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白馬と松本周辺の湯巡り[2] byめがね



■小谷温泉「雨飾荘」

(小谷村 0261-85-1607 10時〜20時半まで)
http://www.vill.otari.nagano.jp/kousya/

R148の小谷温泉口信号から約11キロ、小谷温泉の老舗の温泉旅館が並ぶ1画から少し登った所にある(財)小谷振興公社が経営する山荘です。周辺にはキャンプ場などもあります。パンフによると徒歩3分の所にブナ林に囲まれた雰囲気のありそうな露天風呂もありますが、今回は大雨のため入浴断念(TT) 建物自体は結構、鄙び系の山荘で風情があります。周囲の環境も静かでいい雰囲気。やませみさんのレポあります。

入浴料を払い浴室へ。浴室には4〜5人位の内湯と季節、曜日限定営業と思われる露天風呂(今の時期は週末のみ入浴可能、15人位)という構成。カラン5、石鹸のみ完備。大雨にも祝日月曜10時で男湯6〜7人と盛況。

浴槽には内湯が岩湯口からの投入、全方位オーバーフローの掛け流し。露天は敷居近くの底面からの投入、槽内塩ビパイプ排水口からの排水の掛け流し。湯口、浴槽の一部は赤茶色に変色、一部拙出もあります。

お湯は無色透明、露天の方が渇色にささ濁ってるように見えます。浮遊物も渇色のものが露天でかなりの数浮遊しています。泡付きも露天の方があり、鮮度的には露天の方が高そうですが、雨のためぬるめになってたのは残念。

内湯でも充分に浴感を感じることはできます。ぬるすべ感の効いた優しい浴感のお湯でとても入り易いお湯です。肌に染み入るような心地良い感じで長湯向きか? 臭いは金気臭+土のような臭い。ここも「倉下の湯」のように大地の息吹を感じられるなかなかの臭いです。味も金気味+土っぽい味。あまり美味しくはないかもしれません。

施設の性格上、登山向きなのかもしれませんが、保養でも使えるのではないかと思います。鄙び系温泉山荘マニアにはお薦めの所です。

ナトリウム-炭酸水素塩泉 pH6.88(中性) 52.1度 涌出量記載なし。成分総計 3.793g/kg Na^+ 912.5 k^+ 13.2 Mg^+ 11.1 Ca^+ 39.1 陽イオン計 976.2 Cl^- 97.1 So4^- 3.2 Hco3^- 2437 陰イオン計 2538 H2sio3 71.9 HBO2 13.9 Co2 373


「小谷温泉雨飾荘」の外観

館内露天風呂(湯気で少しぼけています)

「小谷温泉雨飾荘」の露天からの眺望


■若栗温泉「乗鞍荘」

(小谷村 0261-82-3073 10時〜21時まで)
http://www.valley.ne.jp/~onsen-55/norikuraso/index_1.htm

「白馬乗鞍スキー場」旅館街内、「白馬乗鞍観光センター」近くにあるどちらかと言えば和風の温泉旅館です。かなりだだっ広い駐車場が印象的。外観、内装はメンテされていて綺麗。ロビーはやや暗めながら鯉も泳ぐ橋付きの池まであります(^^)。スキー場近くの宿にしてはなんとも場違いの演出に見えますが、このミスマッチさがなんともいえずいい味を出しています。ここもやませみさんのレポあります。

入浴料600円を払い浴室へ。浴室の壁面の一部は自然石をあしらったワイルドな造り。浴室には内湯のみで12〜15人位は入れそうなL字型の立派な黒御影石浴槽がデーンと鎮座しています。シャワー、カランは11、アメニティーは完備。

浴槽には浴室の雰囲気に似合わない塩ビパイプからドカドカと源泉投入、他に石造りの湯口から加水投入、全方位オーバーフローの掛け流し。浴槽や浴室床は一部赤茶色に変色。

お湯はちょい熱めの茶緑渇色ささ濁りで透明度50cmから60cm位、渇色の浮遊物浮遊。ぬるすべ感とキトキト感が同居したような入り応えのある浴感。それでいて見た目よりソフトな感じの浴感で肌によく馴染む感じのお湯です。浴中はよく温まりますが、浴後はすぐに爽快感が出てくるのが好印象。

臭いはこの日は金気臭+タマゴ臭が明瞭に出ていた感じ。今回の白馬の中でタマゴ臭に出会えるとは思いませんでした。味も金気味+焦げたタマゴ風味+重曹味という感じが明瞭に出ていたように思います。ワイルドな感じの味臭が魅力。

なんの変哲もないスキー場の旅館街にこのようないい湯が出ていたとは驚きです。スキー以外でも保養に利用できそうですね。ここもお薦めできる施設だと思います。

ナトリウム-炭酸水素塩泉 pH7.45 57.5度 *450L/min 動力 成分総計 1.364g/kg Na^+ 282.4 Ca^+ 14.4 Mg^+ 9.6 k^+ 8.7 Fe^+ 3.0 陽イオン計 318.2 Cl^- 20.9 So4^- 21.5 Hco3^- 799.3 陰イオン計 843.5 H2sio3 78.7 HBO2 13.4 Co2 110(*はフロント内の分析表の数値、その他は脱衣所掲示のもの)


「若栗温泉乗鞍荘」の外観

「若栗温泉乗鞍荘」の浴槽

「若栗温泉乗鞍荘」のお湯
 



■奥裾花温泉「鬼無里の湯」

(鬼無里村 026-256-2140 時間要問い合わせ)
http://www.vill.kinasa.nagano.jp/kyoukai/index.htm

白馬村から戸隠を経て長野に抜けるR406は大変狭い国道ですが(舗装はされています)、山中や渓谷沿いを走るため紅葉が非常に綺麗なルートです。このR406で鬼無里村に入ってしばらくすると突然、立派な建物が見えてきますが、これが「鬼無里の湯」で正式には体験交流館で宿泊もできる施設です。外観、内装ともに周囲の環境とかけ離れた大変綺麗な施設(失礼)です。

入浴料を払い浴室へ。浴室は離れのような感じになっています。 浴室には大理石調の8〜9人位の内湯のみ、シャワー、カランは6、アメニティーは完備。 祝日月曜14時で男湯7〜8人と盛況。

浴槽には大理石風湯口からちょろちょろと加熱の源泉らしきもの投入、槽内吸引、投入ありの循環方式。この手の鉱泉でのお楽しみアイテム「源泉カラン」は浴槽縁上面右手に設置。任意で投入できます。お湯は無色透明、やや過加熱か?ペトペトしっとりする感じのお湯で意外に浴感はあります。ただし、わざわざ遠くからというお湯ではないかも・・ 

湯口付近では土っぽい硫黄臭が僅かにする程度。源泉カランは全開で出すと土っぽい硫黄臭がかなり強く臭います。秩父の「新木鉱泉」程の臭いはありませんが、硫黄系の冷鉱泉だという事は実感できます。味はなんとなく硫黄味+草っぽい味。

温泉不毛の地らしく、県内ナンバーの車が目立ちました。どちらかというと地元向けなのかなという印象を受けましたが、食事処もあり、1日のんびりするにはいい施設かもしれません。

単純硫黄冷鉱泉 pH8.14 11.4度 34.3L/min自然涌出 成分総計 0.194g/kg Na^+ 29.8 Mg^+ 3.4 Ca^+ 10.7 陰イオン計 44.8 Cl^- 0.1 Hs^- 2.2 So4^- 3.8 Hco3^- 122.7 陰イオン計 129 H2sio3 12.0 Co2 7.8

「奥裾花温泉鬼無里の湯」の外観

「奥裾花温泉鬼無里の湯」の源泉カラン

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