筆者=野村 仁
掲載=『Free Fan』No.31(2000年12月)
 
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「鳳来問題」経過報告2000年8月〜11月=

●第2回岩場清掃 (2000年11月12日)
 最初の鳳来会議からの経過を踏まえると、第2回の清掃活動は、地元の人に参加を呼びかけて交流を深められる機会になるはずだった。前回の清掃でも鳳来町教育委員会、川合区長さんに地元合同を提案したのだが、準備不足で保留となっていたのである。
 今回はひと月前から準備を開始したものの、「クライマーの会」内部での意思疎通は十分ではなかったようだ。MLで地元合同に消極的な意見が多く出たため、今回も地元合同プランは見送られることになってしまった。

第2回岩場清掃 (2000/11/12)

 地元との交流に関するクライマーの発言。
最近の小学生以上の子供は、日曜でもけっこうクラブや習い事に忙しく、むしろもっと小さいお子さんの方が、親御さんの年齢も若く、こういったイベントに参加していただけるのではないかと思います。参加対象にもっと小さいお子さんも含めたほうがいいと思います。(松岡10/17)
(チラシの字数は)ぱっと目を通して主旨が理解できる最小限の情報でOKだと思います。その分キャッチーなイラストをガツンと入れて子供達に何のチラシだろ?と思ってもらうことでしょうか。〜中略〜 メインターゲットは小学生以下というのが現実的であると思います。結局クライマーのことをわかってもらいたいのは「大人」の人たちなんでしょうから。(10/18木織)
地元との共同は見送らせていただきます。〜中略〜 川合区民との関係構築の件、第1回鳳来会議で決まり、第2回鳳来会議でも議題の1つでありました。清掃以外でもこれからこんな事ができる、など、アイデアを出してみてください。自分が責任者となって実行するつもりで。具体的なプランなど・・・・。ヨロシク。(保科 10/23)
清掃登山に対する自分の考えは、もっとイージーなものでした。午前中2〜3時間みんなでハイキング程度の清掃登山をして、お昼からは保護者の方を交えてプシュッかなと・・・・。その時に、こちらで豚汁とか芋煮会風のものを準備させてもらって、みたいな。この先、何年も続けて行くつもりの清掃登山なのですから、交流をメインに、秋の紅葉を散歩するつもりで軽めにやってはいかがでしょう?〜中略〜 告知も回覧板にのせてもらって、区の人だけでも良いと思います。(佐々木10/25)
地元への呼びかけがなくなったことは個人的にはとても残念です。清掃うんぬんというより、とにかく、クライマーが地元の人とじかに触れ合うことが大切なのではないかと思います。所詮はクライマーはよそ者なのです。地元の人と対面して話をし、いっしょに何かをすることで、共感が生まれ、理解が生まれるのではないでしょうか。(Meg 10/25)

 さて、今回の清掃に際しては、新たに決まった広報係が各報道機関に対しプレスリリースを行なった結果、東海日日新聞から取材申し込みがあった。また別ルートで、NHK「クローズアップ現代」、『岳人』誌からも取材申し込みがあった。
 11月12日朝9時、小滝橋駐車場に80人は下らない数のクライマーが集まった(100人との説も)。ゴミは岩場というより車道・林道や駐車場周辺に多く、行楽客や釣り人の汚したあとをクライマーが清掃していく様相となった。とりわけ栃ノ木沢周辺の岩場は、チリひとつないきれいな状態だった。多くのクライマーは駐車場から乳岩峡方面へ向かい、1〜2時間清掃したあとは、秋晴れのクライミングを楽しむという、イージー方式での清掃だった。

【関連文書】報告:第2回岩場清掃マスコミ取材報告

●美化委員会の活動 (省略)


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