■真賀温泉「真賀温泉館」(岡山県真庭市)
このあと一旦、湯原の名泉砂湯で夕暮れの湯浴み。後日レポします。その夜は睡眠前の一浴として真賀温泉館に行ってみることにします。湯原温泉からR313を旭川下流に向かって、勝山方面へ10km下ります。湯原温泉の手前には足(たる)温泉もありましたが、今ドキのセンター仕様で塩素入り循環のようなので、パスしました。国道右手の山の上に共同浴場の真賀温泉館と旅館が3〜4軒ありました。車は国道脇に10台くらい置ける駐車場に止めます。ナゾの温スタシリーズin美作、駐車場には源泉蛇口あり。ただし温泉館の受付でお金(20L=250円)を払ってからの利用となります。勝手に捻るとエアをかんでしまうそうなので注意。
真賀温泉館へは駐車場から旅館街に沿って、つづら折の階段を5分くらい登ります。階段の終点に薬師如来堂と真賀温泉館がありました。真賀温泉館の玄関を入ると番台があり、喧嘩腰の強い口調(多分、これが美作の方言か?感じが地元・深谷や群馬弁に似てます)を発するおじさんがおりました。
普通湯150円から、幕湯250円、家族湯まで3種類あるようですが、ここは地元の人は入らないという由緒ある「幕湯」の入浴を希望します。受付で250円を払い、奥へ行くと手前から女湯・男湯・幕湯・家族湯「玉之湯」がありました。一方、受付横から階段を下に降りるとトイレと家族湯「泉湯」「旭湯」がありました。
幕湯の暖簾がかかった扉を開け、脱衣所で服を脱ぎ、浴室へ。入る時はおじさんが一人入浴していてすぐに出ました。20分くらい一人で貸切状態となった後は夫婦連れの年輩の方が入ってきたので出ました。床は石造りで浴槽の中は天然の岩盤になっています。
中はすり鉢状で、ガウスさんのレポによると一番深い所は140cmで鉛温泉(岩手県)よりも深い日本有数の深い浴槽だとか。立っても首下くらいまで浸かってしまいます。子供なら溺れますね。すり鉢の底から大量にお湯が湧いていて、150cm位の竹筒が差し込まれ、竹筒の上からお湯を飲んだり、触れたりすることができます。
底にはパイプが何本か見えますが、幕湯が温泉館全体の湯元らしく、このパイプで隣や下にある普通湯や家族湯に送っているのでしょうね。もちろん塩素臭なし、オーバーフローの文句なしのかけ流し。お湯は無味無臭無色透明で郷緑よりは温かい感じがしましたが、ややぬるめです。
真賀幕湯は奥津荘鍵湯・郷緑に比べはるかに狭くて圧迫感があり、薄暗いものの、逆に岩盤湯ならではの秘湯感や雰囲気が最も感じられるのではと思いますね。岩盤湯としては湯量的に郷緑が良かったとするなら、雰囲気的には真賀が最も良かったです。ここはクマオさんなら★5つでしょうか。中国地方の岩盤湯としては最もおすすめしたいです。
真賀温泉の分析書は玄関前の立て看板(夜間撮影不可)と1階家族湯入口(暗くて読みにくい)の壁にありました。以下の通りです。
成分表
源泉名:真賀温泉
泉質:アルカリ性単純温泉 PH値9.4
温度:源泉39.5度(気温29.0℃)
湧出量:205L/分 自然湧出
知覚試験:無色澄明 無味 無臭
源泉所在地:岡山県真庭郡湯原町大字仲間字湯屋敷180-2
温泉の成分(泉水1kgに含有する成分及び分量)
Na=48.0 K=0.6 Ca=2.5 Mg<0.1 陽計=51.2
F=4.9 Cl=13.6 硫酸=13.6 炭酸水素=52.7 炭酸=15.0 メタ硅酸=0.4 水酸=0.3 陰計=100.5
分析年月日:平成16年8月20日
分析者:岡山県自第1号(財)岡山県健康づくり財団
※陽+陰イオン合計=151.7
※1階家族湯については気温の低い時期のみ加温・循環ろ過・塩素系薬剤使用
◎名所案内(駐車場の立看板より)
名泉 真賀温泉
戦国古来より発見され岩間より湧出ており泉質は近辺に見ることができない。
建造物 薬師如来堂
江戸時代に創建され湯泉師として信仰され瑠璃光薬師がまつられその昔繁栄を物語っている。
(参考)けろきょんさんのbrog/ガウスさんレポ/温泉大好き!!/萬湯奔想
http://www.yubara.com/html/hairi03.html#maga
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