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長野のアルカリ性単純硫黄泉巡り[3] byすなっち |
(長野県埴科郡戸倉町戸倉3055 500円 時間要問い合わせ TEL:0262-75-2019) 信州の名湯の陰に隠れてガイドブックなどにもあまり紹介されていないような気がする戸倉上山田温泉ですが、データ的には温泉の湧出量が長野県でトップという実績を誇っています。戸倉地区と上山田地区を合わせて、源泉数が52、総湧出量が8332L/min。温泉街の情緒や歴史に欠け(戸倉上山田温泉の開湯は明治26年)、団体旅行客向けのイメージも強いので、いまひとつマスコミが取り上げにくいようですが、50軒以上の温泉旅館やビジネスホテル、民宿がところせましと軒を連ねる様は本当に壮観で、また、どこの旅館の駐車場も車が満車状態というのには驚かされました。 パンフレットやHPで見る限り、大型の近代的な施設が多く、浴室や浴槽に情緒を求めるのは難しいようですが、その中で飲泉可能という「國樂館 戸倉ホテル」に行ってみました。が、ここの浴室もきれいに改装されていて、ちょっと当てがはずれてしまいました。 「國樂館 戸倉ホテル」の浴室は、内湯(タイル張り)が男女各1、露天(岩風呂)が女1。内湯が20L/4人くらい、露天が20L/2人くらいのキャパシティーでこじんまりとした雰囲気。夕方は常連さんがいらっしゃるとか。弱硫黄臭+湯の花があり、内湯は40℃くらい。味は平均的なたまご味で若干硫黄味が薄いですが、その分飲みやすくておいしいです。分析書にはなぜかHs-とH2sの掲示がありませんでした。?? 「國樂館 戸倉ホテル」のご主人は、現在の温泉街の本通り造成や、架橋事業に力を尽くした畑山国三郎氏のお孫さんにあたる方だそうです。接客していただいた女性の方(お嫁さん?)はよく気のつかれる気さくな方でした。長野って本当に女の人が元気です。 単純硫黄泉 |
![]() 「國樂館 戸倉ホテル」の外観 |
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戸倉上山田温泉の共同浴場 | |||
「亀の湯」 | 13:00〜23:00 | 休み:16日/月末日 | 50円 |
「つるの湯」 | 10:00〜22:00 | 休み:第1・第3水曜日 | 500円 |
「瑞祥」 | 平日09:00〜25:00 土・日・祝日06:00〜25:00 |
休み:第3火曜日 | 650円 |
「万葉超音波温泉」 | 04:00〜23:00 | 休み:第2・第4月曜日 | 300円 |
「戸倉観世温泉」 | 05:00〜22:00 | 休み:第1・第3・第5月曜日 | 300円 |
「戸倉国民温泉」 | 08:45〜22:00 | 休み:毎月2日 | 270円 |
(長野県小県郡丸子町霊泉寺 500円 09:00〜21:00 TEL:0268-44-2011) 上田の市街地から少し車を走らせて霊泉寺温泉へ。霊泉寺は教鹿湯、大塩ともに丸子温泉郷を形成し、国民保養温泉地に指定されています。霊泉寺の境内から見える風景は日本の田舎の原風景ともいえるような趣きで、100年前にタイムトリップしたようでした。 和泉屋旅館は「日本秘湯を守る会」会員。宿の外観は一般的なものですが、大浴場は改装され、落ち着いた明るい雰囲気があります。浴室に入るとすぐに淡い湯の香りが香ってきて、全身を包み込むよう。この湯の香りのせいか内湯が気持ちよく、ほどんど内湯にいるような状態でした。この宿の使用源泉の湧出量は500L。もちろん分湯はしていると思いますが、湧出量の豊富さと湯の香りはやはり相関関係があるように思います。 ここの温泉は飲んでもおいしいです。塩化物泉などは塩辛くて飲みつけないものも多いですが、かすかな辛さと苦味が飲みやすく、胃腸にもよさそうに思いました。 内湯の湯口まわり(入り口に近い方)には白いカルサイト様の湯の花が薄く均一に付着してきれい。成分の堆積でよく見られる粒状になっていないのは、湯口の「口」の幅を広げていて、お湯の流れがだまになって落ちないからだと思いますが、もしそこまで考慮して設計されていたら本当に素晴らしいと思います。(Ca2+=196.9mg) タイル張りの内湯は50L×湯口2/8人くらいの掛け流し。湯口が2本になると本当に気持ちよさが倍増しますね。岩風呂の露天は20L/3人くらいの掛け流し。38℃くらいのぬる湯もよく、湯使いのよさを感じさせてくれる良湯と思いました。 単純温泉(アルカリ性低張性温泉) |
![]() 「和泉屋旅館」の外観 |
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☆今回回った温泉で気になったのは木の浴槽が皆無だったこと。どこの宿の浴槽も判を押したように内湯=タイル張り、露天=岩風呂というのはどうなんでしょう。清掃や保守の面で利便性がよいのはよくわかるのですが… 駄文、長々と失礼いたしました。 |