中国(北京)3回目の回顧録 〜new starting point〜

*渡航記録

期間: 1997年7月〜2泊
ルート: 成田→北京→成田


おっ、これはもしかして・・・

7年ぶりの北京

北京は実に7年ぶりである。思えばあれから7年、本当に色んな事があった。 仕事、恋愛、会社の倒産、転職、結婚・・・etc。そして気がつけばこんな私も一児の父。 7年前と全然変わっていない北京空港内を見渡した瞬間、この7年間の出来事が頭をよぎった。 再びこの地に来て、出発点に戻ったような錯覚を覚るのであった。 そうだ、人生いつも今日がはじまりだぜ!

今回の北京もやはり仕事である。海外出張など全く望んでいないのに、何故かこういう仕事が 回ってくる。一体何のご縁なのか。

空港内は全く変わっていないが、空港の外に出てびっくり。そこは7年前とは別世界。 7年前は空港から市内に向かう道路は一般道で、それも何台ものリヤカーを追い越しながら 危なげに走った記憶がある。しかし今はどうだろうか。まるでヨーロッパを思わせるような立派な 高速道路が出来ているではないか。これには驚いた。

市内に入ると真新しい高層ビルがあちこちに見えた。道行く人が着ている洋服はカラフルになり、 特に女性が大変お洒落になったのが印象的だった。顔の表情も豊かになり、7年前の貧乏くさい 顔つきとはまるで違い、みんな活き活きしているように見えた。

経済の成長が短期間でここまで変えてしまったのか。そう言えば7年前に来た時は ちょうど天安門事件の直後だったので、あの時がどん底だったのかもしれない。 悪い方に変わらなくて良かったね。


仕事は絶好調!

今回の出張は事前準備がしっかり出来てるので、たった2日間しかないスケジュールでも 能率良く仕事ができそうだ。事前準備が完璧のつもりでもだいたい90%ぐらいになってしまう。 それなのに事前準備があやふやだと結果はどうなるか明確。今回は万全だ。


仕事内容の説明風景

まずは私の説明から仕事が始まる。予定通りに進んで仕事は絶好調だ。


やったぜ北京ダック!

仕事が順調だと酒も美味しくなるというものだ。2日目の夜に北京ダックをご馳走になった。 北京で食べる北京ダックはもちろん最高の味である。見た目はそうでもないが、食べた時の 感触が何ともいえないくらいに美味しい。思わず「これはイケル!」と叫んでしまいそうだ。

今回は北京ダック以外の料理も美味しかった。7年前に食べたあのまずい料理はいったい 何だったのか。やはり北京の人といっしょに食べに行かないと本当の北京の味には辿り着けない という事か。これは納得だ。ほとんどの料理を平らげて腹がパンパンになりながら、 それでもまだ北京ダックに未練がある私であった。

翌日、北京空港を離陸する飛行機の中から「北京空港」と大きく書かれた空港の看板が 目に入った。その看板を眺めながら、また必ず北京に来るぞと心に決めた。 北京万歳!

(終わり)



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