房総の湯巡り-1[8] byうつぼ |
■成田の命泉「大和の湯」(リニューアル後) 好みのお湯で何回か入っていますが、2005年4月"デザイナーズ温泉"として、全面リニューアルしてからははじめてです。建物前を通り過ぎた奥のP(前もあったかな?)に停めました。以前は前面の道路側にあったエントランスが、建物裏手の山側に移っています。 絵に描いたような"和モダン系"のつくりですが、館内はどことなくエスニックな香りも・・・。あまりに完璧な"いやし空間"がつくられているので、"大広間でゴロ寝"派にはかえって落ち着かないかも・・・(笑) スペース自体はさほど広くなく、混雑したら入場制限入るかも? 限定3室の個室露天、フィットネスやボディケアも併設されています。 つくりの違うふたつの浴場は男女日替わり制。奇数日だったので男湯は手前A棟のほうでした。A棟の脱衣所はやや狭めですが、奥にセパレート式の豪華なパウダールームがあります。入って正面に木樽のかけ湯、左手が2階への階段で、2階には展望サウナと水風呂(たぶん井水使用、肌ざわりなめらか)&サブの洗い場があります。階段が水気でぬるぬるしていたのはちと不快。 右手は内湯で手前からジェット槽(井水・消毒臭)、内湯(石造5.6人、温泉)、シャワールームに洗い場(セパ式7)。シャワー・シャンプー・ドライヤーあり。屋外に出て階段をおりた露天は石造10人以上の屋根付き浴槽で温泉。あちこちに意匠が凝らされ渋く落ちついたイメージ。露天脇には造りつけの腰掛けがあってなごめます。 さて、浴槽増設&拡張ときいて、その変化が気になっていた問題のお湯です。内湯は、大きめの石の湯口からの投入+底面吸湯(槽内注入確認できず)で、ときおり奥側の側溝への上面排湯。露天は、白と赤褐色の析出の出たオブジェ風石の湯口からの投入+側面注入。どちらも湯口は加熱源泉かと思います。 コーヒー色のお湯は透明度70cmくらいで塩味+重曹味。湯口は弱モール臭で湯面は黒湯によくある化石肥料臭。つるすべのあるやわらかな湯ざわりと、しっかりとした濃度感も感じられます。アワつきは確認できず、リニューアル前よりはやや鮮度感が弱いような気もしますが、それでも内湯の湯口そばではかなりのお湯が楽しめます。予想よりお湯がよくて、温泉好きも十分満足できるレベルだと思います。 上層階には和風ダイニング"あじ彩"と寿司バー"紫苑"があり、"あじ彩"で食事をしました。オープンキッチンでワインの品揃えも豊富な洒落たお店、そのわりに値段はまあまあ手頃で刺身はかなりいけました。おすすめです。それにしても、これだけの大リニューアルをかけながら、料金を800円に据え置いたのは良心的、お湯もまあまあだし居ごこちもいいので、また行きたいと思います。 Na-塩化物・炭酸水素塩冷鉱泉 18.1℃、pH=8.15、120L/min(およそ1000m動力揚湯)、成分総計=9.466g/kg、Na^+=3025mg/kg (92.09mval%)、Ca^2+=101.7 (1.82)、Mg^2+=90.3 (5.20)、Fe^2+=1.1、Cl^-=3759 (73.15)、HCO_3^-=2217 (25.07)、CO_3^2-=72.0、Br^-=10.4、I^-=2.3、陽イオン計=3242 (142.9mval)、陰イオン計=6061 (144.9mval)、メタけい酸=131.0、メタほう酸=12.7、有機物=18.6 <H9.2.10分析> ※再分析はしていないらしく、リニューアル前と同じ分析書でした。 〔 2006年6月13日レポ 〕 |
![]() 「大和の湯」(リニューアル後)のエントランス |
![]() 「大和の湯」(リニューアル後)の外観 |