みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報

房総の湯巡り-2[14] byうつぼ


■青堀温泉「ホテル喜楽館」


(富津市、16:00〜19:00(土日祝:12:00〜19:00)要予約、600円、0439-87-4126)
紹介サイト

R16が小糸川を渡った南側、有名な「静養園」の向かいにある創業明治10年の歴史あるホテル。以前から自家源泉の鉱泉をつかっていましたが、平成2年に分析をかけ温泉に該当、青堀地区では2軒目の温泉施設となっています。

ここは日帰り開放していますが宿泊客優先らしく要予約です。土曜の昼ごろTELしたところ「今日は日帰り受け付けるかどうかわからない。夕方またTELしてください。」とのつれない返事。夕方、直談判覚悟で気合い入れて直接行くと(笑)、玄関前に日帰り可の看板。日帰り客に冷たいタカピーな施設かと思いきや、フロントのお姉さまの対応はとても感じのいいものでした。

エントランスやフロントまわりはビジホ風ながら、ふところのふかい館内は観光ホテルらしい落ちついた雰囲気。装飾品などなかなかに由緒ありげです。ただどことなくB級入っていて、雰囲気は「静養園」に似ています。なお、ここは磯料理に定評があるようです。

廊下の奥に男女別の浴室。「椿の湯」と「滝見の湯」がありこの日の男湯は「滝見の湯」でした。脱衣所は広めで風が通るきもちのいいもの。扉をあけるとタイル貼12人以上の浴槽ひとつのシンプルな浴室。窓のそとは庭園で、窓のすぐわきに滝があります。左右にカラン計8、シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。土曜18時で独占。カランは微モール臭を帯びたうす茶色の水で、これは井水では?

湯口はなく、槽内2ケ所からの側面注入(適温と熱湯少量)にオーバーフロー&弱い側面吸湯で、鮮度感は悪くありません。(わずかにアワつきあったかも?) 湯中に固形消毒剤らしき錠剤が入れられていましたが、カルキ臭はごくわずか。

やや熱めのお湯は透明度60〜70cmで味不明、黒湯特有の化石肥料臭+漢方薬のような苦っぽい臭い。ヌル(ツル)すべと明瞭なとろみを帯びた重曹泉らしいイメージのお湯で入りごこちがいいです。規定泉ながら充分な浴感がありますが「静養園」より塩分が弱くて淡泊。お湯のイメージがちがうので入り比べも面白いかもしれません。

規定泉(NaHCO3)(Na-HCO3・Cl型) 19.6℃、pH・湧出量不明、成分総計=0.56g/kg、Na^+=152.9g/kg (92.05mval%)、Fe^2+=0.2、Cl^-=80.7 (30.14)、HCO_3^-=262.2 (56.90)、CO_3^2-=27.0、陽イオン計=167.7 (7.22mval)、陰イオン計=373.1 (7.56mval)、腐食質=11.6 <H2.10.17分析> (源泉名:青堀温泉)

〔 2007年6月13日レポ 〕




「ホテル喜楽館」の外観

「ホテル喜楽館」の男湯

「ホテル喜楽館」の湯色1

「ホテル喜楽館」の湯色2


もどる目次すすむ