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山陰温泉めぐり前編 byONKEN21

■扉温泉「桧の湯」 (長野県松本市)


1発目は長野県松本市の扉温泉「桧の湯」です。heroさんレポあり。


まずは初日11/17(木)の日程を紹介します。

出発(埼玉県K市)9:30気温10℃→〈R17〉→高崎10:45(自宅より35.7km)→〈R18〉→小諸13:00〜45(105.4 km)→〈R142・ビーナスライン他〉→扉温泉16:00〜17:15(173.5km)→〈県道67号〉→松本17:45〜18:00 (188.8km) →〈R158安房峠道路・県89〉→荒城温泉20:00〜50(272.3km)→<県89・R158>→高山22:10〜20(289.2km)→道の駅パスカル清見(岐阜県飛騨・高山市)22:40(298.9km)1℃〜-1℃


埼玉K市の仮住を西へ向って出発、まずは長野・飛騨方面に向かいます。途中、長野県小諸市の小諸大橋ほとりの「菖蒲庵」でそばを食べます。菖蒲庵は小諸では名店ですが、8月におやじさんがなくなり、10月から若い新店主に代わったそう。何と女将さんまで先日亡くなったばかり。

ご冥福をお祈り致します。ここでは大変辛かった(大根おろしの汁でいただく)しぼりそば1000円をいただきました。新生・菖蒲庵に期待したいと思います。前庭から眺める浅間山と小諸市街、眼下の千曲川の流れが実に雄大ですばらしい。

さて腹がいっぱいになったら、温泉へということで、気になったのは扉温泉。白骨や平湯も入りたかったですが、まだ遠すぎる。扉温泉は胃腸の名湯として「西の白骨、東の扉」と並び称されるお湯で大変気になっていました。

前回8月下旬に愛知万博に行った際は扉温泉に寄ろうとしていたのですが、桧の湯はすでに19時に早じまいとなっており、入り損ね9/2にレポした美ヶ原温泉「白糸の湯」に入ってガッカリしてしまいました。その後、閉鎖となった一郷一会掲示板でも話題となった桧の湯に今度こそ…と決意。

小諸からR142の望月・長和町を経由してビーナスラインを上り美ヶ原へ。扉峠で松本市街に向って下ります。なお、ビーナスライン(扉峠)は11月下旬より冬季閉鎖に入っており、冬季はR254鹿教湯・三才山コースで一旦松本市街に出てから扉温泉に向って登ることになります。

私の行った時はギリギリセーフで、アザレアライン入口で林道を左折(8月は土砂崩れで通行止でした)、車のすれ違えない狭い道をヒヤヒヤしながら下ります。幸いすれ違う車はなかった。途中イノシシかカモシカ?が出ましたね(^_^;)


ダムが見えると、対岸に扉温泉の旅館が2〜3軒見え、さらに進むと左手に目指す「桧の湯」がありました。松本市街から行かれる方は旅館手前の二又を山手左方向へ、すぐ右手。中へ入り券売機で300円(休憩は600円)の入浴券を買い、受付のおじさんに渡します。脱衣所は籠式で盗難注意。

浴室へ入ると大浴槽があり、手前の排水口に豪快に溢れている光景にニンマリ。入ると少し温かめな感じ。ニオイは白糸のような塩素臭は一切なく、代わりに香ばしい甘い硫黄臭が漂いウットリ。

ここの硫黄臭はあの中房以上で、源泉温度が適温のため、鮮度がいいことを証明しています。お湯は無色透明で湯花はなし。肌まできれいに透き通ってやや青白く見えました。投入1ヶ所、吸込・注入一切なし。

次に露天風呂へ。露天風呂へ通ずる通路の脇にあふれたお湯が豪快に流れていて、またニンマリ。露天風呂は非加熱と見え、大変ぬるく、投入口付近でないとツライかも。その代わりヌル湯の名湯として何時間でも浸かることができます。露天風呂からは夕焼けに染まる山々を見渡せて感動し、1時間以上の長湯となってしまいました。投入は内湯以上に多く、吸込・注入なしのかけ流し。

何だか出鼻からいいお湯に当たってしまい、大いに足止めを喰らってしまいました(^_^;)。さすが信州。この後、山陰まで行きましたが、明瞭な硫黄臭のするお湯は南信の鹿塩に戻るまで一切出会うことがなかっただけに貴重でした。桧の湯は評判通りいいお湯でした。松本市東部・美ヶ原方面では一押しのお湯だと思います。



温泉分析書は脱衣所にありました。この他、平成13年の分析書の冒頭が脱衣所入口廊下に掲示してありましたが、成分値は掲示されていませんでした。改正温泉法の温泉利用状況の掲示もなし。脱衣所掲示の平成4年の分析書は以下の通り。源泉地でなく湯口分析なのは立派。

温泉分析書(鉱泉分析試験法による分析) (中No.3-134号)
1.申請者
 住所:長野県松本市大字入山辺1509-1
 氏名:松本市入山辺里山辺財産区管理者 松本市長 ○○ ○○
 (山辺地区農林家組合)
2.源泉名及び湧出地
 源泉名:扉温泉 桧の湯(湯口)
 湧出地:松本市大字入山辺字山辺山北側8961-476(桧の湯住所:入山辺8967-4-28)
3.湧出地における調査及び試験成績
 (2)調査及び試験年月日:平成4年1月22日
 (3)泉温:40.5℃(調査時における気温1℃)<平成13年12月12日分析40.9℃>
 (4)湧出量:L/分(掘削による自噴)<公式HPには300L/分と記載>
 (5)知覚的試験:ほとんど無色澄明、微苦味・微硫化水素臭を有す。
 (6)pH=9.3
4.試験室における試験成績
 (2)試験年月日:平成4年2月3日
 (3)知覚的試験:同上
 (4)密度:1.0007(20℃において) 0.9989(20℃/4℃)
 (5)pH=9.31
 (6)蒸発残留物:675mg/kg(乾燥温度110℃)
5.本水1kg中に含まれる成分
 Na=111.4 K=1.9 アンモニウム=0.04 Mg=0.03 Ca=92.4 陽計=205.8
 F=0.9 Cl=9.1 HS=0.3 硫酸=423.5 炭酸水素=8.0 炭酸=5.1 陰計=446.9
 メタケイ酸=35.6 溶存物質・成分総計=688.3
 その他微量成分:Hg・Pb・Cd=不検出
6.泉質:アルカリ性単純温泉(アルカリ性低張性温泉)
平成4年2月4日 社団法人 長野県薬剤師会 会長

※「旅館・ホテル等の入浴施設及び公衆浴場調査・松本地域・松本市No.285」より
加水状況=源泉100%/加温なし/かけ流し/入浴剤使用なし/湯の入替頻度=毎日/殺菌処理なし

※湧出量200L/分、地下250mより湧出(「健康に役立つ信州の温泉利用法」の本より)

※飲用上の注意事項(別紙)
2.温泉飲用の1回の量は一般に100mlないし200ml程度とし、その1日の量は200mlないし1000mlまでとすること。
3.小人が飲用する場合は、その飲用量は下記によること。ただし、乳幼児の飲用は避けること。
 大人の飲用量を1とした場合の量
 15歳から8歳まで 2分の1の量
 7歳から5歳まで 3分の1の量
4.以上のほか、飲用については次の諸点について注意すること。
 一般には食前30分ないし1時間がよい。
 夕食後から就寝前の飲用はなるべく避けることが望ましい。

※タオル、シャンプー等は有料です。
※松本駅から車で45分。
http://www.mcci.or.jp/www/hinoki/


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