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常磐の湯巡り [4] byうつぼ



■久之浜温泉「たきた館」

(福島県いわき市、時間要問合せ、500円、0246-82-3303)
http://www.kankou-iwaki.or.jp/01tomaru/08ryouyou/kousen.htm

いわき市北部の丘陵地にある一軒宿。源泉かけ流しとの情報があったので行ってみました。看板はしっかりとしており道からも見えるので判りやすいです。豪華さはないものの、予想以上に立派でこぎれいな旅館です。当日は団体が入っているようでしたが宴会中で、浴室は独占でした。

建物奥にある浴室は男女別。女湯の方がきもち広いようです。脱衣所には「この風呂は、循環式ではございません」という掲示。2面が窓の明るい浴室からは、のどかな山里の風景が楽しめてなごめます。一部木枠石貼4.5人の浴槽で、カランに繋いだホースから熱湯5L/min弱を注入していますがやや無粋。他に冷水カランがあって、これは源泉かもしれません。

槽内排湯は見あたらず、かるくオーバーフローがありますが、注入量が少ないのでかけ流しのイメージはさほど強くはありません。でも、冷鉱泉?なのに加熱かけ流しは立派です。カラン3、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。日曜12時で男湯独占。

やや熱めのお湯は、薄く緑白濁し、白い針のような繊細な浮遊物がただよっています。無味無臭ですが、口当たりよく美味しそう。(コップなし) 明瞭なヌルすべがあり包まれるようなやさしい浴感でかすかにアワつきがあったような・・・。パンフによると、肌が滑らかになることから「蜂蜜の湯」と呼ばれているとのこと。

とにかく浴槽の入り心地が抜群にいいので、ついつい長湯してしまいそうです。お湯もしっかりとした浴感が楽しめるもので、鉱泉かもしれませんが(分析表館内掲示なし)半端なアル単よりはよっぽど楽しるお湯かと思います。

おばあさん(大女将?)がとても親切で、帰りしなにわざわざ車までパンフをもってきてくれました。いのしし料理、とくにぼたん鍋が自慢のようなので、食事プランでゆったり過ごすのもいいのでは。


「たきた館」の外観

「たきた館」の男湯

「たきた館」の女湯
 


■玉山温泉「石屋旅館」

(福島県いわき市、時間要問合せ、500円、0246-33-2525)
http://123.sub.jp/ishiya/

久之浜の後、酸性明礬泉らしい白岩温泉「金波」にTELしましたがあいにく入浴不可。さらに南の玉山温泉へと向かいました。
 
延享元年(1744年)の開湯といわれる玉山温泉には「藤屋」「石屋」「玉屋」の3つの旅館があります。一種隠れ里のような温泉集落で、山すそにしっとりとまとまった佇まいがすばらしいです。「藤屋」にTELしたところ入浴不可、「石屋」はOKだったのでここにしました。

おおきな民家風の建物はなかなか趣があり、年季は入っていますが手入れが行き届き気持ちがいいです。狭い廊下や階段を上り下りして奥の男女別の浴室へ。男湯の脱衣所の窓からは源泉タンクと温泉神社の参道が見えます。

二面採光の明るくきれいな浴室には、みかげ石枠石貼4.5人の浴槽がひとつとシンプル。側面注入に底面吸湯があってオーバーフローはなし。他に冷水の出るカランがあり、これはたぶん源泉かと。カラン3、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。日曜13時で男湯独占。

かなり熱めのお湯は、無色透明無味でおだやかな温泉臭(かすかな甘いイオウ臭?)。かなり強いヌルすべがあり、源泉?カランのそばではこまかな気泡が舞い、かすかにアワつきがありました。ヌルすべが特徴の美人の湯系のお湯かと思います。

浴後、温泉神社にいきました。温泉地を見下ろす小高い丘の上に鎮座する神社は江戸後期建築の小さいながら神さびたもの。温泉神社の参道脇にある源泉槽からは源泉がちょろちょろと漏れていました。冷たい源泉には明瞭な甘いイオウ臭があって、流路には白い湯の花が出ていました。

アルカリ性炭酸泉 炭酸=多量、加里=著明、那篤倫(ナトリウムか?)=著明、固形分全量=0.48(単位不明、mg/Lか?)<分析年月日不明>


「石屋旅館」の外観

「石屋旅館」の男湯

温泉神社

源泉


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