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白馬と松本周辺の湯巡り[1] byめがね



■白馬姫川温泉「天神の湯」

(白馬村 0261-72-3450白馬ハイランドホテル 11時〜16時半まで要事前確認)
http://www2.ocn.ne.jp/~highland/

白馬村の八方周辺市街地のJRと国道を挟んだ反対側、スキー場を併設した「白馬ハイランドホテル」の大浴場を日帰り温泉として開放しているもの。ホテルまでは看板が出ているので迷う事はないですが、看板通りに行くと一部狭い所があるので注意が必要。ホテルの外観は洋風ですが、やや鄙びた(^^;)というかくたびれた印象。メンテはされているので綺麗は綺麗です。

入浴料500円を払い浴室へ。靴はフロントと脱衣所の中間辺りで脱ぐ感じになります。浴室には10人位が入れる内湯、10人位が入れる岩露天風呂、サウナという構成。シャワー、カランは9、アメニティー類は完備。日曜13時で男湯6〜7人とまずまず盛況。

浴槽には内湯が岩湯口からドカドカ投入されている他に大理石調の湯口から源泉らしき(?)お湯がちょろちょろと5L/min程度投入、浴槽縁上面からのフロー、露天は岩湯口からドコドコ投入、入り口付近からのフローで側構への溢流。双方とも掛け流しに見えますが、循環との事。

お湯は緑渇色ささ濁り、浮遊物、泡付きなし。弱いつるすべ感があり、浴後もよく温まる感じで温泉らしさはありますが、濃度感が感じられないのとやや強めのカルキ臭が残念。お湯の素性は悪くないと思うのですが、この湯量であれば非カルキ、掛け流しを望みたいところです。臭いもカルキ臭が強く、判別は難しいですが、なんらかの鉱物臭があるように思われます。味不明。

お湯はややイマイチの感がありますが、ここのウリは後立山連峰を望む露天風呂からの景観でしょう。囲いがなく、その立地を生かした造りの露天からの眺望は最高。入浴した日が曇りだったので山頂付近まで見えなかったのは残念ですが、晴れていれば気分は最高だったろうと・・この景観を見ながらの入浴だけでも価値はあると思いました。

ナトリウム-塩化物泉 pH7.3(中性) 50.4度 737L/min堀削自噴 成分総計 2.828g/kg Na^+ 695.2 k^+ 84.8 Mg^+ 42.4 Ca^+ 142.9 陽イオン計 972 Cl^- 1366 Br^- 3.4 Hco3^-286.8 陰イオン計 1659 H2sio3 136.5 HBO2 36.2 Co2 23.9


「白馬姫川温泉天神の湯」の外観

「白馬姫川温泉天神の湯」の浴槽


■白馬塩の道温泉「倉下の湯」

(白馬村 0261-72-7989 10時〜22時まで)
http://www.vill.hakuba.nagano.jp/sightsee_spots/spa/sionomiti.html

R148を小谷方面に走り、松川を渡ったすぐの信号(ガーデンの湯の角)を左折し、ちょっとした山道を登り詰め左折してすぐの所、白馬大橋手前にある日帰り温泉施設です。位置的には「八方尾根スキー場」と「岩岳スキー場」の中間位になるでしょうか?

4施設ある白馬塩の道温泉の元湯でここから「ガーデンの湯」、「岩岳の湯」、「エコーランドの湯」の3施設と各宿泊施設にローリーで配湯しています。源泉の小売もしていますが、10L/2000円という料金に清水の舞台から飛び降りられず断念(高すぎ!TT) 施設全体の雰囲気は総木製の山小屋風の造りで周囲の環境にとてもマッチした感じで好感が持てます。やませみさんのレポあります。

入浴料500円でコインを買い、自動改札を通り、浴室へ。(なぜか電車みたい・・) 浴室には屋根付き半露天風呂(15人前後)のみ、セパレートされた洗い場にシャワー、カラン11と上がり湯(真湯)という構成で洗い場はやや暗め。シャンプー、ボディーソープはありますが、ドライヤーはないので注意。運悪く、登山の団体客と重なり日曜14時で男湯20人と大変な混雑。普段はキャパがありそうですが、冬の休日などオンシーズンはやや狭く感じるかも?

浴槽には木製の湯口から投入、浴槽端部排水口からの排水と少量オーバーフローの掛け流し。湯口付近を中心に貝殻状に拙出あり。やませみさんのレポ通り迫力があります。

お湯は濃緑茶渇色濁り湯で透明度10cm程度。茶渇色の浮遊物多数浮遊。見た目よりもクセが少なく、肌ざわりの良い感触でなかなか入り易いお湯になっています。これにちょっとだけ食塩泉様の温まり感がある独特の浴感。浴中はなかなか温まりますが、浴後は汗の引きも早くサラサラ爽快な感じになります。なかなか素晴らしい浴感のお湯であります。

臭いは複雑で金気臭+粘土のような臭い(アンモニアかヨウ素?)+シンナー系アブラ臭(?)+弱い草臭。大地の息吹を感ずるなかなか香しき香りです。味は金気味+塩苦味+弱炭酸味。ややエグ味もありますが不思議とダシが出ていて「白寿の湯」様のなかなかの味です。

時間帯や日によっては混んでいる時があるのが残念ですが、今回のお湯の中ではトップクラスに良い湯だと思われます。空いていればお薦めです。

ナトリウム-塩化物-炭酸水素塩泉 pH7.14(中性) 48.1度 涌出量記載なし。蒸発残留物 13.97g/kg Na^+ 4317 k^+ 217.9 Mg^+ 441.8 Ca^+ 152.6 Ba^+ 175.7 Fe^+ 3.6 Cl^- 5564 Br^- 13.2 T^- 4.8 So4^- 10.5 Hco3^- 5317 H2sio3 95.9 HBO2 868.3 Co2 384.3 (脱衣所に掲示)


「白馬倉下の湯」の外観


「白馬倉下の湯」の湯口



白馬八方温泉は白馬槍ヶ岳の南股より涌出し、そこから山麓の共同浴場や旅館に引き湯され使われています。日帰り施設は共同湯4、露天風呂1の計4つ。今回はそのうち2つに入浴しました。


■白馬八方温泉「第一郷の湯」

(白馬村 0261-72-5705 12時〜21時まで)

八方尾根観光協会のすぐ近く、第二駐車場に隣接した所にある共同浴場です。「八方温泉モニュメント」や足湯もあり、山麓の温泉の中心地のような場所になっています。佇まいは総木製の昔ながらの共同湯の風情で適当な鄙び加減がいい味を出しています。

入浴料400円を払い浴室へ。
浴室には鉄平石で造られたなかなか立派な内湯(5〜6人位)と取って付けたような木+ポリ製の露天風呂(3〜4人)という構成。シャワー、カラン2、カラン4、ボディーソープと有料ドライヤーのみ完備。日曜16時半で登山客とライダーの方が中心で7〜8人と盛況。

浴槽には内湯が岩湯口から投入、主に窓側へのオーバーフロー、露天は木BOX湯口から投入露天に回される湯量が少ないせいか浴槽満タンになっておらず(ちょっとさみしい光景^^;)浴槽側面の排水口からの排水。ただし、どちらも掛け流しとの事。湯口に僅かな白色の沈殿物があります。

お湯は無色透明、僅かに浮遊物、泡付きあり。薄いお湯ですが、想像していたよりは滑らかな浴感があり、なかなか入っていて気持ちいいお湯です。つるすべ感もそこそこあります。ただし、やませみさんが「おびなたの湯」でレポされていたように「強アルカリ性」の強つるすべ感を期待していくとちょっとガッカリするかもしれません。

それでもこの蒸発残留物量でこの位の浴感がありますから、これは掛け流しの恩恵かもしれません。臭いは薄いなんらかの甘い臭い+弱薬草臭、味は特に感じられませんでした。

こじんまりとまとまった施設ですが、露天は果たしているのかな?


「白馬八方温泉第一郷の湯」の外観

「白馬八方温泉第一郷の湯」の浴槽



■第二郷の湯

(0261-72-6541 12時〜21時まで)
http://www.nagano-happo.org/spa/spa.html

八方尾根スキー場の「名木山ゲレンデ」下にある共同浴場です。ここも総木製の鄙びた雰囲気ある建物で風情があります。「第一郷の湯」に比べ、路地裏っぽい静かな雰囲気に好感が持てます。

入浴料は同じく400円ですが、こちらは露天風呂がありません。その代わり、檜+コンクリ製の六角形の立派な浴槽(6〜7人)がデーンと鎮座しています。浴室も六角形で檜+コンクリ製で風情は「第一郷の湯」よりこちらの方が上です。シャワー、カラン5、カラン3、ボディーソープと有料ドライヤーのみ完備。日曜17時で3〜4人と空いていました。

ここの浴槽は中央の柱たもとの湯口からの投入、浴槽端部切れ込みを中心としたオーバーフローの掛け流し。お湯の感じは「第一郷の湯」とほぼ変わりませんが、スペック程でないにしろつるすべ感はここの方があるように感じました。又、白色の沈殿物もこちらの方が多いようです。やはり内湯のみ掛け流しが効いているのか?鮮度感もこちらの方が上です。

この二つで比べるならお湯良さと風情で「第二郷の湯」がお薦めかと思われます。

双方とも
アルカリ性単純泉 pH11.28 50.1度 涌出量記載なし。 蒸発残留物 0.180g/kg Na^+ 49.2 Ca^+ 17.3 Cl^- 10.5 OH^- 42.2 Co 23^- 10.3 Hsio3^- 5.91


「白馬八方温泉第二郷の湯」の外観

「白馬八方温泉第二郷の湯」の浴槽(ボケボケですいません)

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