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南会津・新潟の湯巡り [8] byうつぼ


"魚のアメ横"で刺身を食べ、土産を調達後、寺泊水族博物館へ行きました。うらぶれた外観で入場料700円と格安ですが、魚種が豊富で内容充実。ここは穴場です。

■三島谷温泉「永久荘」

(新潟県長岡市、時間要問合せ、400円、0258-46-2258)
http://www.city.nagaoka.niigata.jp/dpage/kankou/kankou/syukuhaku/itiran1.htm

西山町から長岡市内へ抜ける県道23沿いにある一軒宿。よくある感じのコンクリ造の建物にはさして風情はありませんが落ち着いた佇まい。

別棟の浴場は男女別。石造(タイル貼?)3.4人の小さな内湯がひとつだけ。石の湯口から20L/minほどを投入で黒湯につき槽内排湯不明ですがオーバーフローなし。カランも温泉で、極薄アメリカンコーヒーのような茶色の水が噴き出します。カラン2、シャワー・シャンプーあり、ドライヤーなし。土曜16時で男湯独占〜2人。

やや熱めのお湯は、透明度5p程度の濃〜い黒湯で茶色の浮遊物あり。黒湯の濃さは千葉の青堀温泉と同等かそれ以上。重曹味に膏薬系の微アブラ臭。重曹泉系の強いツルすべがあり、ほてりはないですが芯から温まりやたらと発汗する面白い浴感。ときおりカランの源泉を掛けて冷やすのが快感です。

浴後、チョークをもった後のような独特の引っかかり感が出て、ふつうの重曹泉とは一線を画す個性的なお湯。変わり湯ファンにはおすすめ。(大正7年の油田試掘により湧出したらしいです)

重曹泉 冷鉱泉 総計=1518.5mg/kg、塩化カリウム=40.4mg/kg、塩化ナトリウム=0.2、硫酸ナトリウム=362.9、重炭酸ナトリウム=13.8、塩化アンモニウム=47.7、メタけい酸=1157.7、メタほう酸=39.5 <S35.5.30>
*分析表は化合物表示で詳細不明。重曹泉なのに重炭酸ナトリウムの数値が低いのは不思議。
総計は1712.8になる筈ですが... メタけい酸=1157.7もすごい数値です。

 


寺泊水族館のうつぼ (^^_.

寺泊の魚のアメ横

「永久荘」の外観

「永久荘」の男湯

「永久荘」の男湯カラン



■寺宝温泉「こだわりの湯」

(新潟県長岡市、10〜21時(〜20時 11〜4月)、700円(500円 17時〜)、0258-28-4126)
http://www.eigyou.com/jihou/

長岡市の北郊にある超人気の民間日帰り温泉施設ですが、館内は狭く共同湯のような雰囲気で、ほとんど地元客。受付奥の待合所には飲泉もあります。17時すこし前に行ったので少し待って500円で入れました。

男女別の浴室は、内湯(石枠タイル貼7.8人)、露天ゾーンに大露天(岩造9.10人)と檜風呂(3人)。内湯は木の湯口、大露天は槽内注入、檜風呂は金属パイプ(10L/min)からの注投入でオーバーフローあり。お湯はすべて"掛けすて"にしているとのこと。

内湯は適温(加熱)、大露天はぬるめ、檜風呂はさらに温くて不感温度。鮮度は温いほどよくなり、とくに檜風呂は浴槽も小さいので鮮度感抜群です。カラン内湯に3、露天に2、シャワー・ドライヤーあり、シャンプーなし。
土曜17時で男湯15〜20人以上と大盛況。お客はひたすら長湯を楽しんでいます。檜風呂は3人しか入れず、常連さんは20〜30分は浸かっているようなので、空いてたらチャンス。

お湯は薄い麦茶色透明。ほぼ無味で弱いモール?臭。ツルすべとアワつきヌルすべのある当たりのやわらかな優しい浴感は長湯向き。浴後には爽快感が出てお肌つるつるに。しかし、なんといっても、ここの売りはすべての浴槽で楽しめる"アワつき"でしょう。とくに檜風呂のアワつきは感動的で、山梨の山口や韮崎旭を上回るかと思います。

甲府盆地の温泉銭湯群によく似たお湯は、たぶんモール泉系と思われますが、甲府のお湯よりは浴感もモール?臭も薄く感覚的には淡泊です。

使われ方はほとんど共同浴場なので、観光ついでの一湯にはおすすめできません。料金700円はちょっと高い気もしますが、ぬる湯アワつき湯マニアには必湯かと...。砂利風呂や地上10mの空中風呂(^^)などの壮大な拡充計画もあるようです。

単純温泉(Na-HCO3型) 31.9℃、pH=7.5、612L/min掘削自噴、成分総計=473.8mg/kg、Na^+=76.1mg/kg (74.73mval%)、K^+=21.2 (12.19)、Mg^2+=3.2 (5.87)、Ca^2+=5.8 (6.55)、Fe^2+=0.07、Cl^-=5.7 (3.58)、HS^-=0.06、HCO_3^-=254.5 (93.20)、陽イオン計=106.7 (4.43mval)、陰イオン計=266.4 (4.47mval)、メタけい酸=82.5、遊離炭酸=18.0 <H8.7.10分析> *飲泉口での分析表も別にあるのは立派。

 


「こだわりの湯」の外観

「こだわりの湯」の待合所の飲泉



あ〜、やっと終わった。長々と掲示板を占拠しまして申し訳ありませんでした。m(_)m 今回はかなりハードなスケジュールでしたが、新潟のお湯を堪能できました。しかし、新潟のお湯おそるべし。今度は気に入ったお湯をじっくりと味わいたいです。なお、今回も「新潟県内日帰り温泉おすすめ情報」をたいへん参考にさせていただきました。


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