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東信の湯めぐり [3] byうつぼ 「ますや旅館」をチェックアウトしたあと、修那羅峠、四十八曲峠経由で戸倉上山田へ抜けました。戸倉温泉は明治26年、上山田温泉は明治36年の開湯で、善光寺詣りの精進落としの湯として賑いをみせ、今もその系譜を継いでか信州有数の歓楽温泉として名を馳せています。 千曲川を挟んで対岸(東岸)にある新興温泉は”新戸倉温泉”と呼ばれています。今回は新戸倉の公衆浴場3、戸倉上山田の共同浴場1を攻めました。 |
(長野県千曲市、4:00〜22:30、300円、026-275-2228) 浴場はけっこう広く、手前から寝湯?槽(4人、浅い、ややぬるめ)、主浴槽(ジャグジー付、10人以上、適温42℃)、高温槽(6.7人、かなり熱い47℃)とスチームサウナがあり、浴槽はすべて赤みかげ石枠タイル貼です。 カラン21(たぶん源泉)、シャワー・シャンプーあり、ドライヤー有料。日曜12時で10人以上となかなかの盛況。 高温槽の奥にある岩の塔からかなり熱い源泉を湯滝状に投入で、岩間に(飲泉用?)桝がいくつも置いてあります。これを主浴槽に流し込み、さらに寝湯?槽からの排湯。槽内排湯は不明ですが、お湯の鮮度感からかけ流しかそれに近い湯づかいかと思います。(館内掲示によると「地下より湧出したばかりの新鮮な温泉に循環ろ過や加熱処理等をすることなくご入浴いただいております」) やや翠がかったお湯には、こまかな白い湯の花があり、弱たまご味にしっかりとしたしぶ焦げイオウ臭。きもちとろみとツルすべも感じられます。高温槽は相当に熱いですが、空いていて鮮度感も高いのでほとんどここにいました。ビシッとくる熱さのたまご湯は浴後爽快感のでる良質なもの。 ”超音波温泉”の由来は、「無数の気泡が身体に付着し湯上りの後もポカポカと温まり(中略)、湯冷めのしない温泉として知られていました。この芯から温まり湯冷めしない理由は気泡が水面で爆発する際超音波が発生し入浴することによって骨が摂氏0.5度〜1度高くなるという理論に立脚」(HPより)という説明がある一方、「中央浴槽の『超音波風呂』は、お湯の循環方式ではなく超音波発生装置による新鮮な空気を送り込むシステムで稼働」という館内掲示もあって、正直よくわかりません
(^^; 単純硫黄泉 47.4℃、pH=8.74、蒸発残留物=442mg/kg、Na^+=136.9mg/kg、Ca^2+=16.0、Cl^-=142.2、HS^-=9.08、SO_4^2-=81.0、HCO_3^-=68.8、CO_3^2-=6.4、メタけい酸=62.70、メタほう酸=5.0、硫化水素=0.258 |
![]() 「万葉超音波温泉」の外観 |
![]() 「万葉超音波温泉」の男湯 |
■新戸倉温泉「戸倉国民温泉」 タイル貼の湯口から50L/minほども大量投入ですが、しっかりと横にコップが置いてあるのにはおどろき。ザンザコのオーバーフローと、別に底面排湯と浴槽外に噴水状にお湯が出ている排湯口が2ケ所あるのでパスカル方式併用の理想的な湯づかいかと。 やや熱めのお湯は、翠がかった透明で湯中に気泡が流れています。弱たまご味に弱いしぶ焦げイオウ臭ですがイオウ気は万葉より弱いです。かなりの量のアワつきがあって、ヌルすべ+アワつきのヌルが楽しめる気持ちのいいお湯。 ここでおどろいたのはその浴感です。成分総計=332.6mg/kgとはとても思えない力感のあるお湯で、発汗が半端じゃなく長湯できません。しっかりと温まり浴後充実した爽快感が出る感じは、アワつきともあいまって山梨の韮崎旭を思い起こしました。 浴槽の佇まいといい力感あふれるお湯といい、このエリア屈指の名湯でしょう。HPはできたばかりですが、なかなかに充実したいいページです。 アルカリ性単純温泉(Na-Cl・SO4型) 38.5℃、pH=8.97、湧出量不明、成分総計=332.6mg/kg、Na^+=88.5mg/kg
(91.25mval%)、Ca^2+=6.2 (7.33)、Fe^2+=0.4、Cl^-=65.0 (42.16)、HS^-=1.4、SO_4^2-=52.4
(25.12)、HCO_3^-=42.7 (16.13)、CO_3^2-=18.6 (14.29)、陽イオン計=97.2 (4.22mval)、陰イオン計=181.7
(4.34mval)、メタけい酸=50.3 <H13.12.19分析> |
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![]() 「戸倉国民温泉」の男湯 |
■(戸倉)観世温泉「戸倉観世温泉」 (長野県千曲市、5:00〜22:00、300円、026-275-0350) http://www.togurakamiyamada.jp/arukikata/onsen.htm 国民温泉の後、坂城で蕎麦を食べたあと(名産の辛味(ねずみ)ダイコンを使ったもので美味でした)、共同湯攻撃に戻りました ^^。ここも、新戸倉側にあって一本奥に入っているので判りにくいです。券売機で入湯券を買い番台のある脱衣所に入場します。やませみさんのレポあり。 主浴槽(みかげ石枠タイル貼10人以上、やや熱め)と非加熱槽(檜造4.5人、ぬるめ)のふたつの浴槽。カラン20(たぶん源泉)、シャワー・シャンプーあり、ドライヤー有料。日曜14時で15人以上とかなりの入り。主浴槽は石の湯口から投入でオーバーフロー。別に底面排湯と浴槽外に噴水状の排湯口があるのでパスカル方式併用かと。さらに底面吸湯と側面注入があったので半循環かもしれませんがお湯に鮮度感はあります。 ぬるめの非加熱槽は湯口からぬる湯を投入でオーバーフローなし。槽内排湯口はみあたらなかったので浴槽材の木の隙間から排湯か?こちらは槽内注入もなくかけ流しかと思います。やませみさんによると、主浴槽が2号泉、非加熱槽が3号泉と源泉が別とのことで、温度の加減もあるかもしれませんが非加熱槽のほうがよりやわらかな感じがして、実際、こちらの方が人気がありました。 やや翠がかった透明の湯(主浴槽のみ白い浮遊物あり)は、気泡がただよいアワつきがありますが国民温泉よりは少ないです。たまご味に甘いイオウ臭がありますが万葉よりは弱いです。ヌルすべがあって入り心地のいいお湯ですが、すべてにおいて中庸のイメージ。それでも、レベルの高いこのエリアですから充分満足できる良質のお湯かと思います。 <2号泉/3号泉> |
![]() 「戸倉観世温泉」の外観 |
![]() 「戸倉観世温泉」の男湯 |
■上山田温泉「亀の湯」 (長野県千曲市、13:00〜23:00、50円(市外)、026-275-1001) http://www.togurakamiyamada.jp/arukikata/onsen.htm 千曲川西岸の戸倉上山田側には、「亀の湯」、「多世代健康交流プラザ つるの湯」、「湯の華銭湯瑞祥」と3つの公衆浴場がありますが、今回は「亀の湯」を攻めました。 以前は「つるの湯」も素朴な共同浴場だったらしく、位置関係から戸倉の共同湯が「亀の湯」、上山田の共同湯が「つるの湯」だったような気もしますが、「亀の湯」の温泉分析書の温泉名は”上山田温泉”となっていました。 当時の上山田村で温泉を探索しているときに河原に多数の亀が群がっているところをみつけ、水が温かいので掘ってみると29mで温泉が噴出したことに因んで「亀の湯」と命名されたようです。 大型旅館の建ち並ぶ戸倉上山田側は、裏通りに入るとパブやスナックがひしめいています。そんな裏通りの一角に共同湯「亀の湯」があります。道が細くてPもほとんどないので車での突入はご法度かと。めがねさんのレポあり。番台のある典型的な銭湯仕様で開場も13時です。市外でも50円、市民はなんと20円!で入れます。モルタル造の鄙びた佇まいで地元指数は95%。 旅館案内所の対面にある「水と緑と潤いのある公園」に飲泉所があり、たまご味甘イオウ臭の源泉が出ています。(ここも「亀の湯」と同じ9源泉の混合泉です)歓楽温泉のイメージが強い戸倉上山田温泉ですが、お湯は一級品かと思います。 <上山田26.27.30.32.35.40.41.43.46号泉の混合泉> |
![]() 「亀の湯」の外観 |
![]() 「亀の湯」の男湯 |
![]() 飲泉所 |