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山陰温泉めぐり前編 byONKEN21

■関金温泉「関の湯」(鳥取県倉吉市)


11/21(月)の日程です。

三朝温泉(投入堂など)7:00〜9:20(1001.4km)気温4℃→〈R179・313・朝食〉→関金温泉(関の湯)10:45〜11:20(1027.3km)→<主306・R482・179@人形峠>8℃→奥津温泉(奥津荘)13:10〜14:20(1066.3km)→〈R179・県56〉→郷緑温泉15:35〜16:30(1120.8km)→〈R313〉→湯原温泉(砂湯・夕食)17:00〜19:15(1127.8km)→〈R313〉→真賀温泉19:30〜20:45(1136.8km)→湯原温泉21:00(1146.3km)3℃


今回は鳥取県倉吉市(旧関金町)の関金温泉共同浴場「関の湯」をレポします。

三朝温泉を後にし、倉吉市街を通り、犬挟峠・蒜山高原へ。途中に見える伯耆大山は既に真っ白。濃い青空に真っ白な雪山が美しかったです。平野が尽きる頃、犬挟峠の山裾に関金温泉があります。私は関金温泉を通り過ぎてしまい犬挟峠への国道をかなり登ってしまったのでUターン。

シェルのGSのある交差点を左折(倉吉市街方面より行く場合)。少し行くと左手に「せきがね湯命(ゆーめい)館」という今ドキな豪華日帰り温泉施設があります。パンフによると、入浴料は再入浴可の800円。寝湯が加温かけ流しとなってる以外は、露天風呂・あわ湯・ぬるま湯はすべて循環ろ過とのこと。こう言ったことは十分予期できたのでここでは入らず、湯元の「関の湯共同浴場」に向います。七釜と違って豪華日帰り温泉施設があるにもかかわらず、共同浴場もきちんと残してあるのは立派ですね。丘の上には国民宿舎「グリーンスコーレせきがね」や簡易宿泊施設「湯楽里」もあります。

その丘の手前の交差点を左折、突き当たりを右折。温清楼の隣の山のどんずまりに関の湯共同浴場と大滝山地蔵院(関の地蔵さん)がありました。ロケション的にもここが湯元であることを実感できます。国民宿舎や湯楽里側からも行けるようです。関の地蔵さんは今から1250年前の756年に僧の行基が関金温泉の地に開基、『伯耆民談記』に「銀湯」と記され、「白金の湯」と呼ばれています。なお、温泉街は関金宿という宿場町になっています。

車を共同浴場隣の専用駐車場(3台くらい可)に止め、共同浴場へ。「日本百名湯 元湯関の湯」の暖簾をくぐると、受付があって、呼ぶとおじさんが出てきます。おじさんに入浴料200円を払います。カーテンを潜ると、小さな脱衣所があります。扉を開けるとタイル張りの床に長方形の木造の湯船が埋め込まれてました。

浴槽の感じは後で行く小屋原温泉最奥の感じにそっくり。壁は女風呂との境だけが木造で、浴槽とともにみちのくの鄙びた共同浴場の風情がすばらしいです。横に伸びる茶色い塩ビパイプの中央からお湯が大量に投入され、そのまま排水溝にオーバーフローしています。

ラジウム含有量は三朝に次ぐと言われますが、三朝同様に無味できれいに透き通ったお湯でした。ちょっと残念だったのは保健所の指導が入ったために塩素注入が始まっており、午後7時から入れているらしいとの情報もある(秀太さんのBlog)のですが、私が入った午前中も塩素臭がありました。私が行った山陰の温泉ではっきりと塩素臭がしたのはここだけでしたが、こんな小さな共同浴場になぜ入れる必要があるのか考えてしまいました。

なお、関の湯からの路地を国道方面に下った右手に「関の足湯」がありました。ここのお湯は日の光が当ってきれいでしたね。やや黄色みかかってるような気もしました。

関の湯の温泉分析書は受付横に以下のような詳細なものが、脱衣所に省略されたものが利用状況とともに掲示されていました。

  No.420 温泉分析書(鉱泉分析試験による分析成績)
  1.申請者住所氏名:東伯郡関金町大字関金宿1145番地 関の湯共同温泉組合 組合長
   ○○○○
  2.源泉名および湧出地:東伯郡関金町大字関金宿字湯谷1227番1 関金温泉 関の湯
  3.湧出地における調査および試験成績
   (イ)調査および試験者:鳥取県衛生研究所
   (ロ)調査および試験年月日:平成4年7月3日
   (ハ)泉温:45.7℃(気温25.2℃)
   (ニ)湧出量:22.3L/分(動力揚湯/エバラ自吸水ポンプ0.33KW/動力日立0.3KW)
   (ホ)知覚的試験:無色透明無臭無味
   (ヘ)pH値7.8
   (ト)ラドン(Rn):194.9×10^-10Ci/kg(53.60ME/kg)
  4.試験室における試験成績
   (イ)試験者:鳥取県衛生研究所
   (ロ)分析終了年月日:平成4年7月22日
   (ハ)知覚的試験:無色透明無臭無味(採水6時間後)
   (ニ)密度:0.9992(20℃/4℃)
   (ホ)pH値:7.88
   (ヘ)蒸発物残留物:0.5084g/kg(180℃)
  5.試料1kg中の成分
   Na=145.5 K=4.3 Mg=0.2 Ca=13.6 陽計=163.6
   F=8.7 Cl=109.1 硫酸=105.1 炭酸水素=96.2 陰計=319.1
   メタケイ酸=63.1 メタホウ酸=3.1 メタ亜ヒ酸=0.1 非解離計=66.3 溶存物質
   =0.5490g/kg
   遊離CO2=2.9 成分総計=0.5519g/kg
   その他微量成分:銅・鉛・総水銀検出せず。
  6.泉質:単純放射能温泉(低張性弱アルカリ性高温泉)
  平成4年7月23日 鳥取県衛生研究所長

  成分影響を与える追加項目
   ◎加温:気温の低い期間のみ加温しています。
   ◎消毒:鳥取県公衆浴場条例の基準を満たすため12%次亜鉛ナトリウムを使用しています。
   (残留塩素濃度6mg/lにセッティング)
  名称:関の湯共同浴場

入浴時間
○4月1日〜9月末日まで
朝6時30分〜夜9時00分まで
○10月1日〜3月末日まで
朝7時00分〜夜9時00分まで
○休日…毎月1日・15日
共同浴場 関の湯 組合長

All About郡司さんの関の湯レポ 旨し湯旨し宿倶楽部 ※アルバム3枚@関金
http://www.sekigane.net/


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