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長野のアルカリ性単純硫黄泉巡り[2] byすなっち |
(長野県小県郡真田町字横尾6395 500円 10:00〜20:00 TEL:0268-72-2253) 千曲川の支流、神川の洗馬渓畔にある一軒宿。宿のすぐ脇を神川が流れ、清涼な雰囲気を醸し出している。宿自体は小さく、最近は宿泊よりも日帰り入浴客をメインに営業を行っている模様。特に冬期は菅平高原のスキー客で混雑する様子でした。 浴槽、洗い場ともに小さく、シャワーもひとつしかないので、お湯を堪能するには程遠いですが、浴槽の底に黒い粉状の沈殿物(宿はマンガンとして説明)が遊離固形化してたまるという特徴が貴重。湯口を囲んでいる石はこの沈殿物の付着で真っ黒で、炭のようなつやのないかたまりは少々不気味。硫黄泉固有の現象なのかな? 硫化鉄という情報もありますが、いずれにしても鉄分の除去や薬品の添加・洗浄を行っていない、こういった自然のままの温泉を肯定する姿勢を大切にしたいですね。 黒い沈殿物の皮膚(特に足の裏)への付着は石けんを使用するより、軽石でこするなどして物理的刺激を与える方が有効。洋服やタオルにつかないよう要注意。 単純硫黄冷鉱泉(アルカリ性低張性冷鉱泉) |
(長野県小県郡青木村田沢温泉 500円 時間要問い合わせ TEL:0268-49-2001) 東信地区を代表する二つの温泉地、別所と田沢。別所温泉が市街地近くにあり、一般住居に隣接しているのと比較すると、田沢温泉は田畑に囲まれた静かな環境にあり、より温泉の効果を高く感じることができるように思います。 「ますや旅館」の浴室は新しく、タイル張りの内湯、岩風呂の露天とも改装されていて、どこにでもあるような浴室になってしまっていますが、露天に出ると周囲の静けさが伝わってきて、環境の豊かさを実感することができるのがよかったです。 露天の36℃くらいのぬる湯が気持ちよく、うだうだしていたら、面白い発見をしました。今回の「アルカリ性単純硫黄泉」巡りでずっと気になっていたのが露天には湯の花があるのに内湯にないのはなぜかということ。お湯が循環されて、湯の花が死んでしまっているのかな、とも思ったのですが、どこの宿でも同様の傾向があるので、ずっと不思議に思っていたのです。 (「臨泉楼 柏屋別荘」の貸切風呂と戸倉上山田「國楽館 戸倉ホテル」の内湯は湯の花有り) 「ますや旅館」でも湯の花の現状は同じで、露天は湯の花が目立つのだけれど、内湯は黒っぽい綿状の湯の花がまばらに浮かぶのみ…ただ他の宿と違うのは、湯の花の固形化が進んでいて、そういえば同じような湯の花を見たことがあると思い出したのが静岡県・梅ヶ島温泉の「薫梅楼」の露天風呂でした(「薫梅楼」の湯の花はでんぶんのり様で、「ますや旅館」の湯の花はこれをもう少し柔らかくした感じです)。 内湯、露天とも50Lくらいの掛け流し。弱硫黄臭を感じる無色透明の源泉が気持ちよく、飲むとかなりはっきりとした硬質の硫黄味を感じます。 単純硫黄温泉(アルカリ性低張性温泉) |
![]() 「ますや旅館」の外観 |
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![]() 「ますや旅館」の露天風呂 |
![]() 田沢温泉旅館街の石畳 |