山陰温泉めぐり前編 byONKEN21 |
■湯原温泉「名泉砂湯(砂噴き湯)」(岡山県真庭市)
駐車場下流寄りには共同浴場の湯本温泉館「ふれあい交流センター」があって、そのすぐ目の前に温泉街の源泉である湯原温泉下泉源があります。湯本温泉館の前には温泉寺薬師堂があって飲泉所もあります。無味無臭無色透明でおいしくまろやかな味でした。 名泉砂湯へは駐車場からダムに向って上流へ歩いていきます。八景の吊橋のたもとにはかじか荘があって、併設されている食事処で夕食・うな丼を食べました。かじか荘は民宿風でアットホーム。源泉や砂湯からも近いので泊まってみたい宿ですね。吊橋のたもとには飲泉所あり。飲んでみるとカルキっぽい苦い味がしてまずい(^_^;)。さらに寒いのに夏にしかいないはずのカジカの鳴き声が聞こえビックリ。何のことはない、スピーカーの声でした(^_^;) 歩行者専用道路をさらに上流へ。名泉砂湯の石碑の向こうの河原に、私も長年憧れてきた砂湯がついに目の前にデーンと展開しました。入浴料は無料。夕方と朝2回入ったのですが、夕方はホテルの宿泊客も含め100人以上入っていたでしょうか、男も女も素っ裸でそれは豪快そのもの、圧倒されました。逆に朝7時頃は5〜10人程度しかおらず静寂そのもの。このギャップがまたすばらしいです。
まずは脱衣所前の「長寿の湯」に入ろうとするものの、女性専用みたいな状況だったので、美人の湯へ。ちなみに女性が少なくなったところを見計らって、長寿の湯も入ってみましたが、足元湧出はなく、どこからかお湯が注ぎ込まれているのでしょうか。注入は不明。お湯は屋根があるせいか熱めでした。 川縁下流湯尻側「美人の湯」の下は小石の砂利になっていて足元湧出なし。すべて子宝の湯からの流れ込み、美人の湯の下流側から豪快に溢れ、同じく長寿の湯と一緒に排水溝より排水。子宝に比べ美人の湯はかなり酸化するのでしょうか、かなりの重曹臭(アブラ臭)のような臭いを感じ、美作の他の温泉では感じないものなのでビックリ。お湯はかなりぬるくて寒いくらいです。 次にだんだんと上流へ移動、美人の湯と子宝の湯を隔てるせせらぎの橋を渡り、子宝の湯へ。ここは下は砂地となっていて、特に上流側ではブクブクと気泡を上げながらお湯が噴出しています。これは完璧な足元湧出で感激モノ。湯の温度も丁度いいです。山々に囲まれ開放的で、旭川の清流とダムを眺めながら、足元湧出を楽しむ、温泉好きとして最高の温泉でした。特に朝はここで長湯して、次の訪問先島根までの長い旅路に備えるのでありました。湯上りも肌の感触がサラサラして非常に気持ち良く、やはり名湯系だなと確信しました。 ただし、ここは車上荒らしから脱衣所のスリ多発、そしてのぞき、露出○、盗撮の出没、泥酔者による酒ビンの破損まであるらしく、非常に厳しくマナーが問われています。昨年は土曜の1日だけ深夜にお湯を抜いて閉鎖したこともあるそうです。このままでは将来的に管理人配置、料金徴収の動きも強まるのではと懸念しています。湯原住民のご厚意と長い伝統に基づき管理・運営されていることお忘れなく。 湯原砂湯というと西日本でも一番の露天風呂からの景色の良さにばかり注目が集まりますが、ここは砂地からの足元湧出の独自源泉で、お湯自体もすばらしいものです。景色派・泉質派双方にオススメできるまさに横綱ですね。 ◎露天風呂番付 ◎名泉砂湯 ◎湯原温泉分析書(4種)=湯原町管理の湯本温泉館下の自噴する泉源 ※湧出量 ※山陰温泉めぐりアルバム@湯原砂湯編3枚
○山陰温泉めぐり後編に続きます。引き続き島根の温泉をレポしますので、お楽しみに…。 |