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栃木西部の湯巡り2奥鬼怒4湯 [2] byうつぼ


■小来川(おころがわ)温泉「福寿荘」

(日光市、時間要問合せ、500円、0288-63-3008)

日光市の南側に広がる山あいは”前日光”と呼ばれ、さして有名な山も目ぼしい観光地もない地味なエリアです。小来川温泉はこのエリアにあり、どうにも行きにくいのと、あまり特徴のあるお湯でもなさそうなイメージがあったので未湯でしたが、今回、鹿沼まで来たので寄ってみました。

車通りもまばらな県道14鹿沼日光線から少し入ったところにある宿で、ロケーションは秘湯そのもの。和風の落ち着いた佇まい。パンフには「素朴な郷土の味(ひえめし、とろろ汁・・・)」とある一方、中国料理チャイニーズフード「レイア」というのもあるらしくコンセプト不明(笑)

渡り廊下の奥にログハウス風別棟の男女別の浴室”森の湯”。帳場と浴室にしっかりと分析書が掲示されているのは好感がもてます。ここは、ガイドによって泉質がまちまちだったりしますが、分析書によるとふっ素含有の規定泉です。(パンフには”ラジウム含有硫黄泉”とある)

窓の広い落ち着いた浴室に岩枠タイル貼4.5人の浴槽がひとつ。窓の外は野趣あふれすぎ (^^; の庭園で、鄙びた感じがただよっていてなかなかいいです。浴室に入ったとたんにやわらかな温泉臭が香り、鉄分で赤く色づいた岩と青いタイルのコントラストがいい味を出しています。カラン2、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。連休14時で独占。

白い析出の出た岩の湯口から熱湯を投入で少量のオーバーフロー。側底面に排湯口がありますが引いていないようだったので自然流下併用かも。ごくかるく白濁したお湯はやや熱めで、白と茶の浮遊物多数。こまかな気泡も浮遊し、ごくわずかながらアワつき?(気のせいかも・・・)。よわい渋味にやわらかな温泉臭。

湯ざわりはどちらかというとキシキシ系で、温泉らしいやわらかな浴感があります。湯温のせいもあるかと思いますが、とてもあたたまり、浴後はお肌さらさらとなり爽快です。お湯の鮮度感は高く湯口からの投入量もさほど多くないので、ひょっとして加熱源泉のかけ流しかも。

泉質的にさほど期待せずに行きましたが思いのほか満足できました。広そうな庭とすぐそばにきれいな川も流れているので、ファミリーでものんびりと過ごせるお宿ではないでしょうか。

<黒川源泉> 
規定泉(ふっ素含有)(Na-Cl・SO4型) 20.2℃、pH=8.9、湧出量不明、成分総計=279.1mg/kg、Na^+=70.8mg/kg、F^-=2.3、Cl^-=61.3、SO_4^2-=61.20、HCO_3^-=32.2、CO_3^2-=11.7、陽イオン計=83.5、陰イオン計=168.7 <S61.12.27分析>


「福寿荘」の外観

「福寿荘」の男湯


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