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房総の湯巡り-2[10] byうつぼ


■養老温泉(大多喜老川)「養老渓谷 嵯峨和」


(大多喜町、時間要問合せ、500円、0470-85-0321)
オフィシャルHP

ここは先日レポした亀山湖畔の「嵯峨和」の姉妹館で、養老館の並びにあります。イオウ成分が多そうで料金も安いので寄ってみました。

さして特徴のある宿ではないですが、宿の方の応対がフレンドリーで好感。狭い廊下の奥に男女別の浴室。こぢんまりとした暗めの浴室に石造5.6人の浴槽ひとつとシンプル。岩の湯口から大量投入で底面吸湯あり、オーバーフローなしの循環仕様。カラン5、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。土曜13時で独占。

浴槽のお湯は、ほぼ適温のうす醤油色の黒湯で味不明カルキ臭。ツル&ヌルすべの湯ざわりと温泉らしい浴感は感じられるもののカルキ臭がどうにも邪魔。ここのポイントは洗い場のカランでしょう。

カラン(お湯・水カランどちらも温泉)から出る緑茶色の水は塩味+微重曹味にモール臭+微鉄臭+弱アンモニア臭で、その裏に甘いイオウ臭が潜んでいる感じの複雑な味臭。ツル&ヌルすべが明瞭でイメージは鋸山金谷温泉「金泉館」に似ているような気がします。(そういえば宿の雰囲気も似ている)。すぐそばの「養老館」より塩気とツル&ヌルすべが強く、ややお湯のイメージが違います。

浴槽とは全然ちがう鮮度感があるので、浴槽で温まりカラン源泉を浴びるを繰り返していました(笑)。とどめにカラン源泉を大量に浴びて退場。浴後は爽快感が出てお肌つるつる。ここは客数もさほど多くなさそうなので、循環を止めてため湯&適宜源泉投入方式にできないのかな。

道を挟んだ反対側に源泉?がありました。岩間から流れ出る水を竹樋で受けている、みるからに源泉らしいものですが、異様になまった臭いがあって味見は断念。これはいったい何?

わりに地味で空いていそうだし、料金も安いので、トップシーズンの混雑時など狙い目のお湯ではないでしょうか。また、昼食をとると入浴料が無料となるので昼食がてら攻めるのもいいかも。

Na-炭酸水素塩・塩化物泉 18.3℃、pH・湧出量不明、成分総計=2.64g/kg、Na^+=759.0mg/kg (92.18mval%)、Cl^-=607.2 (47.35)、HCO_3^-=1146 (51.91)、HS^-=1.6、陽イオン計=813.2 (35.81mval)、陰イオン計=1769 (36.17mval)、硫化水素=0.2 <H2.5.29分析>

〔 2006年5月15日レポ 〕




「嵯峨和」の外観

「嵯峨和」の男湯

カランの湯色

ナゾの源泉?


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