもしれません。(ただし、7号源泉は総硫黄単純合計方式でも1.8mg/kg(<2.0mg/kg/療養泉の規定)なので、硫黄泉の泉質がつくのは疑問ですが・・・) |