トラ・トラ・トラ・我上陸ニ成功セリ!
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- Last Modified '00/01/15 -

このページで紹介する game.com は、アメリカの Tiger Interactive というところから発売されているハンディゲームマシンです。あんまり聴かない名前だと思いますが、日本国内のみならずアメリカでも非常にマイナーな存在です (^_^;)。ただ、たまごっちがブームの時に類似品 (恐竜の卵を育てるヤツ) を作ってた会社なので、名前は知らなくてもお世話になった方はいるかもしれませんね!?

日本ではGB、WS、NGPCといったマシンが市場に出てる訳ですが、アメリカでは市場の99%がGBで占められているといわれ、Tiger Interactive の社長自ら『GBの牙城を崩そうとは思っていない、あくまで隙間商品だ』と言い放っているくらいだったりします (良いのか、それで (^_^;)?)。そのせいか、知名度が低いのは当然として顧客への対応も非常に消極的 (特に海外の顧客に対して)。個人で輸入しようとしても何処に問い合わせるべきか分からないなんてことはザラのようです。

という訳で私はよろず屋さんというお店に輸入代行を依頼しました。game.com を扱ってる数少ない (というか私はここしか知らない) 所なので、本マシンに興味のある人はアクセスしてみると良いでしょう (本体のみならずソフトも扱ってます)。私もダメもとでここにアクセスしてゲット出来たのでとてもラッキ〜だったと思います。

では、早速ゲットした game.com の紹介に移りましょう。

開封前のブリスターパック

郵便小包の箱を開けて驚いたのは、本体がブリスターパックに入っていたこと。LSIゲームなら良くありますが、この手のハンディマシンでブリスターパックってのは日本では珍しい (ファミ通の限定版GBはそうでしたが) ・・・っていうか、もし故障してた時はどうするんだ?と心配になりますね (ケースに戻して返品出来ない気が・・・)。ちなみに、私がゲットしたのは正確には game.com pocket PRO というモノで、初代 game.com のリニューアル版です。スペック表が無いので詳細な違いは分からないのですが、コンパクト&低価格化を図ったもののようです。またリニューアルに伴いカラーリングもブラック、パープル、ブルー、レッド、グリーンの5色にバリエーションが増え、私が購入したブラック (ツヤ消し滑り止め仕様) 以外はスケルトン仕様 (モロにiMACの影響ウケまくり (^_^;)) になっています。

ちょっと大きいかなって程度 でも厚みはアメリカ〜ン!?

ちょっとGBCと並べてみましょう。大きさ的にはGBCと同じくらいですが、厚みはGBCよりもあります (まぁ電池ブタの膨らみの部分と比べる分にはあまり変わらないのですが)。ただ、実際に手にとってみると結構しっくりくるというか、手に馴染みやすく持ちやすい感じがします。駆動電源は単3×2本でGBCと同じなのですが、本体の大きさの割に重さはそれほど変わりませんし (それだけ中身がスカスカということか (^_^;))、滑り止めのツヤ消し仕様のボディのおかげで長く遊んでても苦になりません。

電池はここから入れる パワースイッチを含むボタン群

電源は単3×2本を使います。本体の下 (っていうのかな?) の部分から縦方向に並べて入れるようになっています。これでどれだけの時間遊べるのかっていうのが非常に気になるのですが、何処にも書いてません (書いてるのかもしれないけど説明書は英語なんで良く分からない (爆))。まぁ、それほど高速のCPUを使っている訳でもなさそうだし、液晶もモノクロなので10時間くらいは楽勝で行くんじゃないかと思っています。そんなに長い時間遊ぶことは無いと思うのでノープロブレムでしょう (ACアダプタも使えるし)。ただ、電源スイッチがボタン式かつホールド機能も無いためカバンの中などで誤ってオンになってしまう可能性があるのは少しコワイですね。

こんな感じで挿入する スタイラスペンの格納場所

ROMスロットは本体左側にあります。ちょっと変わった位置にあるような気がしますが、実際にROMを出し入れする時には本体を裏返しにすると思うので (そうすると右側になる) ちょうど良い位置だと思います。
ちなみに、横にあるのはアンテナではなくスタイラスペンです。詳細は後述しますが、なんとこのマシンはタッチパネル仕様の液晶を搭載してるのです。個人的にこのペンの位置は右側にあった方が良かったと思うんですが (ペンは右手で使いますよね?)、アメリカ人にはサウスポーが多いんでしょうか?

すんげぇ小さい!!

GBのROMと game.com のROMを比べてみると・・・うわ、メチャクチャ小せぇ!厚みはほとんど変わらないから、この小さい中にギュウギュウに詰め込んでるんでしょうね (つーか、スマートメディアみたいな媒体にプログラムだけ書いてるのかも・・・バックアップメモリとかは本体に装備してるから)。うーん、中を見てみたいけど・・・壊したら勿体無いから止めておきます (^_^;)。ちなみに、ROMを入れるハードケースが無いのでホコリには要注意。使わない時は箱の中にしまう様にしないと (って、外に持ってく時はどうすりゃ良いんだろ?)

裏側に隠された秘密

本体を裏返すと、目に付くのはバックアップメモリ用の電池を入れる所と、リセットボタンがあること。両方とも大切なゲームデータを管理するために重要なモノです (リセットボタンは初回起動時以外に使うことはないと思いますけど)

コントラストとヴォリューム ヘッドフォン端子

本体右側には液晶のコントラスト調整用と、サウンド調整用のヴォリュームがあります。両方ともヴォリュームを回すタイプなので微調整が出来るのですが、ダイアルに中間地点を示す印が無いのでデフォルトの状態が分からないのが難点です。もっとも、1度自分好みの設定にしてしまえば使わないモノなのであまりこだわる必要はないのかもしれませんけど。ちなみに、本体下側にはヘッドフォン端子が付いています。サンプリングヴォイス機能もサポートしてるし (本体の起動時に喋るんです!)、内蔵スピーカーよりは良い音を出してるので是非手持ちのヘッドフォンで遊ぶことをオススメします。

夢が広がるLINKコネクタ

本体上部には、ACアダプタ端子とLINKケーブル端子が付いています。このLINKケーブル端子ですが、game.com 同士を接続して対戦ゲームを楽しむのはもちろん、パソコンとつないでゲームデータの受け渡しをしたり、モデムを繋げてパソコン通信をしたり出来ます (凄ぇ!)。もっとも、パソコン通信に関しては、日本語を使えない&テキストベースのWEBサービスを扱うプロバイダと契約する必要があるということなので事実上日本では全く無意味な代物だったりします (うーん、残念)。ただ、日本では今年の春あたりからやっとハンディマシンによる通信というのを始めるという段階な訳で、この点では1歩リードしてるマシンだといえるでしょう。

Dパッド4つボタン

コントローラーはPCエンジンなどで採用されていた丸十字キー (game.com では Direction-PAD [Dパッド] と呼んでいる)。ここら辺は著作権がらみで色々あるから仕方ないのですが操作性はあまり良くないですね (特に斜め方向)。
特筆すべきはA〜Dまで4つのボタンが付いているということ。WSを除けばハンディマシンで十字キー以外に4つも操作ボタンを持っているマシンはコレだけです。これだけボタンがあれば複雑な操作も可能だと思いますが・・・そういったゲームが出てるかどうかは定かではありません (^_^;)

大画面液晶だが解像度が高い訳では無いらしい (^_^;)

液晶画面は本体と同じく横長のスケールです (当たり前か)。本体との対比で分かると思いますがかなり大き目です。WSほど木目細やかな感じはしないのですが (1個のドットが大きいせいか?)、必要十分な情報量 (グレイスケール表現も含めて) を持っていると思います。ただ、コントラストがイマイチなので調整が難しいのはたしかです。残像に関しても、GBポケットの液晶と同じくらいなので動きの速いゲームだとチョット気になるかもしれません。ただ、そういう動きの速いゲームはあまり無いみたいですけど (^_^;)

サイドライトでクラヤミでも安心

ただ、特筆すべきはバックライト (正確に言うとサイドライト) を搭載しているということ。液晶画面下にあるLIGHTボタンを押すと液晶画面が鮮やか (でもないか、サイドライトの特性上まだらになってるから (^_^;)) なオレンジ色で浮かび上がります。当然いつでもオン・オフOKなのでバッテリが気になる時はオフに、見にくい時は即座にオンという使い方が出来ます (GBライトと同じような使い勝手の良さを実現してますね)

タッチパネル機能を標準装備!

また、先程も書きましたがタッチパネル機能を装備してるのも見逃せません。ゲームによってはカーソルを動かして選択する、というよりもペンで一発選択した方が楽というモノが多々あります (上海とかソリティアなんかが良い例ですね)。昔から手書き入力式のPDAを使ってた身としては非常に感覚的に合う機能なので他のハンディマシンでも採用して欲しいものです。子供用の電子手帳にも採用されてるくらいだからコスト的にそんなにかからないはずですしね (ただ、液晶画面が暗くなるっていうデメリットはあるかもしれない)

さて、ハードウェアの概要はこのくらいにして次にソフトウェア面から game.com を見てみることにしましょう。
本体内蔵システムの紹介

これだけのことが出来てWSより安い¥.4500。しかも、輸入時の手数料があるからアメリカ本国ではもっと安いはず (3000円前後)。なのになぜ売れないのか?ソフトに問題があるのでは?そう思った方はソフトウェアの紹介ページを見てみてください。
ソフトウェアの紹介