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続みちのくの温泉めぐり byONKEN21


第2部 津軽・函館の旅

 

第2章 谷地頭温泉(竜飛崎から函館へ)

津軽・函館の旅日記として温泉以外の旅の話題を書きます。

◎8/11・第2日目の日程

青森市内5:35(775.7km)→青森FT(待機)6:00〜8:20→<津軽あすなろライン>→金木斜陽館・三味線会館9:25〜10:55(819.km)→<R339・竜泊ライン>→竜飛崎(灯台・津軽海峡冬景色の歌碑・階段国道・青函トンネル記念館)14:30〜15:20→<R339・280>→新田温泉あおもり健康ランド19:00(984.1km)

本当はこの日にフェリーで函館へ渡る予定でしたが、函館の天気予報は無情の「雨」。フェリーも台風の余波でダイヤが乱れています。青森では雨はまだ降っていなかったので津軽半島観光に差し替えました。これは正解でした。

金木の斜陽館は「走れメロス」等で有名な文豪「太宰治」の生家です。昔は旅館だったようですが、今は町の博物館になっています。元は銀行家だったということもあり、蔵もあって名家ですね。隣にある津軽三味線会館での三味線の生演奏は心に残りました。

次に遠くに岩木山、広大な十三湖を見て、絶景の竜泊ラインを通って、津軽半島最北端の竜飛崎へ。いつも風が強いといわれる竜飛崎ですが、この日は無風でした。近くに北海道松前の山並みも望めました。竜飛崎は景色がよく、岬情緒たっぷり、やはり長年憧れた岬だけはあります。6年前に行った下北半島の大間崎の方が北に位置しますが、情緒は竜飛崎の方がぜんぜん上手です。

♪津軽海峡冬景色(ごらんあれが竜飛岬〜♪)の歌碑は旅人を泣かせてくれます(T_T)。

この日は津軽半島東部でキャンプ場泊、平舘不老不死温泉もしくは湯の沢温泉への入浴を予定していましたが、午後から雨が降り出し断念。キャビン・コテージ・平舘不老不死温泉も満室、仕方なくあおもり健康ランドで仮眠となりました。私の昨年のレポあり。ここは3度目で、あまり気が乗らなかったのですが、仕方なかったです。


◎8/12・第3日目の日程

青森FT7:30〜8:00〜<東日本フェリーびなす号1850円>〜函館FT11:10〜41→<函館バス230円>→五稜郭12:08〜14:20→<函館市電・乗継50円>→十字街・元町散策(カトリック元町教会・ハリストス正教会・旧函館区公会堂)14:50〜17:00→<市電200円>→市営谷地頭温泉17:10〜18:50→<市電>→十字街(明治館・金森倉庫)19:30〜20:00→<ロープウェー640円>→函館山20:30〜21:10→<函館バス360円>→函館駅21:34〜59→<JR江差線220円>→七重浜駅22:10→函館FT22:35〜24:45

健康ランドから車で10分の青森フェリーターミナル(FT)に行き、車を置いて(駐車料無料)東日本フェリーに乗ります。車も運ぶと往復で30000円近くかかる上、予約で一杯なので無理。

フェリーは私も乗ることができなかった青函連絡船の風情を感じさせてくれます。デッキに出ると鴎がどこまでもついてきます。下北・津軽両半島や北海道の山々もよく見えました。そして“はるばるきたぜ函館ー♪(函館の女より)”函館は晴れていました。

函館では五稜郭タワーに上り、星型の城郭を眺め、元町では教会や公会堂の建物の異国情緒に浸ってきました。津軽とは一味違った旅の風景はいいアクセントになります。


◎函館市営谷地頭温泉

北海道函館の旅における唯一の温泉入浴場所として、谷地頭温泉へ入浴しました。五稜郭や元町地区ではたくさん歩いたので待望の温泉入浴でした(^^)。

行き方ですが、函館市電の谷地頭行(10分間隔で運行)に乗り終点下車。観光の拠点、十字街からは約6分、運賃は200円、函館駅前からは11分、220円、五稜郭公園前からは15分、240円、湯の川からは43分、250円となります。

谷地頭電停からは横断歩道右手を渡って、右の道を進みます。少し歩いて看板に従い路地を左折。すぐに谷地頭温泉の白亜の建物が見えてきます。電停から5分。みしゅらんT4Uさんのレポあり。

実は谷地頭温泉は8年前の95年9月、JRの「北海道ワイド周遊券」(今は廃止)で旧JR深名線の廃止日乗り納めをしたあと、道内最後に入浴した温泉で大変思い出に残っています。現在の建物が98年4月オープンですから、当時は露天なしの旧館で懐かしいですし、露天がある新館はどんなものか、楽しみにしておりました。旧館は古風ながらだだっ広く、大変情緒があったと記憶しています。

さて一新した谷地頭温泉の外観を見ると、あれれ、大分近代化して、例えが悪いですが、まるで病院のような外観に拍子抜けしてしまいます。当時の面影は外観にはみじんもなくて、初めて訪れた温泉のような印象でした。

中へ入りシューズロッカーに靴を入れ(コイン不要)、券売機で370円の銭湯料金の入浴券を買います。フロントで市営なので障害者割引の有無をお尋ねしましたが、ないとのことです。受付へ入浴券を渡します。左手は畳敷きの休憩室、2階に脱衣所と浴場があります。ちなみに旧館時代は玄関を入るといきなり脱衣所で休憩所などはなかった記憶があります。2階の展望所にも休憩用の椅子やテレビがあります。

脱衣所でロッカーに服を脱ぎます。脱衣ロッカーは無料、貴重品ロッカーは10円です。浴場の中に入るとかつての旧館を思い起こさせるような、北海道らしいだだ広さに驚きます。浴槽は楕円形をしていて手前から中温、中間に高温、奥が気泡と区切られていてその周りは100ヵ所もあるらしいカランが二重に取り囲んでいます。さすがは北海道、その豪快さに圧倒されました。

※施設概要:浴室635m2 脱衣室400m2 1階休憩室140m2 その他875m2 合計2050m2

屋外へ出ると五稜郭をイメージした星型の浴槽で屋根付きの露天風呂となっています。2階なのに地面が見えるのは不思議だなと思いましたが、坂になっているせいだと後で気付きました。出入口側にある岩の積んである空間は岩風呂か打たせ湯を設置予定だったのでしょうか。

驚いたのは昔と違わないお湯の濃さ。みしゅらんレポでは旧館の方が濃いらしいそうですが、それほど違いはわかりません。濃い茶褐色でなめると塩辛いです。埼玉の白寿の湯そっくりですね。近くの「函館温泉ホテル」のお湯も似ていますね。(昨年のレポ

湯の使用状況ですが、中温が2か所、高温・気泡・露天各1ヵ所からの投入で内風呂は吸込は見当たらず、豪快にオーバーフローしています。内湯については掛け流しもしくは半循環かと。露天風呂はかなりカルキ臭がし、オーバーフローも少なめでたぶん半掛け流し半循環。泡風呂まで茶褐色の温泉で成分が舞い上がり、体に付着することもあるほど。パイプが詰まりそうな濃さですが、よく大丈夫ですね(^_^;)。

温泉の分析書は脱衣所にありました。ビデオカメラに記録してあるのですが、後で落下させていまい、逝ってしまいました(T_T)。よって再生できません。「全国温泉データベース」の成分表をご覧下さい。

温泉に浸かると急に火照ってきて暑くなり、すぐにノックダウン。露天の椅子で北海道のさわやかな空気で涼むと気持ちいいですね。浴後も1階の休憩所で函館のガイドブックを見ながら結構休めました。電停までの歩きでも涼めますし、その後見る、函館の夜景が涼しくて気持ちいいんですよね。

(後日、ビデオカメラ購入後に追加した脱衣所の「温泉分析書(抜粋)」のデータです。)
衛研依第8-8号温1666号
1.申請者住所氏名:北海道函館市末広町4番19号 函館市公営企業管理者 水道局長○○○○
2.源泉名および湧出地:(源泉名:谷地頭9号井)函館市谷地頭18番(施設:谷地頭町20番7号)
3.湧出地における調査および試験成績
(ロ)調査および試験年月日:平成10年6月22日  (ハ)泉温:64.4℃(気温:16℃)
(ニ) 湧出量:370L/分(自噴) (ホ)知覚的試験:無味澄明、強カン味、無臭 
(ヘ)pH値:6.1
4.試料1kg中の成分:分量および組成
Na=4917 K=452.0 アンモニウム=1.5 Mg=418.3 Ca=491.9 Mn=2.0 一鉄=7.9 陽計=6291
F=0.2 Cl=9022 硫化水素=0.0 チオ硫酸=0.0 硫酸=923.2 炭酸水素=788.3 炭酸=0.0
リン酸=0.2 臭素=26.8 I=0.4 陰計=10760
メタ珪酸=137.1 メタ硼酸=63.1 メタ亜ヒ酸=1.8 非解離計=202.0 溶存物質計=17.25g/kg
遊離CO2=419.2 遊離硫化水素=0.1 溶存ガス計=419.3 成分総計=17.67g/kg
5.泉質:ナトリウム-塩化物泉(中性高張性高温泉)
平成10年7月2日 北海道衛生研究所長
※お知らせ
谷地頭温泉は泉質上、浴槽に鉄分が沈んでます。気泡浴槽では送り込まれる空気により、これが浮上し身体に付着することがあります。http://www.hakodate.or.jp/suidou/institution/spa.htm

夕方は歩きつかれた体を谷地頭温泉の濃い温泉で癒して、夕なずむ金森倉庫でおいしいカレーを食べます。ラストはロープウェーに乗り、函館山の夜景で〆ます。私は3回夜の函館山に登ったことがありますが、今回は天気に恵まれ一番きれいでした。その美しさに思わず喚声。最高の夜景を初めて訪れた家族に見せることができ幸運でした。

帰りは函館山から登山バスで下り、函館駅からJR江差線に乗り、二駅の七重浜駅下車。徒歩20分で函館FTに着きます。函館駅からのバスも終わってますし、タクシーも高いので… 今度は0:30発のフェリーで青森へ戻ります。カーペット敷きの2等船室で、3時間30分程度仮眠でき、宿泊費も浮かせます。



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