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山陰温泉めぐり前編 byONKEN21

■荒城温泉「恵比寿之湯」(岐阜県高山市)


長野県の扉温泉から松本市街へ下りて、今度はR158を飛騨高山方面に向かいます。上高地入口からこの旅では琵琶湖大橋と並ぶ有料道路「安房峠道路」@750円(“中部縦貫道”と呼ぶけど、高速道路じゃないよね?)を通行。本当は下道にこだわって^_^;、安房峠旧道を行きたかったのですが、上高地と共に早くも冬季閉鎖中。

いよいよ岐阜県飛騨地方の高山市に入ります。ここで平湯温泉の「ひらゆの森」とか、手前で白骨温泉に入りたかったのですが、ここで入ると評判の荒城温泉に入る時間がなくなります。

夕食までお預けして、21時営業終了の荒城温泉へ急ぎました。 いよいよ岐阜県飛騨地方の高山市に入ります。ここで平湯温泉の「ひらゆの森」とか、手前で白骨温泉に入りたかったのですが、ここで入ると評判の荒城温泉に入る時間がなくなります。夕食までお預けして、21時営業終了の荒城温泉へ急ぎました。



平湯から高山市街に向ってずっと走り、R158の高山市丹生川支所(旧丹生川村役場)入口少し先を右折。県道高山上宝線を北上します。恵比寿峠のトンネルを越え、荒城川のほとり折敷地<おじきじ>地区の集落を通り過ぎた三叉路の手前の右手川側に「恵比寿之湯」がありました。松本から2時間。高山市街からなら30分くらい。

駐車場は道路左手、少し先には温泉スタンドがあります。以前は100円/100Lだったようですが、今は100円/70Lに減らされています。木曽の代山や群馬の猿川のような強烈な茶褐色の炭酸泉らしいので、ここは“ナゾの温泉スタンドシリーズ”として是非汲みたかったのですが、長い道中と燃費のことを考え断念しました。駐車場に止め、恵比寿之湯へ。

恵比寿之湯は旧丹生川村(現・高山市)により今年2月8日オープン、地元住民の管理組合が運営。まだ9ヵ月ちょっとのできたてホヤホヤ。はなさんの掲示板で話題になっていたので、私も行こうと決意しました。
お風呂天国ニュース2/8付毎日新聞岐阜版キャッシュぎふなび今週のニュース)

建物はあたたかみのある木造でホットする感じ。オープン時は冬の営業時間を20時迄としていましたが、今は通年21時迄営業。20時に到着したので、冬時間の延長措置がなければアウトでした。また、来年より第3木曜休み、この日は11月の第3木曜、来年だったらアウトでした(^_^;)。運良く奇跡的に入ることが入ることができました。中に入り、入浴料400円を管理人に払います。昨今の燃料費高騰のため、2006年より500円に上がるそう。横には小さな畳の休憩所があります。

籠式脱衣所に服を脱ぎ浴室へ。4人位入るといっぱいになるような小さな内湯があり、浴室内もすべて木造。まさに共同浴場の趣。入ってまず驚いたのは泥を入れたような赤茶色の湯と炭酸とカルシウムが反応したのか、千枚田のような析出物を生じる床。

まだ9ヵ月しかたっていませんが、短い間にこれだけ堆積するとは驚き。これでも極とら情報ではオープン時よりは薄くなったとのこと。お湯は注がれた分、そのまま床に溢れる加熱掛け流し。

吸込や吹出はないと思われますが、濁り湯で見えず。このような濁り湯は福島の大塩・新潟のかのせ温泉赤湯・山形の広河原温泉・埼玉の白寿の湯に匹敵すると思います。奥飛騨温泉郷では平湯神の湯に近い感じがしますが、新穂高とは明らかに別系統、むしろ御嶽山周辺の木曽明神・濁河・塩沢の湯をもっとドロドロに濃縮させた感じです。

次に2〜3人も入るといっぱいになる露天風呂へ。こちらも加熱したお湯が投入され、そのまま溢れて、排水口へ流れ込んでいます。湯船の周りの岩は真っ赤。湯船の周りは砂利なので、内湯のような析出はまだ生じていません。露天風呂からは前にある荒城川と橋が望めます。

女湯との壁の境には蛇口がありました。蛇口を捻ると炭酸でブクブクしながら、強烈なサビ炭酸味のする冷たい源泉が出てきました。下仁田芹の湯、木曽代山、赤城猿川・滝沢に似た味です。水は無色透明で加熱すると茶褐色に濁ったり、析出することが判明。

内湯・露天風呂の浴槽の湯については塩素臭は一切なし、ややサビのにおいが鼻についたような…入り始めは炭酸成分のせいかややヒヤっとするものの、すぐに鉄分による強烈なポカポカ感とホテリ感を感じます。浴後も気温1度で寒い飛騨地方の夜でしたが、車中泊でも湯冷めはしませんでした。飛騨地方にある茶褐色の濃い濁り湯として強くオススメします。この後、島根では湯抱という60年もののとんでもない析出物が控えてます。

温泉の分析書と温泉利用状況は休憩所にありました。以下のとおりです。

温泉分析書(鉱泉分析試験法による分析) (中No.16-79号)
1.申請者
 氏名:丹生川村長 ○○ ○○
2.源泉名及び湧出地
 源泉名:荒城温泉
 湧出地:岐阜県大野郡丹生川村大字折敷地字細越洞2494-1番地
 (恵比寿之湯住所:丹生川町折敷地415)
3.湧出地における調査及び試験成績
 (2)調査及び試験年月日:平成16年6月25日
 (3)泉温:25.5℃(調査時における気温20℃)
 (4)湧出量:351L/分(掘削による動力揚湯)
 (5)知覚的試験:無色澄明、強炭酸味・鉄味を有す。
 (6)pH=6.4
4.試験室における試験成績
 (2)試験年月日:平成16年7月6日
 (3)知覚的試験:同上
 (4)密度:1.0029(20℃において) 1.0011(20℃/4℃)
 (5)pH=6.43
 (6)蒸発残留物:2120mg/kg(乾燥温度180℃)
5.本水1kg中に含まれる成分
 Li=1.8 Na=420.1 K=16.5 アンモニウム=0.02 Mg=74.3 Ca=366.0 Sr=2.3 Ba=0.9 Mn=0.7 鉄2=19.1 陽計=901.7
 F=1.7 Cl=180.2 Br=0.4 I=0.1 硫酸=1.6 リン酸ニ水素=0.3 炭酸水素=2354 陰計=2538
 メタケイ酸=129.7 メタホウ酸=15.6 メタ亜ヒ酸=0.71 非解離計=146.0 溶存物質=3586
 遊離CO2=1158 遊離H2S=0.02 溶存ガス計=1158 成分総計=4744
 その他微量成分:Hg・Pb・Cd・Cr=不検出
6.泉質:含二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-炭酸水素塩温泉(中性低張性低温泉)
 平成16年7月7日 社団法人 長野県薬剤師会 会長
※泉質別適応症:きりきず、やけど、慢性皮膚病、動脈硬化症、高血圧症

※分析書下の張り紙より(一部、修正)
当温泉は800m先上流地下1147mから毎分350L、温度約26度の源泉を湧出しており入浴に適した温度を保つため加温し、掛け流し温泉となっています。また、加水、入浴剤等は全く使用していません。
恵比寿之湯管理組合

◎「荒城温泉恵比寿之湯のご案内」より
入浴施設:木造平屋トタン葺き 約30坪、露天風呂、休憩室あり
料金等:大人500円/子供300円(小学生)幼児無料(平成18年1月より) 回数券5000円/11回分)
温泉スタンド 70L/100円
毎月第3木曜休
営業時間は午後1時〜午後9時まで(通年)
場所:岐阜県高山市丹生川町おしきじ415番地
管理:恵比寿之湯管理組合 組合長
電話0577-78-2877

(参考)「温泉たまこの好きやねん」のHPレポ私の写真5枚


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