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阿波踊りの旅 by ONKEN21  2002年8月



第7章 神戸北野異人街、六甲山(三日目)

8月13日(火)阿波踊りの熱気と興奮冷めやまぬ第3日目ついに帰路になります。9:30休暇村南淡路を出発、西淡三原ICから神戸淡路鳴門道に入ります。本当は淡路島でもっと遊びたかったのですが、次の宿泊地の岐阜までは長い道のりなので後ろ髪引かれる思いで後にしました。北淡震災記念公園へは4年前に訪れています。淡路SAでお土産物を買い明石海峡大橋を眺め(写真3-1)、明石海峡大橋を渡り(写真3-2)、神戸市へ入ります。

通行料金は高いですが、橋が開通して便利になりましたね。布施畑ICで一般道路へ下り、西神戸道路(200円)を経由し、長年憧れていた神戸の北野異人街を訪ねます。駐車場はすぐそばのコインパーキングを利用しました。平日は100円/30分で利用できて便利です。

駐車場を下り、猛暑の中、異人館のある坂を登ります。まず重文の「萌黄の館(小林家住宅・旧シャープ邸)」へ(写真3-3)。入館料は風見鶏の館との共通券500円、単館券300円で障害者と介護者1名が免除。震災で倒れた煙突が印象に残ります。次に北野のシンボル「風見鶏の館」へ入館します(写真3-43-5)。入館料は萌黄の館と同じです。館内のアンテークで洗練された造りや置物など印象に残ります。

次におらんだ坂を上り、うろこの家へ入ろうとしましたが、入館料が1,000円(障害者10%引)と高いのでやめました。道すがら阪神淡路大震災で被災し、廃墟同然の異人館も目に付きました。復活をお祈りします。北野は若い女性の観光客が多く異国情緒たっぷりのオシャレな町ですね。

この後、涼を求め再度山(ふたたびやま)ドライブウェイを登り、六甲山へ。下が気温33℃に対し、山頂(標高931M)は24℃と涼しいですね。山頂からの神戸や大阪の眺めは雄大でした(写真3-6)。

西宮市へ下り、14:15西宮ICから名神高速に乗りました。途中、茨木〜京都南間で大渋滞で下道へ下り、1時間ロスしました。京都南ICを15:50に乗り、再び岐阜県内の名神高速が大渋滞との事で滋賀県の米原ICで17:00下車、下道(抜け道)で長良川温泉をめざします。岐阜市内では長良川沿いの土手道は舗装済でかなりスムーズに走れていいですね。長良川に並ぶ鵜飼船を眺めながら、18:30に長良川温泉の「ぎふ長良川ハイツ」にチェックインしました。遅くなりました(^_^;)



第8章 ぎふ長良川ハイツと長良川鵜飼

3泊目この旅の最終宿泊となる「ぎふ長良川ハイツ」(写真3-7=岐阜城から撮影)は(財)岐阜勤労総合センターと称し、ハイツ&いこいの村グループに属し、一応、雇用保険被保険者及びその家族のための公共の宿となっています。実は ハイツ&いこいの村の公式HP表紙の「クイズラリーキャンペーン」で地元のいこいの村美の山(埼玉県)から出題があり(秩父札所の満願寺である水潜寺を写真から当てるものでした)、全国で使える3,000円の宿泊割引券に当選したのでどこかで使おうと考えていました。そこで白羽の矢が立ったのが、岐阜県のぎふ長良川ハイツです。

京都府の湯の花温泉「亀岡ハイツ」も良さそうだなと思ったのですが、帰りが遠くてつらくなるので、岐阜にしました。鵜飼も一度見てみたかったし…。実際泊まってみるとなかなか近代的な都市型ホテル風の建物で値段の割に豪華です。部屋からは清き長良川(名水百選水浴場88選認定)やそこで繰り広げられる鵜飼のかがり火くらいは客室や天然温泉付展望浴場から見られます。深い緑の金華山と頂上に夜はライトアップされる斉藤道三や織田信長の岐阜城も望めますし、都市部にありながら風流な眺めですばらしいです(写真3-8)。

1泊2食付宿泊料金はサ込税別で8,250円〜(お盆11,330円)ですが、私の場合はJAF会員割引として室料10%引き(お盆1人460円引)とクイズラリーキャンペーンの3,000円引きをお盆にもかかわらず行なっていただきました。高級な長良川温泉にあっては非常に安いと思います。なお、予約時に予約金として1人千円を定額小為替か現金書留で送付することになっています。

サービス面ではフロントの応対は年輩のベテランの方が行なっており、それなりの安心感があります。休暇村のような部屋までの従業員の案内はないです。公共の宿ではこれが普通でしょう。ふとん敷きは希望しなくても行なっていただけます。食事はレストランで行なうのですが、休暇村と違って客室数が桁違いに少ないので静かにいただくことができるのでいいです。定食ですが、天ぷら、刺身、煮物、漬物、鮎の塩焼き、茶碗蒸、フルーツもあって休暇村の和定食より高級でレベルも高く、量も多くよかったです。

さらに「長良川(鮎)フェアー」と称し8/13(夕)〜18(夕)は鮎塩焼、鮎田楽、鮎煮びたし等がバイキング形式で食べ放題で皿に山と盛られていました。 満腹で苦しいなか、これって1匹500円以上するんだろうねと言いながら1匹だけ食べてみました。うーんうまかった。すばらしいお盆限定サービスですね。朝食は珍しくバイキングではありませんが、鮎を火で焼きながら食べるのが良かったです。

長良川の鵜飼

19:45〜20:00の間、目の前の長良川の河原に出て念願の鵜飼も見ました。かがり火が川面に映える中、宮内庁式部職の鵜匠が紐で結ばれた鵜を操る光景は鵜飼観覧船のように真近から見ることはできないものの実に幻想的です(写真3-9)。鵜飼は1300年の歴史があり織田信長や徳川家康も見たそうですね。観覧船の乗船料は3,500円もするので乗ることはできませんでしたが、ぎふ長良川ハイツでは鵜飼プランをやっているそうでそれを利用するのも手ですね。
http://www.kinrou.or.jp/nagaragawa-heights/index.htm



第9章 長良川温泉共通入浴フリーパス券で十八楼へ

長良川温泉ではハイツも含む旅館組合宿泊客に対し「共通入浴フリーパス券」(写真3-10)を発行しています。事前にもある本で情報を得ていたのですが、客室備え付けの案内にその旨記されていました。温泉好きとしてはすぐにフロントに申し込みました(^^)。旅館名が記入された券に発行年月日を入れて、発行してくれました。以下、フリーパス券の概要を紹介しておきます。

期間/平成14年4月1日〜平成15年3月31日
長良川温泉旅館協同組合加盟旅館にて発行(加盟旅館一覧)
無料入浴対象旅館(ただし、混雑状況によりお断りする場合もあるそうです。)
1.岐阜グランドホテル 2.すぎ山 3.ホテルパーク4.岐阜観光ホテル十八楼 5.岐阜観光ホテル十八楼別館
■入浴時間:発行日当日PM3:00-PM11:00 翌日AM7:00-AM 9:00まで有効です。
■ご利用時に、フリーパス券をご提示ください。
上記の温泉施設をそれぞれ一回ご利用いただけます。

私は十八楼本館と別館の2ヶ所入浴してみました。いずれもハイツとは長良川の対岸にあり遠いので車で行きます。もっともハイツは温泉街の一番はずれにあるため、車でないとどこも遠いです。歩いても岐阜グランドホテルかすぎ山が精一杯でしょうね。十八楼では本館・別館とも入浴を歓迎していただきました。本館の方は案内係の方に浴場まで案内していただきました。サービスが良すぎてタダで入るのを恐縮してしまうほどです(^_^;)。相手としては次回は宿泊でうちに泊まってほしいと目論んでいるのだとは思いますが…。

本館は薬草入浴剤の風呂が主体で手前隅にすさまじく茶色く濁った熱めの温泉がありました。そこを上がり湯にしてタオルで拭いたらタオルが茶色くなってしまうほどです。温泉は循環するとつまってしまうのか、吸い込みはなく少しずつ掛け流しています。においや味はなぜかあまりないです。成分表は浴室案内係がいるところにありました。

次に本館前の道路を隔てた場所にある十八楼別館へ。内湯が真湯で、庭園風で屋根付きの露天風呂が温泉です。もちろんすさまじく茶色く濁った湯がかなり広い浴槽にぬるめに掛け流されています。本館は熱かったのに対し、別館の露天のぬるい温泉で本当にゆっくりでき、長湯できました。浴後は鉄分のせいか体がほてりなかなか汗が引かないです。浴後は肌が非常にスベスベします。

別館にも本館と同じ成分表が脱衣所の壁に掲げてありました。十八楼の別館はさすがに良い風呂でした。安い公共の宿のハイツに泊まって長良川温泉の他の旅館に入浴するのは賢い利用法だなと思います。なお、宿泊以外でも十八楼本館・別館共に1,000円で日帰り入浴を受け付けています。中京方面に行ったついでにいかがですか?

ちなみに露天風呂から鵜飼を見ながら温泉と言うのも風流ですが、十八楼別館の露天は地上にありますし、川に面していないので無理です。ホテルパークあたりなら川沿いに露天風呂があり鵜飼見物可能かもしれませんが、露天風呂の湯は真湯かもしれません。



第10章 長良川温泉「ぎふ長良川ハイツ」2

湯めぐりから帰り、部屋でしばらく休んだ後、23時頃今度は宿(ぎふ長良川ハイツ)の風呂を試してみました。展望浴場は最上階(7階)にあり、昼間は長良川と金華山の眺めがいいです。女湯の方が狭いようです。左手に強烈な循環の真湯(写真3-11)と、右手に小さな茶色い温泉浴槽(写真3-12)があります。

温泉浴槽は温泉の注入も循環も行なっておらず、夕方にためてそのままの溜湯状態のようです。朝は空っぽだったので毎日交換しているようですが、家の風呂と同じなわけで湯が濁っていてよくわからないですが、アカでかなり汚れているかも知れませんね。朝は温泉浴槽が空っぽだったのは残念でした。温泉の使用料が高いのかな?

最悪、真湯がこの旅の終わり湯になるかと焦りましたが、帰りに乗鞍でいい温泉に入れたので温泉ファンの面目は保ちました(^^)V。長良川温泉の源泉は3.5km北の「三田洞(ほら)神仏温泉」に大量に湧き出る鉱泉をはるばる引き湯しているそうです。たぶん、そのせいで炭酸成分は消えているでしょう。

長良川温泉の成分表は以下の通りです。3ヶ所とも同じ成分表です。

1.温泉の名称:長良川温泉(源泉名−三田洞泉)
2.泉質:単純炭酸鉄泉(緊張性低張冷鉱泉)
3.湧出の状況:湧出量1,000L/分 泉温15℃(気温6℃)
4.温泉の成分:右表(下)のとおり
5.分析年月日:昭和35年4月21日
6.分析者:岐阜県衛生研究所 技師2名
7.浴用適応症:
 1.リウマチ性疾患 2.慢性湿疹および苔癬(たむし) 3.卵巣機能不全症 4.子宮発育不全症および月経障害
9.入浴の方法及び注意
 1.入浴の時期:飲食直後・空腹時および疲労時には入浴しないこと。
 2.入浴の回数:1日1〜2回を適当とする。
 3.入浴の時間:1回10分程度として漸次延長して20分位までとする。
10.飲用の注意:飲用しないこと。
11.適応症・禁忌症決定年月日:昭和43年10月28日
12.決定者:岐阜県
H=0.0002 K=1.803 Na=32.06 Ca=6.681 Mg=2.790 第一鉄=22.74 Mn=0.1022 陽計=66.18
Cl=3.500 硫酸=7.003 ヒドロ炭酸=143.8 ヒドロケイ酸=0.0308 陰計=154.3 解離計=220.5
メタケイ酸=26.97 溶存物質総量=247.5 遊離炭酸=69.18 総成分=316.7


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