房総の湯巡り-1[9] byうつぼ |
■成田スプリングス(栗源)温泉「紅小町の湯」(現「湯郷 紅小町」) 平成3年、温泉稀少エリアに湧出した温泉の日帰り施設は、かの緑営グループの経営によるもの。(註:現在は東日本温泉(株)の経営に移行、「湯郷 紅小町」と改称されています。)強食塩泉ということで気になっていましたがようやく初入湯。ふつうの地図には載っておらず、HPの地図もいいかげんですが、成田スプリングスCCを目ざせば到達できます。(ゴルフ場入口の横) かわいい三角屋根のこぢんまりとした建物。男女別の浴場には、内湯(石枠タイル造15人以上)、露天(三波石造20人以上)の2つの大きな浴槽があります。内湯は、石の巨大な湯口からの大量で側面吸湯あり。15時前は止まっていましたが、15時すぎからドコドコと投入開始。洗い場方向にかなりのオーバーフローがあり、流路はクリーム色に変色しているので、恒常的にオーバーフローがあるとみました。 適温で薄緑黄色透明のお湯は、明瞭な塩苦味と弱いうがい薬臭があり、場所により海の香がただよいます。カルキ臭は感じられませんでした。苦味はCaやMgなど土類成分によるものかと...。でも、分析表データほどの味臭はないような感じで希釈はあるかも。源泉スペックでは鉄分も多いですが、ほとんど金気は感じられなかったので除鉄もあるかもしれません。 分析表は脱衣所にリライト掲示されており、成分総計28.27g/kgにおののき。北総にこれほど強力なお湯が潜んでいるとは...。あまり話題にのぼらない地味めのお湯ですが、この方面まで来たら寄ってみる価値大かと。 Na-塩化物強食塩泉 28.7℃、pH=8.0、120L/min(1800m掘削)、成分総計=28.78g/kg、Na^+=9520mg/kg (83.85mval%)、Mg^2+=446.5 (7.49)、Ca^2+=813.5 (8.22)、Fe^2+=11.5、Cl^-=17448.0 (99.01)、Br^-=48.1、I^-=39.2、HCO_3^-=244.1、陽イオン計=10875.6 (494.07mval)、陰イオン計=17780.3 (497.03mval)、メタほう酸=26.0、遊離炭酸=66.0 <H3.1.19分析> 〔 2003年3月28日レポ 〕 |
![]() 「紅小町の湯」の外観 |
![]() 「紅小町の湯」の男湯内湯 |
![]() 「紅小町の湯」の男湯露天 |
![]() 「紅小町の湯」の男湯露天の湯口 |