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栃木西部の湯めぐり [2] byうつぼ



■足利鹿島園温泉「鹿島園」

(足利市、9:30〜23:00 (早朝5:50〜7:50)、500円(土日祝600円)(早朝・21〜300円)、0284-91-1111)
http://www.kashimaen.com/

足利市北側の山裾にある、少々くたびれた感じのヘルスセンター系施設。低料金で宿泊もできるようになったみたいです。場所はけっこう判りにくいので、HPの地図が役立ちます。ONKEN21さん(2002/02/03)、イッサキさん(2001/01/24)レポあり。

B1F〜2Fの3層の建物で、スペースは広いですが、なんとなくガラ〜ンとした雰囲気。浴室は内湯(B1F)と展望風呂(2F)でハダカ移動不可。展望風呂の方が空いてます。

展望風呂は、妙にだだっ広い空間に一段高く白いコンクリ造の無粋な湯船が鎮座していて、なにか落ちつかない感じ。でも、からだを沈めると、かなりのオーバーフロー。底面の排湯口も引いておらず、ひょっとするとかけ流し? 湯口にはわずかに薄茶色の析出。

内湯は、大浴槽(石+タイル造、15人以上)+ジャグジー槽+打たせ湯+水風呂+サウナ。カラン10以上。シャワー、シャンプー、ドライヤーあり。連休昼間で展望露天2人、内湯5人と空いてました。内湯大浴槽は若干のオーバーフロー。ジャグジー槽はカルキ臭があってたぶん循環。地下230mから汲み上げた井戸水を150L/min近くもかけ流す水風呂が圧巻です。

ややぬるめのお湯は、無色透明無味無臭。成分総計0.184g/kgの薄い単純温泉なのでとりたてて個性のある浴感はないですが、ジャグジー槽以外はカルキ臭なく、なまっている感じもなし。隣にゴルフ練習場があり、休憩スペースも広いので、ゴルフの練習かたがた一日ゆっくりするにはいい施設かも?

単純温泉(Na・Ca-HCO3型) 40.5℃、pH=8.1、137.5L/min、成分総計=0.184g/kg、Na^+=29.0mg/kg (61.91mval%)、Ca^2+=11.7 (28.66)、Cl^-=2.8 (4.05)、HCO_3^-=104.0 (87.32)、CO_3^2-=2.4、陽イオン計=43.9 (2.04mval)、陰イオン計=113.1 (1.95mval) <H11.4.5分析>

〔2002年4月レポ〕


「鹿島園」の外観
 



■(足利)地蔵の湯「東葉館」

(足利市、時間要問合せ、700円、0284-62-0136)
http://www.watv.ne.jp/~toyokan/

足利市の北東側、市街地のはずれにある客室数10室、明治末期創業の老舗旅館。場所は少しわかりにくいですが、HPに地図があります。温検12号さん、イッサキさんレポあり。

土曜14時前に突入すると広間では大宴会開催中。でも浴室は3〜6人と空いていました。場所柄、会合や法要などに使われているようで各種の宴会コースも設定されています。回数券を発行し、日帰り客の受け入れにも積極的なよう。

男女別の浴場は、内湯ゾーンに温泉槽(黒みかげ石枠タイル貼5.6人)、ジェット槽(同、ジェット2本、真湯)、露天ゾーンに露天(鉄平石造8.9人、東屋付)、別棟に「仙人の湯」(同6.7人、たぶん真湯、槽内に備長炭)と旅館の規模のわりに充実しています。カラン計11、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。

内湯温泉槽は赤茶色に変色したライオンの口から時折投入でかなり潤沢なオーバーフロー。投入量よりもオーバーフロー量のほうが多い感じなので、槽内注湯があるかも(にごり湯につき槽内注排湯不明)。源泉?カランもあって薄い赤茶色の冷水が出ます。適温で鉄泉系の赤茶色のにごり湯は透明度45cm。窓から差し込む日差しを受けて黄金色に輝ききれいでした。

金サビ味に金サビ臭で鉄泉らしいキシリ感のあるお湯は温まり感が強く、クセになりそうな個性的なお湯で、イメージとしては伊勢崎の五色を薄めて鮮度を高めた感じでしょうか。

露天は竹の湯口から熱湯大量投入+側面注入でかるい底面吸湯+浴槽横排湯口への流し出し。ややにごりのある熱めのお湯には細かな白い浮遊物がただよいます。無味ながらおだやかな温泉臭?があり、かるいヌルすべも感じられたので真湯ではないと思います。露天はゆったりとしてなかなか風情あるものですが、近くに塗装工場でもあるのか、時折シンナーっぽい臭いが流れてきたのは残念。

庭内湧出らしい源泉は鉄泉のイメージが強いですが、総鉄は6.0mg/kgで温泉法規定にも及ばず、メタけい酸=75.5mg/kgによる規定泉となっています。宴会客の集中攻撃を回避できれば (^^; 、このあたりでは珍しいにごり湯をじっくりと楽しめるなかなかのお湯かと思います。

規定泉(メタケイ酸の項で温泉法の温泉に該当(冷鉱泉)) 17.3℃、pH=6.3、湧出量不明、成分総計=0.418g/kg、Na^+=16.9mg/kg、Ca^2+=27.9、Fe^2+=5.2、Fe^3+=0.8、Cl^-=19.4、SO_4^2-=21.0、HCO_3^-=131.9、メタけい酸=75.5、遊離炭酸=103.5 <H11.4.5分析>

〔2004年5月レポ〕


「東葉館」の外観

「東葉館」の男湯内湯

「東葉館」の男湯露天
 

 

■鹿沼温泉「ウェルサンピア栃木」(華ゆらり)

(鹿沼市、10:00〜22:00、500円、0289-65-1131)
http://www.kjp.or.jp/hp_41/index.htm

鹿沼というとこれまで「出会いの森福祉センター」があっただけですが、厚生年金施設の「ウェルサンピア栃木」が温泉を掘削、日帰り開放を開始し、しかも源泉槽があるらしいということで気になっていました。場所はHPを・・・。(かなり判りにくいところにあり看板も少ないので要注意)

山林のなかに突如として豪華な大型施設が出現します。日帰りの受付は施設のフロントとは別にあります。館内はゆったりとしてハンパなリゾホより豪華です。ムーミンのライセンスを取得しているようで、館内にはムーミンのぬいぐるみがおかれ、ポスターもムーミン入り。さすがはお金持ちの厚生年金施設 (^^;;。

広めの浴室に内湯(石枠タイル貼20人以上)、ジェット槽、源泉槽(総檜造3.4人)、イベント湯(円形1人)、ミストサウナに露天(岩枠石敷8.9人)。露天は軒下タイプながら緑がのぞめ雰囲気はいいです。カラン25、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。週末夕方で20人以上と盛況。

内湯は、黒みかげ石の湯口から大量投入+槽内注湯で浴槽脇の排湯溝への流し出しですが、底面吸湯もあり、お湯の感じからみても循環かと。

源泉槽は、檜の湯口から投入で量は変動しますがおおむね少ないです。槽内注排湯はなく時折オーバーフローの少量かけ流し。タイミングにより鮮度の差が出るのが難です。(女湯の源泉槽はほとんど溜め湯状態だったらしい、やはりこの湧出量で源泉かけ流しはきびしいか?)

露天は、石の湯口からぬる湯を間欠投入で側面注湯&底面吸湯がありますが、オーバーフローもけっこうあって湯づかい不明。

やや熱めの内湯のお湯は、かすかに黄色がかった透明で味不明、弱カルキ臭ですが、それなりのヌルすべ感あり。ややぬるめの源泉槽は、緑茶色ささにごりで湯口で微甘味+僅微たまご味+僅微重曹味でごくかすかに甘いイオウ臭。明瞭なヌルすべ感ととろみ感があります。

適温の露天は、無色透明無味で、秩父あたりによくある紙のような乾いた感じの臭いがします。どちらかというとキシキシ系で硬めの浴感ながら少量のアワつきがあります。これは源泉槽や内湯とは全く異質の浴感に思えるので、温泉ではなく井水では?

温泉稀少のエリアなのでかなり混んでいますが、500円で豪華施設と源泉が味わえるなかなかの施設ではないでしょうか。1階のレストランもそれなりに美味しいです。

アルカリ性単純温泉(Na-HCO3型) 40.5℃、pH=8.5、94.3L/min掘削揚湯、成分総計=0.808g/kg、Na^+=231.7mg/kg (97.64mval%)、Fe^2+=2.0、F^-=24.0、Cl^-=38.8 (10.42)、HS^-=0.2、HCO_3^-=437.1 (68.10)、CO_3^2-=19.3、陽イオン計=237.9 (10.32mval)、陰イオン計=535.9 (10.51mval) <H14.7.15分析>

〔2004年7月レポ〕


「ウェルサンピア栃木」の外観

「華ゆらり」の専用エントランス



■今市温泉「森友の湯」

(今市市、10:00〜22:30、500円(土日祝600円)、0288-21-3844)

郡司さんの「一湯入魂温泉」で道路沿いの源泉垂れ流しタンクが紹介されていたお湯。日帰り施設ができたとのことで行ってみました。ネットでもあまり情報がとれないナゾのお湯です。

東京方面からだと、日光宇都宮道路「大沢」ICで降りてR119を今市方向に入り、杉並木を抜けてしばらく行った左手にセブンイレブンがある交差点を左折、少し走ると右手に「レッドウィングゴルフセンター」が見えてくるので、その反対側の「カラオケWING」のなかです。かなりB級入った佇まいですが、別棟の温泉棟は新しくてきれい。別に休憩所もあり。

男女別のこぢんまりとした浴室は、木枠タイル貼8.9人の内湯のみとシンプル。窓の外には庭園があって、露天がつくれそうな感じ。カラン5、シャワーあり、シャンプーなし、ドライヤーあり。週末10時で2〜3人。

岩組みづたいに流し込み+槽内注入×2で、浴槽端の排湯口からかなりの量を流し出し。湯口では2系統の供給ラインが混合されていて湯づかい不明ですが、鮮度感は悪くないです。や白濁した適温のお湯は、ほぼ無味で僅微焦げ臭+微アブラ臭?でカルキ臭はなし。郡司さんのレポや温泉分析書には「やや灰白色に混濁し」とありますが、今回はそこまでの色味はありませんでした。

弱いヌルすべのある当たりのやわらかな入り心地のいいお湯で、けっこうな温まり感もあります。成分は薄めなので突出した特徴はないものの、なんとなく変わった感じのお湯です。

この内容で600円は高い気もしますが、空いていそうなのでのんびり過ごすにはいい施設ではないでしょうか。回数券は10回3,900円なのでこれはお得。すぐそばには温泉スタンド(100円/100L)もあります。

アルカリ性単純温泉(Na-HCO3・(CO3)・SO4型) 45.0℃、pH=9.1、330.0L/min*掘削揚湯、成分総計=0.183g/kg、Na^+=43.9mg/kg (87.17mval%)、Fe^2+=0.2、Cl^-=9.6 (12.39)、HS^-=0.6、SO_4^2-=23.8 (22.67)、HCO_3^-=49.7 (37.18)、CO_3^2-=15.3 (23.33)、陽イオン計=49.9 (2.19mval)、陰イオン計=100.8 (2.19mval) <H12.8.21分析>

*)パンフでは、湧出量3300.0L/min!となっていますが、分析書では330.0L/minなのでこれは誤植でしょう。

〔2004年7月レポ〕


「森友の湯」の外観

「森友の湯」の男湯

「森友の湯」の温泉スタンド
 

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