Alessi 特集

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今回は、Alessi Brothersの特集です。

Alessiはニューヨーク出身のビリーとボビーによる双児のポップ・デュオで、ロック・ミュージカル『ヘアー』出演後、Peppy CastroらとBarnaby Byeを結成し、1973年には"Room To Grow"を、翌年に"Touch"の2枚のアルバムをアトランティックに残し、解散しましたが、最近は、オリジナル・メンバーで再結成し、今年になって"Thrice Upon A Time"というアルバムを34年ぶりに発表しております。

1975年にはA&Mと契約し、翌年5th DemensionやAssociationを手がけた名将Bones Howeのプロデュースによる"Alessi"でレコード・デビューしました。
洗練されたポップ・センスとソングライターとしての才能を感じさせる傑作でしたが、アメリカでは、なぜか不発に終わるが、"Oh Lori"が全英チャート7位にランクされるヒットを記録しました。

その後、1977年に2ndアルバム"All For A Reason"を発表し、タイトル・ナンバーが日本でもヒットし、来日公演を行なうほど、人気を集めました。

1978年には3rdアルバム"Driftin"を発表し、このアルバムには、Lee Ritenour、Wah Wah Watson、Ed Greene、Steve Porcaroなどのウエスト・コーストのトップ・ ミュージシャンが参加しており、当時、アメリカ進出を目論んでいたピンク・レデイが"Dancing In The Halls Of Love"をカヴァーしたのは有名な話となっています。

翌年には、4thアルバムの"Words And Music"を発表しますが、当時はディスコ・ミュージックが持て囃されていたということもあり、このアルバムもその方向に走ってしまい、Nick DeCaroがプロデュースした作品ながら、出来はいま一つといった内容でした。

1982年には心機一転して、それまでのA & Mレコードを離れ、Quincy Jonesが主催するQuest Recordsに移籍し、"Long Time Friends"を発表しました。
プロデュースは、当時飛ぶ鳥の勢いだったAORアーティストChristopher Crossが担当し、このアルバムに収められている"Put Away Your Love"が全米71位にランクインし、ようやく本国で認められるアーティストアーティストとなりました。

その後活動を停止していましたが、2003年に"Hello Everyone"を発表し健在ぶりを示しましたが、"All For A Reason"時の勢いは見られなかったものの、最近は、Barnby Byeを再結成し、並行してAlessiとしての活動も行っております。
今年になって、オリジナル・アルバムとしては7枚目となる"Just Like That"を発表したばかりです。
今後の活動が楽しみです。

なお、Alessiの1stと2ndが、2008年11月19日に、ウニヴァーサル・レコードから初回限定生産でSHM-CD仕様の紙ジャケでリ・イッシューされるというアナウンスがありました。
どうせ再発するんだったら、4thアルバムまでいっぺんにすれば良いと思うのですが。
とにかく、2ndの"All For A Reason"は名盤ですので、持っていない方はこの機会に買われたほうが良いと思います。
初回限定ですので、売り切れは必至だと思います。 (2008.9.14)

ALESSI / ALESSI (1976)
ALESSI / ALL FOR A REASON (1977)
ALESSI / DRIFTIN' (1978)
ALESSI / WORDS AND MUSIC (1979)
ALESSI / LONG TIME FRIENDS (1982)
ALESSI / HELLO EVERYONE (2003)
ALESSI / JUST LIKE THAT (2007)
ALESSI / DIGITAL REMASTERED BEST (1998)
BARNABY BYE / ROOM TO GROW (1973)
BARNABY BYE / TOUCH (1974)
BARNABY BYE / THRICE UPON A TIME (2008)