プロフィールと言っても、そう特別な事もなく、ごく教科書的な症状を持つメニエルさんです。
自分では、教科書的だと思ってきましたが、多くの方の投稿を拝見させていただくうちにわかってきましたが、平均的なメニエルさんではないかもしれません。
たいした経歴ではないですが、「おしゃべりパーティー」管理人はこんな人です(^-^;
1993 8月末
ある朝、起きたら耳鳴りがしていました。これ以来、十数年、耳鳴りは止まった事はありません。すぐに耳鼻科に行き、突発性難聴と言われ、毎日点滴に通いましたが、1週間目ぐらいに最初のめまい発作がありました。一応、CTの検査もしました。途中でメニエル?耳管狭窄?とか言われながらも聴力は改善せず、しかし、めまいもないので半年ぐらいでとりあえず治療は終わりとなりました。
この時の最初のめまいの時、頭を少しも動かせなくて、救急車に乗って動く事もできなさそうでしたし、生来ガマン強い事もあって、ともかくじっと寝ていました。2〜3時間でなんとか起きれるぐらいになり、結局、これでめまいはじっとしていたら治まる事を覚えました。
1994.8〜1995.2
2回目のめまい発作があり、ほぼメニエルだろうと地元の総合病院に行きました。
その後、約半年で、20回のめまい発作がありました。この時も最初のめまいと同じ、おおげさでなく、頭を1cmも動かせないめまいでした。寝返りをするのが、決死の覚悟でした。多い時は月に6回にもなっていました。
ただ、めまいのめりはりは、はっきりしていて、めまいがある時は動けなくなる回転性のめまい。めまいがなければ、普通に生活できました。運よく、代償はすぐに働いてくれたようです。
めまいのはじまりは水腫のみでなく、蝸牛の中の前庭階と蝸牛管の間のライスネル膜が破れて内リンパ液と外リンパ液が混じりあった瞬間を思わせるような、何かが頭の中でプチッと切れたようにめまいスイッチが押されるようなはじまり方です。内リンパと外リンパは異質なモノ同志のため蝸牛管の内リンパと前庭階の外リンパが混じりあった時、感覚器が麻痺して、耳鳴り、めまい、難聴の発作が起こると言われています。自発性で、前兆はまったくわかりません。
いつからかは、はっきり覚えてはいませんが、めまい発作時は下記のようにするといくらか楽だという事を覚えました。(【耳鼻科的めまいの考察】>【メニエール】より抜粋、少し追記)
〈めまい発作の時の裏技〉・・・管理人の場合
めまい発作が起きたら、まず、横になる。(後でできるだけ動かなくてもいいようにトイレに行っておく)部屋を暗くする、場合によってはさらに目にタオルなどをかけて徹底的に光が目に入らないようにする。場合によってはトラベルミンをのむ。そして、悪い方の耳を上または仰向けに寝てともかく頭は1ミリたりとも動かさない。
そして、体の力をぬいて、、、体がまわっている、と感じるように「すっ」と気持ちをきりかえる。
空飛ぶじゅうたんに乗って、体がぐるぐるとまわってるように感じるようにすると、めまいの時に起きる自律神経症状が軽減され、めまい発作時間が短くすむように思いました。
めまいが起きたら、「ジェットコースターはバックはできない、ともかく一周しなければゴールにたどりつけない」、と覚悟を決めて『空飛ぶじゅうたんの旅』にでかけましょう。って、そんなに楽なものではなく、つらいモノはつらいのですけどネ・・・(^-^;
1995.7〜
上記以後も数カ月のめまい発作期と、何もない数カ月を繰り返していました。
2001.9〜10
同時多発テロの少し後のこのころ、多発めまいが起きてしまいました。
さすがに毎日ドカンとめまいがあって不安になり、病院に行きました。入院と言われましたが、毎日点滴に通いました。体育の日の三連休の少し後まで休日も毎日行きました。
このころの点滴、薬の詳細→メニエルさんのひとりごと>薬からみた過去歴内
2002.1〜
年が変わったこの年から、いつもはじっと寝ていなくてはならないのが、無理すれば、動ける事もあるようになりました。しかし、めまい発作自体は頻発するようになり、3日に一度めまいの状態に。後でわかった事ですが、めまいが軽い事もあるようになったのは、「脳がめまいに慣れた」からで、たとえめまいが軽くても耳の中では、ドカンとくる回転性めまいと同じ事が起きているわけで、けっしていい状態ではなかったのです。メニエルの重症度をめまいの程度、嘔吐があるかどうかではなく、めまい頻度や聴力の悪化でみるのは、耳の中で同じ事が起きても、人により附随する自律神経症状に個人差がでるのであって、メニエルにとっては、「めまい発作が起きる事」それにより、「聴力が悪化する事」がよくないようです。
2002.5
「手術する?紹介状書きますから」と言われ、地元の総合病院から、車で1時間ぐらいの大学病院に変わりました。
2002.6
めまい発作をなくす目的で、鼓膜チューブ留置術をしました。
『手術の体験談(鼓膜チューブ留置術と 鼓室内ステロイド投与)』参照
このころ、2ケ月ぐらいはめまいもなく、安定していました。
2002.7〜
台風接近で回転性めまい発作があったので、チューブから、内耳へステロイドを入れる事になりました。
ただし、ふたたび、3日に一度めまい状態に。
ステロイド投与は毎週1回、10週行いました。5週目ぐらいからは、頻発状態ではなくなってきました。やはり2002.3ごろのように軽いめまいの事もありました。
頻発の状態は聴力に影響し、やはり悪くなっていました。いい方の耳の聴力も悪くなっていたのですが、このころは、いい方の耳はごくたまに瞬間の耳鳴りがある程度だった事、医師も「急には悪くなりませんから」とおっしゃるのであまり気にしませんでした。
2003.1〜
めまいも少なくなり、落ち着いてきました。少なくなった理由は残念ながらわかりません。私的には頻発の時と生活はあまり変わらないつもりですが・・・。
2003.7〜
左の耳鳴り、閉塞感はずっとですが、このころより、いい方の耳でも閉塞管が強くなったり、音が響いたりを繰り返しています。
また、ちょうどその頃、良性発作性頭位めまい症になりました。枕に頭をつける時、くる〜っと回ったんだけれど、「あれ?いつもと違う?」という事で良性発作性頭位めまい症に特徴的な減衰現象を試してみました。つまり、めまいがする頭位を何度も繰り返すとめまいがだんだん弱くなる、、、事を確認しました。私の場合、すでに「脳がめまいに慣れて」いた事もあって、良性発作性頭位めまい症は3〜5日程度、枕に頭をつける時かおきあがる時ぐらいにあっただけで終わりました。なので、良性発作性頭位めまい症の治療法としてめまい頭位に慣れる事などの平衡機能訓練は有効かな?と思います。
そのころ、聴力もいい方の耳も低音が正常範囲のボーダーラインより落ちてきましたが、今のところの私の生活環境では、日常生活で困る事はあまりありません。最近はめまいもなく平穏にすごしています。
2004.1〜
【耳鼻科的めまいの考察】や「プロフィール」には書ききれなかった細かな事、その時々で感じた事などがぽつりぽつりと書いてあります。