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阿波踊りの旅 by ONKEN21  2002年8月



第3章 琵琶湖〜延暦寺〜淡路島(二日目)

8月12日(月)いよいよ念願の徳島の阿波踊りを見物する日となりました。期待に胸を膨らませて1泊目の休暇村近江八幡を8時に出発しました。淡路島へ向かう前に世界文化遺産(平成6年12月指定)の比叡山延暦寺に寄ってみたいと思い、琵琶湖大橋を渡り比叡山のある大津市側に出ます。 奥比叡ドライブウェイ(1,500円)と比叡山ドライブウェイ(820円)を通行し、比叡山を縦走したのですが、合計2,320円とは伊吹山同様に民営有料道路はホント高いですね。障害者は半額ですが。 比叡山からの琵琶湖の眺めは雄大です(写真2-1)。

延暦寺は東塔(とうとう)、西塔(さいとう)、横川(よかわ)の3地区がありますが延暦寺の中心となる東塔の根本中堂へ。諸堂巡拝料として大人550円(中・高生350円、障害者無料)を払い、5分位階段を上ると下に根本中堂が見えてきます(写真2-2)。「一隅を照らす」と言う天台宗(延暦寺)開祖の最澄が唱えた言葉の立て看板に思いを馳せながら…。

靴を脱ぎ内陣に入り、僧の方から1200年間守り継がれた“不滅の法灯”などについて説明がありました。ちなみに「油断」と言う言葉は修業僧が不滅の法灯の油さしを朝夕行なうことを忘れぬよう戒めることから由来しているそうです。私も人生も曲がり角を迎える代に入っており、心に残る参拝でありました。

12時前、名神高速の京都東ICに入ります。吹田JCTから先、阪神高速経由中国道経由共に20キロの渋滞で焦りましたが、関西の方から同じ渋滞なら車線の多い中国道の方が早いとのアドバイスに従い、中国道宝塚方面を通りました。お蔭で30分余計にかかった程度ですみました。

神戸JCTから山陽道に入り、三木JCTで徳島方面に分岐、神戸西ICから本州四国連絡橋公団の「神戸淡路鳴門道」となります。世界一の吊り橋「明石海峡大橋」を4年ぶり2度目の通行となり( 写真2-3)、淡路島(兵庫県)に入ります。途中、淡路SAでは明石海峡大橋を眺めたり( 写真2-4)、隣接するハイウェイオアシスを利用することができます。また、ここでは徳島の観光ガイドの方がおり、阿波踊りのパンフを入手することもできました。

余談ですが、全国のJHや、本四連絡橋、首都高、阪神高速共通で使えるハイウェイカードはここで買うと図柄が本四公団独自のものなので良いお土産になります。JHのハイカも本四公団で使えますが。淡 路島を高速で縦断、淡路島南ICで降ります。通行料金はJHが距離93KMで2,900円。一方、本四は約75KM 4,650円。うーん高い!

潮見表のHPを見ていたら本日はちょうど14:30に大潮らしいので観潮船に乗ってみたいと思ったのですが、渦潮は4年前見たことがあり、今回は渋滞で遅れ気味だったのでパス、鳴門海峡の淡路島側の突端「門崎」から遠望してみました。鳴門海峡は瀬戸内海から大阪湾方向に向かって川のようにゴウゴウと流れていました (写真2-5)。やっぱ渦は船で近づいてみないことには見えないですね。門崎から淡路島から四国徳島へ渡る「大鳴門橋」(写真2-6)と本日の宿「休暇村南淡路」(写真2-7)も眺めてきました。

とりあえず門崎から10分ほどの「休暇村南淡路」にチェックインし、部屋で休憩・温泉入浴・夕食後、徳島の阿波踊り会場に向かうことにします。



第4章 いよいよ阿波踊り   

ちょっと遅れて休暇村を19時に出発(休暇村の夕食時間が18時からと融通がきかないもので… 安いんで仕方なし(^_^;)、大鳴門橋を渡り四国の徳島県に入ります。この後がミソで鳴門ICで下りてR11で徳島入りすれば休暇村からでも普段なら40分位だそうです。しかし休暇村の方から阿波踊りの日は渋滞で2〜3時間はかかるとのことで、鳴門ICから板野町方面の県道を西へ向かい、途中のJR高徳線・鳴門線の「池谷」と言う無人駅から19:47発「特急うずしお23 号」に乗って1駅9分で徳島駅に着きました。一人あたり運賃260円と特急料金310円と安いですし。池谷で駐車できるか心配でしたが、祭り見物と思われる車が駅前に多数止まっており心配ないようでした。

徳島駅周辺には有料1,300円5ヶ所、無料3ヶ所の演舞場があり観覧席が設置されています。私は駅から徒歩7分、両国本町の無料演舞場で20時〜22:45まで「見る阿呆」となりました。この演舞場は全長200Mで最長と知っていたので…。20:30集合で「にわか連」なるものを結成し「踊る阿呆」になるのも良さそうですが、さすが帰りの長い道のりを考えたら疲れて無理ですよ(^_^;)。20時過ぎると関西日帰り客など帰る人が多くなり、一番前の席で真近から踊り手の姿を見られラッキーです(^^)

♪あ〜、えらいこちゃ、えらいこちゃ、よーい、よーい、よーい!  踊る阿呆に見る阿呆、同じ阿呆なら踊らにゃソン!ソン!何て言うリズムに乗りながら手足腰など全身を捻りながら踊る姿、その表情など見ていておもしろいですね。当日は夜でも大変な蒸し暑さで踊り手の方は皆さん汗が滴っておりました。

人それぞれですが、それが連となって大人数で踊ると本当に壮観で迫力があります。太鼓や鉦(かね)、三味線などの鳴り物の音も耳をつんざくほどでビックリ仰天!エネルギッツシュに踊る大学生や自衛隊の一団の男踊り、幻想的でまさに盆踊りを感じさせる女踊りなど、その対比も見物です。名人から子供まで登場していました。本当に関東からはるばるやってきて本場の阿波踊りが見 られて感激しました。(写真2-82-92-102-112-12

祭りは18:00〜22:30まで行なわれていますが、列車の都合上22時前に撤収、徳島駅22:10発の普通電車で池谷駅へ戻りました。23時ごろ静かな休暇村に到着しました。そして再び南淡温泉で祭り見物の疲れを癒すのでした。サイコーです。 http://www.awaodori.net/



第5章 休暇村南淡路  

本日の宿は前日の近江八幡に続き休暇村としました。前日は非温泉でしたが本日は淡路島の南淡温泉(兵庫県南淡町)と言う天然温泉ですから楽しみ。あと60歳以上の方は「Qカード会員」になることによりポイント割引できるので、同行の親父に頼んで会員になっていただいて近江八幡の2,000ポイントを南淡路で割引していただきました。偶然にも南淡路の領収書の裏には近江八幡の宣伝がしてありましたね(^^)  

休暇村南淡路は4番目の国民休暇村として近江八幡と同年の昭和38年にオープンしたそうです。宿泊料は7,500円〜(お盆9,500円〜)です。障害者と1種の介護者は室料相当分(お盆6,000円)の25%引きです。また、利用者以外通行止めの車道を下った海辺にはオートキャンプ場、プール、海釣り場などがあるようです。

前日泊まった休暇村近江八幡と比較すると、前日の近代的な東館と打って変わって、西館(旧館)と同じくらい老朽化した建物です。サービスでは磐梯高原のようなフロント前に立って挨拶と言うのはなかったですが、従業員の愛想は近江八幡よりマシです。客室へ案内する時もバックを持っていただきました。

客室は東館4階でした。ふとん敷きを希望する人は18:00までに 「床敷き札」をドアノブに掛けることになっています(日光湯元と同方式)。建物が山の上にあるため、客室や風呂からは遠く鳴門海峡と大鳴門橋が望めます( 写真2-13)。なお、1/3の部屋は反対側の福良港の眺めになるそうです。休暇村はどこでも景色がすばらしいですね。

食事は18:00〜大広間にて節約&早食いモードで和定食「潮騒」(2,500円)を注文。あと夏の名産「ハモ湯引」(1人前6口くらい2,000円6/1-8/31限定)を別注文しました。タコメシ、柳川風鴨鍋、刺身、グラタンなどありますが、意外と量は多く苦しいほどで満足でした。朝食は全ての休暇村共通のバイキング(1,000円)となっています。名物の天文台は20:30〜21:30の間無料で行なわれています。



第6章 南淡温泉「潮騒の湯」〈休暇村南淡路〉

さてお待ちかねの南淡温泉「潮騒の湯」。フロントのある東館からは4階に上がり南館への長い渡り廊下を渡ります。南館入口手前で長い階段を登ります。身障者や高齢者専用のリフトがあり従業員立会いの下、時間制限で使用できます。上り口では飲み物コーナーがあり、従業員の方が日帰り客の入浴券の回収を行ないながら、麦茶をタダでふるまっていただいたのはよかったです。ちなみに日帰り入浴は12〜21時まで500円で行なっており、夕方頃はすさまじい混雑です。一方、夜中(0時以降は露天・サウナ閉鎖)は貸切状態でした。

まず、正面に大きな温泉浴槽があります。岩作りの半島には源泉名・泉質などを書いた立て札が立ててあります( 写真2-14)。あふれ出しは少なく半島左側側面から強力に吸い込み、半島右から投入の循環です。たまに半島中央から水が出てくるのですが、あれは源泉でしょうか?半島左側の泡風呂とジェットはレジオネラ症対策のため停止していました。

湯は無色透明でなめると薬のような渋みを感じ、温泉臭をやや感じます。浴感はうすいですが、入浴後はよく温まり体が火照ります。左手は休暇村によくある真湯とミストサウナがあります。右手奥には5年前の1997年11月にできたばかりの露天風呂があり ます(写真2-15)。露天風呂は数人しか入れない小さなものですが、天然温泉が注がれる一方、吸い込みは弱く、かなり捨てています。露天風呂からは林や遠くに海を望むこともできますが、配管丸出しでポンプ小屋、ボイラーなどもよく見え興味深いです。

翌朝ポンプ小屋付近を散歩していたら、源泉井戸や源泉そのままのぬるま湯を満たした溜など発見しちゃいました。山渓の「関西の公共の宿」によると>慢性的な水不足を解消しようとボーリングを行なったところ井戸水が湧き出し、成分調査をした>結果、島内でも数少ない療養温泉であることがわかったものだそうです。浴室の成分表は以下の通りです。

一、源泉名(湧出地:兵庫県三原郡南淡町福良字鳩奥丙349)
ニ、カルシウム・ナトリウム・塩化物冷鉱泉 低張性 中性 冷鉱泉
三、温度20.2℃(気温7.0℃)
四、温泉の成分
 (1)性状:無色澄明 無味 無臭
 (2)pH:6.32
 (3)密度 0.99825 (20℃/4℃)
 (4)蒸発残留物:1.293g/kg 
 (5)ラドン(Rn)含有量:0.7×10^-10ci/kg(0.2 マッヘ)
  Na=0.14 Na=108 K=2.50 Mg=26.1 Ca=271 Sr=5.31 鉄=0.56 Mn=0.71 陽計=414(mg)
  Cl=599 硫酸=91.5 炭酸水素=82.8 陰計=773 メタケイ酸=41.7 メタホウ酸=0.3
  非解離計=42.0 溶存物質計=1.230g/kg 遊離炭酸(二酸化炭素)=66.5 成分総計1.300g/kg
  総砒素・総水銀・銅・鉛カドミウム・ふっ素=検出されず 炭酸イオン=0.001mg
五、分析年月日 昭和63年4月22日
六、分析者 兵庫県衛生研究所
泉質別適応症:きりきず、やけど、慢性皮膚病、虚弱児童、慢性婦人病

なお、こちらに泊まるにあたって某HPの宿泊感想記は参考になりました。あと、徳島まで遠くて混むことと夕食時間(夕食なしは不可)が遅いことが災いしてか、休暇村から阿波踊りに行かれた方はフロントによればほんの少数であることを付け加えておきます。宿泊料だけ取れば、徳島から比べたら激安なんですけどね。 http://www.qkamura.or.jp/awaji


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