きみのためなら死ねる

とにかくインパクトのあるタイトルの本作、よくニンテンチェック通ったなぁと思いましたが(タイトルまでは厳しくチェックしないのかな?)、発売数ヶ月前に立ち上げられた公式サイトがこれまた強烈なインパクトで、特に脱力感たっぷりの鼻歌BGM(ヌヌネヌヌヌネノ・・・)は一度聴いたら病みつき (笑)。キメの部分では、マリオのチャラッチャッチャチャッチャ・・・ウッ!の掛け声よろしく「ラヴィ!」と叫んでしまうこと間違い無しです。ある意味セガの悪ノリ体質(良い意味でね)を存分に発揮した本ソフトは、とにかく発売前から話題になり Touch!DSイベントではどの開場でも2,3時間待ちの長蛇の列が出来るほど(しかも並んでるのがいかにも・・・な人達ばかり (笑))すさまじい盛り上がりを見せていました。

で、これが実際にどんなゲームなのか?というと、簡単に言えばさわるメイド・イン・ワリオと同じミニゲーム集。ただ、ワリオの場合はストーリーはあってないような物であり、ミニゲーム自体もどんなゲームかを判断するところから始まりそれに対するアクションを起こすこと自体を目的とし、しかもクリア出来ても出来なくても先に進む(もちろん、ライフが全部無くなったらゲームオーバーになるけど)のに対し、本作は最初から最後まで一貫したストーリーがあり、ミニゲームもまず最初にルールと操作方法を説明してから開始、クリアできなければいつまでも先に進めないといった具合に、ゲームに対するアプローチの仕方は異なっています。各々のゲームの性格にもよるのでどっちが良いとかいうのはナンセンスですが、ディーエスの操作に慣れるという意味では、最初にゲームの操作方法とルールを説明してくれる本ソフトの方が分かりやすく遊びやすいかもしれませんね。

またさわるメイド・イン・ワリオでは二画面というデバイスを結構割り切って使っていたような気がするのですが(別に上の画面は見なくても良いよというのが多々あった)、本ソフトではゲームが始まる前のデモは二画面を一杯に使って四コママンガ風に仕上げてたり、ミニゲーム本編でも上を見ながら下を見つつ操作するというカンジのゲームがほとんどでとにかく隅から隅まで使ってやろうという気構えが伝わってきます。これがただ空間を埋めただけのモノだったらどうってことはないのですが、その無駄をカンジさせないように気を配ってデザインしているところが凄いですね。この辺のセンスはさすがにセガといったところでしょうか。

とにかくこのソフトに関しては、そのセンスとかノリが全てで、それについていける人はとことん遊び尽くすでしょう(やりこみ要素としてミニゲームをクリアしたり、デモ中に隠れているウサギマークを集めるとメニューに表示される女の子の着せ替えパーツが手に入る)。逆にそうでない人にとっては単なるミニゲーム集というカンジでしょうか(さわるメイド・イン・ワリオとどっちを買うか迷うところですね)。もちろん、私は前者ですが (笑)

そんな本作ですがチョット残念なのがサウンドモード。単にサウンドを再生するだけというのが物足りないですね。メニュー画面の女の子を触ると色んな反応を示す(ご想像の通りの反応です (笑))ような凝った仕掛をしてるくらいですからねぇ・・・イコライザ付けるとか、エフェクト付けるとか、ターンテーブルつけるとか、もうチョット遊び心が欲しかったところです。

最後にネタバレになるのでアレですが、ストーリーを進めていって本作のタイトルの真の意味を知った時は「あぁ!そういうことだったのか!」と思いました。うーん、ヤラレタ〜

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赤ちゃんはどこからくるの?

ディーエス発売時のローンチタイトルで、その独特のノリとディーエスの機能を使った質の高いミニゲームで人気を博したきみのためなら死ねる。本作はその第二弾です。グラフィックのカンジから続編のように思われてる人もいるみたいですが、ストーリー的には特に繋がりは無いようです(クリアするとオヤッ?と感じるところもありますけどね(゚ー゚))

基本的に、きみのためなら死ねるに更に新しいパターンのゲーム(本体を横に持ったり、逆さにしたりしてプレイしたり等)を追加しているだけなので目新しさというか、きみのためなら死ねるを最初にプレイした時の様な新鮮なカンジはあまりありませんでした(他のソフトでも色々なディーエスの使い方を提案してきてるというのもありますしね)。ただ、個々のゲームの内容や相変わらずのノリは素直に楽しめました。

ただ、ノリはオバカで良いんだけど、ストーリーとしてはどうなのかなぁという気はしましたね。きみのためなら死ねるは、最後の最後で「あぁ、このタイトルはそういう意味があったのか!」というのがあったんですけど、本作ではそういうのが無いというか、最後の最後までバカやって終わりというか・・・ちょっと盛り上がりに欠けてるのはたしかですね。まぁ、このゲームにストーリー性を期待するのもどうかと思いますけど (苦笑)

ゲームとは関係の無い部分についてですが、今回も着せ替えモードは健在。しかもパーツが増えただけではなく自分でペイントすることも出来るという凝りよう。いや、そこまでする人がはたしてどれだけいるのかは疑問ですが、そういうところに力を入れるセガが好きです。好きといえば相変わらずのBGMも最高。今回は限定版を買ったので特別CDも付いていたのですが、病み付きになりそうです (笑)

残念ながらまだ試したことが無いのですが、今回はすれちがい通信で「赤ちゃん」や「自作衣装」の交換が出来たり、4人まで遊べるバトルモードが追加されているそうです。赤ちゃんは、1台のディーエスを2人で持ってチョッとしたミニゲームをすると作ることが出来ます。一種の相性占いみたいなカンジですが出来た子供がこれまたなんとも・・・まぁ、どんな赤ちゃんが生まれるかは実際に試してみてください(゚∀゚)

チョッと値段が高いので強力にオススメ!というカンジではないのですが、きみのためなら死ねるが好きだった人なら買っても問題無し。あと、一緒に遊ぶ人がいるなら盛り上がると思うのでアリかな。一人で遊ぶのは・・・まぁ、それもまた良しということで (苦笑)

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脳年齢脳ストレス計・アタマスキャン

セガ版脳トレといえる本ソフト、DSだけでなくパソコンや液晶ゲームでもリリースされているので遊んだことがある人も居るかもしれませんね。かくいう私もおもちゃショーで遊んだことがあるのですが、見やすさと操作のしやすさにおいてDS版が一番遊びやすいと思いました。

システムは大きく二つに分かれていて、一つは脳年齢と脳ストレスをチェックするモード、もう一つは頭のトレーニングを行うミニゲームが出来るモードとなっています。正直、脳年齢チェックと脳ストレスチェックはやることがほとんど変わらず、いったい何をもって判断しているのか?という疑問が沸きます。ただ、脳トレみたいにランダムでトレーニングが出てくるとアタマ使ってるっていう気にはなれるけど苦手なトレーニングだと緊張しちゃったり諦めちゃったりするのに対して、毎回同じトレーニングで計測するというのは (トレーニングの内容が単純であるだけに) 余計なストレスを感じずにアタマの状態を計測出来るといえるのかもしれません。

トレーニングの方は、回転度活用度俊敏度元気度の四つのジャンルに分かれており、各々4つずつ合計16のトレーニングを行うことが出来ます (最初は4つのみで、トレーニングを進めると選べるトレーニングが増えていく)。脳トレさながら、スタイラスだけでなくマイクを使ったトレーニング (音声認識の他、息を吹きかけて風船をゴールさせるゲームもある) もあり多様性を感じさせる反面、【犬が鳴いた場所を覚える、犬が通った場所を覚える】、【素早く犬にタッチする、落ちてくるガラスを素早く割る】など見た目は違うけど実は同じ?というトレーニングもあり、これも実際にアタマにどう影響するのか分かりづらいというカンジがします。

あと、脳トレに比べると、やたらと時間に追われるというか切羽詰ったカンジがするトレーニングが多いですね。見せ方は違うけど、きみのためなら死ねる赤ちゃんはどこからくるの?のミニゲームをやってるようなカンジがします。トレーニングにかかった時間ではなく、時間内にどれだけのトレーニングをこなせるかという作りなので当然ではありますが、脳トレの購買層といわれている若干年齢の高いユーザー層には少しツライ内容かもしれませんね。

適当にガチャガチャやってるだけで高得点が取れるトレーニング (精密照準や反射神経など) があったりして (実際にはミスした数とかも判定基準に入ってるのかもしれないけれども)、アタマのトレーニングをしているという印象が薄いのもチョット微妙に感じるところです。操作のレスポンスについては、スタイラスでタップした場所がズレて認識するということも無いし、マイクによる音声認識もほぼ正確に認識してくれる (ボールとバットとグローブの3種類しか判断しなくて良いのだから当然といえば当然ですが) のだから、もう少し操作面でも凝ったトレーニングが欲しかったですね。

どうしても同じ値段の脳トレと比べてしまうのですが、脳トレに比べると手軽に出来る反面、深みは無いなぁというのが正直なところです。嫌いじゃないんですけどね、犬カワイイし (笑)

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