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上州の湯巡り [6] byうつぼ |
(片品村、12:00〜21:00、500円、0278-58-3292) 共同浴場的な渋い脱衣所。浴室も総木造りで天井が高いきもちのいい造りで、木(アスナロ?)の香りがただよっています。カラン5、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜12時で3人〜独占。 浴槽は、鉄平石貼4人くらいの内湯のみ。入った直後は湯口の上の壁から伸びたホースからの注入のみでかすかにオーバーフローがありました。が、すぐに岩の湯口からお湯が出始め、浴槽の水位が落ちてオーバーフローはなくなってしまいました。側面吸湯が作動していたので、おそらく側面吸湯−岩の湯口の循環かと思いますが、ホースはたぶん源泉で(おだやかな温泉臭がある)、入った直後は少量ながらかけ流し状態だったのでは? 適温のお湯は、無色透明で、ホースのお湯には弱いながらほんわかとした温泉味とおだやかな温泉臭。浴感は弱いですが、弱いヌルすべが感じられ、浴後はそこそこの温まり感が出ます。分総計=0.18g/kgのアル単に個性的な浴感を求めるのは酷でしょうが、いい佇まいの浴室なので循環は残念。 アルカリ性単純温泉(Na-HCO3・(F)型) 43.5℃、pH=9.0、229L/min掘削揚湯、成分総計=0.18g/kg、Na^+=45.0mg/kg
(89.25mval%)、F^-=10.2 (23.89)、Cl^-=3.14 (3.94)、HCO_3^-=59.0 (43.03)、CO_3^2-=10.8、陽イオン計=49.3
(2.19mval)、陰イオン計=97.3 (2.25mval) <H7.3.2分析> |
![]() 「しんめいの湯」の外観 |
![]() 「しんめいの湯」の男湯 |
■幡谷温泉「ささの湯」 (片品村、10:00〜21:00、500円、0278-58-3630) http://www.journal.co.jp/higaeri/gunma/2-06.html 片品方面ではお湯の評判の高い日帰り施設(宿泊も可)。温検12号さんのレポあり。R120平川交差点を花咲方面へ入ってすぐの左手。 民家風の建物は「しんめいの湯」を少し大がかりにした感じで、入って左手が浴室、右手が食堂兼休憩所。 内湯は、岩の湯口からのぬる湯投入と熱湯(源泉加熱湯か?)の側面注入で、浴槽フチ全面からのザンザコかけ流し。内湯湯口にはコップがおいてあります。露天は石の湯口からのぬる湯大量投入と木樋の湯口から熱湯を少量投入で排湯口からの流し出し。底面吸湯がありますが、これはお湯の回転用かと思います。 内湯は適温、露天はぬるめのお湯は、無色透明で、分析表ではCa^2+やSO_4^2-は少ないのですが、甘い石膏味と石膏臭を感じました。とろみを帯びたツルすべ感があって、肌になじむとても入り心地のいいお湯で、浴後はフッ素成分のせいか気持ちのいい爽快感が広がります。これはやはり名湯かと。とくに露天は絶妙のぬる湯で、冬場以外は長湯に最適。 館内はのどかな雰囲気で、時間制限もないのでここはじっくりと腰を据えてお湯を楽しみたいところです。でも、冬場の露天はさすがにちょっとキツいかも。(以前、スキー帰りに2度ほど入ったことがありますが、かなり寒かった記憶が・・・)あと、食堂で舞茸天ぷらそばを食べましたが、舞茸の天ぷらはなかなかいけました。 アルカリ性単純温泉(Na-HCO3型) 41.5℃、pH=8.3、湧出量不明、成分総計=0.75g/kg、Na^+=186、Fe^2+=1.62、F^-=16.3、Cl^-=13.6、HCO_3^-=415、CO_3^2-=5.59、陽イオン計=196、陰イオン計=469、遊離炭酸=46.3 <H8.1.19分析> |
![]() 「ささの湯」の外観 |
![]() 「ささの湯」の男湯 |
![]() 「ささの湯」の男湯露天 |
■片品温泉(釈迦の湯)「うめや」 で、次に目指したのはここも源泉かけ流しとの情報があった「うめや」です。奥に新館もあるけっこう大きな和風旅館ですが、玄関はこぢんまりと落ち着いた感じ。 男女別の浴室は、内湯のみ(石枠タイル貼6.7人)とシンプルで宿の規模のわりに小振り。天井が低く、ややこもり気味なのが残念です。カラン6、シャワー・シャンプーあり、ドライヤー女湯のみあり。土曜14時で2人〜独占。石の湯口からの投入で槽内注排湯はなく、全量オーバーフローのたぶん源泉かけ流しです。 やや熱めの微白濁したお湯には、わずかに白い湯の花がただよい、たまご味と甘いイオウ臭があって、湯面でも香るのは立派。かなり明瞭なとろみとヌルすべのあるお湯でとても温まりますが、浴後はすっきりとした爽快感が出てくるかなりレベルの高いお湯。量は少ないながらアワつきもあります。 片品というと「雪解け水が温まって出てきている特徴のないお湯」くらいのイメージしかなかったので、これだけしっかりとしたイオウ泉の浴感に出会えるとは正直びっくり。廊下に掲示されていた温泉分析表の泉質欄がアル単(たぶん)からアルカリ性単純硫黄泉に修正されている形跡があったので、再分析で硫黄分が増えたのかもしれません。 (アルカリ性)単純硫黄温泉 pH=9.04、泉温・湧出量・成分総計不明、Na^+=79.0、Fe^2+=0.25、F^-=5.7、Cl^-=41.1、SO_4^2-=25、HCO_3^-=68.6、CO_3^2-=21.4 <H3.1.25> |
![]() 「うめや」の外観 |
![]() 「うめや」の男湯 |
■鎌田温泉(妙宝の湯)「千明(ちぎら)旅館」 (片品村、時間要問合せ、500円、0278-58-2601) http://www.chigira.co.jp/ 鎌田の集落内にある温泉旅館が日帰り開放するもの。全16室の中規模旅館で、玄関は国道に面していますが、縦に懐のふかいつくり。創業は大正13年と古く、常連さんが多いようです。 奥にある男女別の浴場は、落ち着いた佇まいをみせています。内湯(木枠玉石敷き10人)のみとシンプルですが、ゆったりと浴槽が配置された居心地のいい浴室です。カラン7、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜15時で独占。 コップがおいてある石の湯口から熱湯を投入で、槽内注排湯はみあたらず、浴槽端から潤沢にオーバーフローの源泉かけ流しでしょう。(HPにも”※掛け流し式(循環・沸かし一切なし)”とあります。)お湯はとても熱く、46〜47℃はありそう。こんなに広い浴槽でこれだけ強烈な熱湯はちょっと記憶にないです。熱湯がザンザンかけ流されていく様はなんとも豪快。 お湯は、無色透明無味無臭。あまりに熱いので、正直なところ浴感はよくわかりませんでしたが (^^;、浴後は湯切れがよく、爽快でした。 お湯は57℃のアル単で、熱いので地下のタンクで冷却しているそうですが、それでも熱湯なので夏場などたいへんみたいです。味臭からみて成分的にはさほど濃いお湯とは思えませんが、この熱湯風呂は特筆もの。 分析表の掲示なし、フロントにもなし / アルカリ性単純温泉 |
![]() 「千明旅館」の外観 |
![]() 「千明旅館」の男湯 |