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続みちのくの温泉めぐり byONKEN21


第2部 津軽・函館の旅

 

第4章 黄金崎不老不死温泉(十二湖)

5日間に及ぶ津軽・函館の旅もいよいよ最終日です。温泉ファン垂涎の的、黄金崎不老ふ死温泉でラストを飾ります。

その前に8/14の日程です。青森・秋田・岩手は曇ったり晴れたりしていましたが(気温25℃)、宮城県から自宅までは雨、おまけに寒い(気温20℃以下)。

深浦八森山キャンプ場7:50(1190.1km)→黄金崎不老ふ死温泉8:00〜9:30→<R101>→十二湖・日本キャニオン10:00〜11:30(1217.7km)→能代12:40〜13:30(1272.2km)→能代南IC(琴丘森岳本線)→<秋田道>→西仙北SA14:28〜43(1360.6km)→錦秋湖SA15:28〜40(1428.0km)→<北上JCT→東北道>→前沢SA16:08〜28(1477.2km)→国見SA18:05〜10(1630.3km)→安達太良SA19:05〜44→20:40那須IC@渋滞→<県道>→21:40矢板IC→佐野SA22:19〜30→佐野藤岡IC→自宅23:32(1912.3km)


青森県深浦町の八森山公園から、R101を能代方面に向かい、五能線艪作(へなし)駅の手前を海の方へ右折。白亜の灯台を見ながら下った高台に宿泊用の新館が、そのさらに下に今年春に新装になったばかりの本館があります。みしゅらんレポあり。

実は黄金崎不老ふ死温泉は8年前の青春18きっぷ日本一周の旅で立寄っています。(2/28に日程あり)当時は艪作駅からトボトボ歩いていたら、宿の車が通りかかり、日帰りでもいいから乗ってきなと車に乗せていっていただいた思い出があります。歩いても15分位でしょうか。当時は露天風呂は混浴のみ、本館の湯や休憩室も利用しましたが、大変素朴な感じがしました。

まずは新ピカの本館に入り、下駄箱に靴を入れ、券売機で600円の入館券を買います。当時は300円で新館にも入浴する場合600円だった記憶があったので、受付にお尋ねしたらもう300円では入れないとのことです。人気もありますし、本館も新しくなったのでやむなしでしょうか。なお、本館の大広間や休憩室を利用する場合、さらに300円加算となります。前は300円でも休憩できたのですけど…。宿泊料も6000円→10000円に上がっているようです。

まずは何をさておき波打ち際の露天風呂へ。受付から大浴場入口の脇を通って、一旦サンダルに穿き替えて外に出ます。露天風呂までは板が敷いてあります。露天風呂の左手が従来からある混浴、右手が当時はなかった女性用が岩組みの上の高台にあります。なお、浴槽は8年前もひょうたん型をしてましたが、最初は手前しかない円型であったと当時、ご一緒に入浴された方が話していたのを未だ覚えています。露天風呂には脱衣籠があり、服を脱ぎます。 

お湯は鮮やかなオレンジ色。臭いはサビ臭くなめると塩辛いです。投入口からズバズバ投入。左手縁から海へ捨てられる文句なしの掛け流し。お湯の表面に油が浮いており、これは成分によるものでしょう。

ここから大海原を一面に望め、これほど海の眺望に優れた温泉は私の経験でもここ以外は伊豆・北川や新潟・瀬波くらいしかないです。ここはお湯の黄金色と海の青がすばらしい絵になるんです。まさに日本一の眺めです。潮風に火照った体を冷ますと実に気持ちいいです。

露天風呂でまた服を着て、体が洗うため本館の新しい内湯に入浴します。正面に茶褐色の温泉(湯面にアブラの浮きなし)、左手隅に真湯のジャグジーがあります。温泉槽は投入1ヶ所で窓辺の排水溝へ排水されています。加水のようですが、掛け流しか循環かは不明。窓は目隠しテープが貼られ外の景色は見えず、換気が悪く湯気もこもりがちでちょっと息苦しいです。新しい分、明るいですが…。カランにはボディーソープ・リンスシャンプーあり。洗面所にはドライヤーあり

本館内湯脱衣場にあった最新の分析書は以下の通りです。ビデオ落下後なので手書きで写しました(^_^;)

黄金崎不老不死温泉の成分
1.源泉名:黄金崎不老不死温泉 
2.泉質:ナトリウム-塩化物強塩泉 
3.泉温:50.2℃(気温2.6℃)
4.温泉の成分(mg)
Li=3.4 Na=5999 K=337.2 アンモニウム=3.2 Mg=895.4 Ca=859.8 Al=0.0 Mn=0.2 一鉄13.0 陽計=8111
F=1.1 Cl=12540 臭素=22.6 I=0.6 硫酸=1129 リン酸=1.5 炭酸水素=1149 炭酸=0.0 陰計=14844
メタケイ酸=232.9 メタホウ酸=15.4 非解離計=248.3 遊離炭酸=487.0 溶存物質計=23.20g
総ヒ素=0.492 銅=0.01 鉛<0.01 Cd<0.005 総水銀<0.0005 亜鉛=0.006 成分総計=23.69g
5.源泉の分析年月日:平成15年3月27日 
6.登録分析機関:名称:青森県薬剤師会衛生検査センター所長 登録番号:青森県第2号
なお、らくださんのレポに露天風呂のお湯の分析書があります。以下の通り。
泉質:食塩泉(緩和性高張性高温泉) 泉温:44度(気温8度)pH6.4
湧出量43.7L/分(自然湧出)成分総計=15716.88mg(昭和46年3月1日)
※本館内湯の湧出量:195L/分 地下80mより掘削。レポにある源泉の温度上昇は最新の分析書でも裏付けられています。おまけに成分量も15.34g→23.69gと濃くなってますね(^^)
※源泉は4本あって3本を本館・新館・露天風呂で使用

http://www.sss.co.jp/furofushi.html

このあと近くのみちのく温泉の大風車(現在、日本一は埼玉県寄居町の「川の博物館」の風車です)を見ます。深浦町のHPによると「ウェスパ椿山」には1L1円の「椿山温泉スタンド」が今年3月登場のようですね。私は知らずに通り過ぎてしまいました(^_^;)。行かれた方はお土産にいかが?

さらに白神山地の十二湖にも行き、青池の何とも言い難く美しい青い色に驚きました。湖底に沈んだ木が見えるほど透明度も高く、吸込まれそうな感じです。沸壷の清水もおいしかったですし、そこの抹茶・お菓子での接待(志納)はすばらしいですね。日本キャニオンの展望台へも行きましたが、ここのはガッカリするほどスケールが小さいです。

秋田県に入り道の駅八森「お殿水」※でポリタン1本に汲んでいきます。最後は能代で給油と昼食を取り、開通したばかりの秋田道で帰りました。秋田道はほぼ全線対面通行で北上まで意外と時間がかかりますね。青森の東北道とは大変な格差です。

※お殿水分析書(mg/1L中):Ca=14、Mg=6.5、K=1.1 Na=2.8

宮城県から先は強い雨で神経使いました。さらに28年ぶりという夏の寒さにはビックリ。青森・秋田はかなり暑かったのに… 那須では渋滞28KMで矢板まで下道へ。塩原近くを通る県道は渋滞はなかったです。ギリギリ午前様を免れて自宅に到着しました。

↓私のアルバム「青森・函館の旅2003」
http://www.imagestation.jp/ja/pc/viewfrontcover.jsp?album_id=80455b2711b4



(8月24日温泉恋しさんからコメント)

onkenさんの東北/函館レポート拝見。以下は私のレポートです。

私は秋田新幹線が開通した年(97年)の7月に不老不死温泉の本館に宿泊しました。長年、乗ってみたいと思っていた五能線もぐるりと一周してきました。(青森県側では)海岸を離れて陸地にはいると林檎畑のなかをのどかに走り、睡魔に襲われました。さらに、時間調整で30分停車などというのがあって、時間を気にするのがばかばかしく思えてきました。(この年は、JRはじめ旅行社が大々的に五能線キャンペーンをやっていました)

不老不死温泉は本館が新しくなったとのこと。

あのときの海辺の露天風呂はバンドエイドが浮いていたり、お湯もあまり出ていなくてがっかりしました。しかもあのまるで黄砂のようなお湯で、よけい汚らしく見えました。でも新館の風呂とそれに付随した露天風呂はとてもよかった。海風に吹かれながら、風呂に入っているのがちょうどよかったように記憶しているので、お湯が熱かったのかもしれません。どちらの露天風呂も本館の部屋からよく見えましたが、今はどうでしょうかね。

部屋には日没時刻の案内も置いてありました。

函館は函館山ハイキングと谷地頭温泉をめざして、7月はじめに行ってきました。東北新幹線が八戸までのび、大宮からは6時間で行けます。駅前の朝市で店先を歩かされている花咲かに(たらばかに?)やら、3000円もする夕張メロンに目を丸くしました。いずれもブランド商品なんですね。

初日は雨、次の日は曇り。400メートル足らずの函館山は半分雲に隠れていて、予定を変更して、初日は雨のなか、市電にゆられて湯の川の漁火館へ。温泉街からはずれたところにある新しい旅館で道路の向こう側が海です。

玄関近くに風呂とそれに続く露天風呂があります。決して広くはありませんが、目の前は海で、波の音が聞こえてきます。建物は道路より高くなっているものの、露天風呂の囲いはそこそこの高さになっているので、うっかりすると上半身は外から見えるでしょう。

翌日は北方民族資料館に入り、そのあと温泉に向かいました。市電を下りてから、道順をたずねた年配の方も温泉に行くとのこと。市の発行する無料のシニアパスなので狭いほうの温泉に入るのだとおっしゃっていました。温泉は土曜日だったせいかけっこう混んでいて、市電にも温泉帰りの土地の人が乗っていました。

あの建物の外観は何かに似ていると思っていましたが、onkenさんのおっしゃる通りで、まるで病院に入っていく感じでした。


(8月25日ONKEN21さんからレス)

>温泉恋しさん
初めまして。黄金崎不老不死温泉と函館のレポありがとうございます。
最近は鉄道の旅からは離れておりますが、学生時代はよく乗りましたし、今も年に1〜2度、鉄道の旅に行っています。全国の半分近くの鉄道に乗っていると思いますが、五能線の車窓のすばらしさは名実ともに日本一だと思っています。五能線は青春18きっぷで「快速リゾートしらかみ号」も含め二度乗っていますが…。
温泉恋しさんも五能線陸奥森田駅徒歩5分の森田温泉は今度、体験してみるといいでしょう。

>不老不死温泉の本館に宿泊しました。
実は新しくなった本館ですが、日帰り入浴専門となってしまい、宿泊は新館のみになったようです。パンフにも「本館のご案内」として「日帰り入浴や団体でも利用可能な大広間、お食事処レストランなど皆様のご利用をお待ちしております。」 「本館お食事処10〜19時、本館入館料600円(子供300円)8〜20時、休憩700名収容、個室料3名迄3,000円」との記載が見られます。
昔の本館は安いようでしたし、いつか泊まってみたいと思っていたのですが、残念です。そう言えば、8年前にご一緒に入浴された方も宿泊を盛んにすすめていました。

>(函館谷地頭温泉は)まるで病院に入っていく感じでした。
実はこれにはエピソードがあって、建物に入る前に私が同行者に「病院みたいだなー」と言いいました。すると同行者は「いやだなー」と苦笑いしてました(^_^;)


(8月28日ONKEN21さんから追加レス)

◎黄金崎不老ふ死温泉本館の湯の使用状況について

湯の使用状況について訂正及び追加します。
露天風呂については掛け流しですが、投入される湯については松田忠徳教授によると内湯の廃湯というウワサもあるそうなので、付け加えておきます。

あと新しい本館の内湯については当初加水掛け流しではないかとレポしましたが、他の掲示板の情報では内湯の排水用の太いパイプが地下に消えていて、地下に循環装置が埋まっているのかも知れないという指摘がありました。内湯のガラスが曇っていて確認できませんでしたが、外から見ればわかるようです。また湯の使用状況の従業員への確認も怠っていました。状況的に見て循環の可能性は高いのですが、断定できないので、湯の使用状況は不明と直しておきます。

どなたか本館内湯の使用状況を確認された方がおりましたら、ご報告お願いします。

 


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