みしゅらん掲示板 特集クチコミ情報

続みちのくの温泉めぐり byONKEN21


第1部 尾瀬ニッコウキスゲの旅

 

第2章 木賊温泉「露天風呂(共同浴場)」(尾瀬ニッコウキスゲ)

2003/7/27(日)の日程は以下の通りでした。

7:50温泉小屋→8:30東電小屋→9:40〜50牛首(14.1km)→10:50〜11:20見晴(17.9km)→13:00〜30沼尻(22.9km)→14:30〜15:10大江湿原・尾瀬沼ビジターセンター(26.2km)→16:15〜30沼山峠口(29.5km)→(会津バス530円)→16:45〜17:05御池(車)17:05御池(181.2km)→(飯豊檜枝岐大規模林道)→17:45〜19:00木賊温泉共同浴場(212.9km)→21:20西那須野塩原IC(291.2km)→22:35佐野藤岡IC(380.1km)→23:30自宅(424.1km)

この日はニッコウキスゲの黄色い絨毯を求めて、尾瀬ヶ原から尾瀬沼・大江湿原へと歩いていきます。今年は梅雨がなかなか明けなくて涼しいせいか、花の盛りがまだ続いていました。

まず午前中は東電小屋→牛首→下田代と原を一周。特にすばらしいのは東電道の中田代。至仏山や燧ケ岳を背景に湿原一面が黄色く染まりその中へどこまでも木道が伸びていきます。その他、東電小屋西側のヨシッ堀田代と竜宮付近、見晴付近もすばらしいです。

ちなみに尾瀬ヶ原は、赤田代・見晴が福島県檜枝岐村、東電小屋のみ新潟県湯之谷村、ヨッピ吊橋・中田代・竜宮が群馬県片品村と三県が入り組んでいます。

次に見晴から林間に入り、段小屋坂と白砂峠を1.5時間で突破、尾瀬沼の沼尻へ出ます。名物のそば屋は今年はお休み、長蔵小屋沼尻休憩所で焼きそば@600円を食べます。沼尻〜大江湿原〜沼山峠は5年前の水芭蕉の時も通っているので2度目で、記憶も新鮮に残っています。水芭蕉に関しては尾瀬ヶ原の方がきれいですが、ニッコウキスゲとなると尾瀬沼側の方が断然きれいです。

浅湖(あざみ)湿原のニッコウキスゲの密度の濃さには驚きましたが、そこは範囲が狭いのに対し、大江湿原は同じ密度で見渡す限り続いているのです。初めて見た時、その美しさにただただ感動し、見とれてしまいました。尾瀬は本当に美しいですね。まさに天上の楽園。

大江湿原から約1時間、沼山峠口のバス停に到着。会津バスで15分、御池へ下ります。群馬側の戸倉-鳩待峠の関越観光バスが900円に対し、会津バスの御池-沼山峠が530円。そして戸倉駐車場は1日1000円に対し、御池駐車場(1回1000円)は温泉小屋のコインでタダ。会津側は関東からはガソリン代がかかりますが、その他は安上がりですね。

http://www.hinoemata.com/oze/


尾瀬御池からR352を檜枝岐村の方へ下って行きます。檜枝岐温泉の「燧の湯」や「アルザ尾瀬の郷」を横目に木賊温泉方面に右折。新しく開通した「飯豊檜枝岐大規模林道」を走行し、舘岩村に入ります。

この林道は舗装済かつ全線二車線、小峠はトンネル越え。タイヤが砂利で滑りかつ車の底を擦りながら走った川俣檜枝岐林道との天と地ほどの違いにビックリ。大規模林道の方は国の補助金がたくさんつぎ込まれているのでしょうか。関東の人間としては川俣檜枝岐林道をそのくらい立派にしてほしいです。

快調に飛ばして御池からたったの40分で900年の歴史ある憧れの秘湯、木賊(とくさ)温泉着。井筒屋の看板がいきなり現れます。下調べで露天風呂(共同浴場)は井筒屋のそばにあると知っていました。ただ駐車場がないです。路上駐車やむなしか?

車を適当に止めて「共同浴場のお願い」※を読んで井筒屋の方に下り、途中で反対方向に曲がって社の前を通過、さらに商店の方から下りてくる道を曲がって川の方へ下りていきます。その道の先の西根川のすれすれに共同浴場の掘っ立て小屋が見えてきました。

※露天風呂(共同浴場)に入浴の方にお願い
この露天風呂は川の側に有りますため維持管理が大変でございます。誠に恐れ入りますが入浴料とし200円以上御寄附下さる様お願いいたします。御寄附金箱はこの下の電柱の所にありますからその箱にいれて下さい。
何卒御協力をお願いいたします。 木賊部落
まず入口の赤い料金箱に一人200円を入れます。夜7時ごろ住民がお金を回収していましたね。中へ入ると川側に脱衣所、山側の岩盤に2ヶ所の岩風呂がありました。岩風呂は会津に多い混浴で女子用の脱衣所が下流側にあります。女性にはかなり抵抗がありそうですね。

上流側の岩風呂からお湯が湧き出して熱め、下流側の岩風呂は上流の岩風呂から湯が注がれ温め。上流側の岩風呂の湯面上からはチョロチョロ程度しか注がれていないのにもかかわらず、下流側の浴槽へは大量に溢れて注がれており、一瞬不思議だなと思ったのですが、ナゾはすぐに解けました。

上流側岩風呂の底2ヶ所から気泡を上げながらお湯が湧いているのです。これは我が国の数ある温泉の中でも大変貴重な「足元湧出泉」です。私も足元湧出泉は法師温泉や八九郎以来に思え感激しました。

お湯は無色透明無味の単純温泉ながら、硫黄のにおいが濃厚に漂います。田沢温泉に匹敵か?単純硫黄泉とならないのが不思議な程です。体が非常にホカホカします。火照った体を川原で冷ます時、無常の幸せを感じるのです。梅雨末期で川はゴウゴウと流れ、上流には井筒屋の趣ある佇まいが目に入ります。すばらしいローケーション、そしてすばらしいお湯です。

岩風呂の間には寄附した人の名前が書かれた板が掲げてあり、関東を初め多くの方の寄附によってこのすばらしい共同浴場が守られていることがわかります。今年も台風などで流されませんように…。その裏には「入浴心得」が掲げられております。内容は以下の通り。
この温泉の泉質は単純泉で、泉温(源泉)は45.0℃です。
(一般適応症・一般禁忌症は省略)
福島県温泉審議会特別委員会 猪野○ 甘露寺○○ 佐藤○○ 杉山○○ 船尾○○
分析機関 福島県衛生公害研究所
参考HP:みしゅらん舘岩村舘岩村観光協会



この後はR352へ出て会津高原方面へ。途中に湯の花温泉方面の分岐。石湯にも行ってみたかったですが、夜も更けてしまったので次の機会に。会津高原駅近くの「夢の湯」も掛け流しと聞いており、いつか行ってみたいところです。

R400号で右折、山王峠を越え、栃木県に入り、左折して塩原温泉を通過。途中のガ○トで食事して西那須野塩原IC(木賊より1時間40分)から東北道に乗って帰りました。

↓「花のアルバム2003(尾瀬ニッコウキスゲ)」
http://www.imagestation.jp/ja/pc/viewfrontcover.jsp?album_id=308ab2d997ed




もどる目次すすむ