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100%Linux化第1弾

 新しいマシンを手に入れたので、旧マシンはLinux専用機とすることに決定しました。まずはどういう手順で100%Linux機にするのかの計画をここで決め、きちんと手順を作っておきます。こうしておくことで、あとで僕自身が見直したり、他にLinuxに興味があるけど、インストールはどうするのだろう?というとっつき用に役に立てることを目的としています。
 ※なお、ちょっとした用語は黒の太字にして、解説を一番下につけましたので、参照ください。

現在の状況

 現在の旧マシンの状況です。
 もともと4GBのHDDが導入されており、あとで10GBのHDDを購入し、追加しています。現在は、10GBのHDDがプライマリ(つまりメインで起動時に始めに参照されるHDD)になっています。ここにWindows98が導入されています。
 各ドライブですが、
  • まずCにはほとんどデータがありません。消しても問題ないものです。必要なものはバックアップが新マシンに取れています。
  • Eは10GBのHDD導入前のデータで使っていません。
  • Fはデータのみが入っており、これは新マシンにバックアップを取りました。
 4GBのHDDは既にLinux化されており、これまでのLinuxの研究は全てこの4GB内で行っていました。
 ここにはこれまでの研究成果のデータやプログラム、設定などがありますが、もう一度、研究を振り返る意味で、設定等ははじめからやり直すつもりですので、消しても良いでしょう。プログラムとデータについてはバックアップを取ることにします。

100%Linux化後の目指す状態

 次のような状態を目指してインストール等を進める予定です。
 まさに100%Linuxの状態を目指します。ただし4GB分はLANとsambaを設定して、新マシンのバックアップ用エリアとして利用することにします。
 よって4GBの方はフォーマットのみ実行して、sambaから利用できるような形にする予定です。
 再構築後は非常にすっきりしたHDD環境になりますが、それ故にディレクトリ構造等は複雑になる可能性があります。この辺の管理はちょっと難しい(Windowsでも言える)かも知れません。

手順を決めておきます

 上記のようなHDD環境を目指す上での手順を決めておきましょう。手順自体は簡単です。
  1. バックアップを取ります。
    特にまだ取っていないLinuxのMain Partitionの研究成果の部分を取って置きます。これは小さいのでFDDにでも取っておけば十分でしょう。FDDで足りない場合は、gzipで小さくしてFDDに入れるようにします。
  2. Linuxのインストールを行います。
    今回もVine2.1を選択する予定です。インストール時に全てのフォーマットも行います。注意点は、
    • 起動サービスを最小限に(特にinetdに気をつける)
    • LILO(LinuxLoader)は基本的に不要
    • できればデスクトップ環境はGNOMEを選択する
  3. まずはRunlevelの設定をします。
  4. まずはLANの設定をします。
  5. 次にftpの設定をします。
  6. 次にsambaの設定をします。
  7. 最後にPostgreSQLをインストールし、設定します。
大体、以上の手順です。次回はインストールを実際に実施します。

用語集
  • samba
    乱暴に言うとWindowsからLinux環境下のHDDをLANを通して、操作できるようにするソフトウェア。WindwosユーザからはそのサーバがWindowsNTなのか、Linuxなのかわからないようにさえできるソフトウェア。オープンソースのため、無料で利用できるため非常に便利。ここも参照してください。
  • Vine2.1
    Linuxのディストリビューション(パッケージ)のひとつ。RedHatLinuxをベースに開発され、デスクトップ環境と日本語環境に強い。個人的にはサーバならRedHatか、TurboLinuxServer、デスクトップならVineか、TurboLinuxだと思う。
  • inetd
    Linux上で常駐するデーモンと呼ばれるプログラムの一種。主としてインターネット環境からLinuxにアクセスがあった時に下記のftpやhttpなどのサービスを提供するための起動をつかさどる。
  • LILO
    LinuxとWindowsなどを同じPCにインストールしている時、どっちを起動するかを制御するプログラムローダ。Windowsか、Linuxかを入力するLILO:というメッセージが出る。何もしないとデフォルト設定した方が立ち上がる。デフォルト設定は変更できる。
  • GNOME
    デスクトップ環境。KDEと呼ばれるデスクトップ環境と人気を2分している。デスクトップ環境とは、Windowsで言うGUI環境。WindowsのGUI環境はひとつしか選べないが、LinuxのX Windowではこのデスクトップ環境を選択することができる。
  • Runlevel
    Linux起動時にどういう環境で起動するかを数字で決めてあるもの。大体、1,3,5が使われ、1はシングルユーザモード(rootのみログイン可能)、3はCUIでのマルチユーザモード、5はGUIでのマルチユーザモード。
  • ftp
    File Transfer Protocolの略。ネットワーク環境下でファイルをやり取りするルールのようなもの。inetdからftpdというサービスを起動して、利用できるようになるのが普通。ホームページを公開する時になどは良く使う。
  • PostgreSQL
    概要をこちらにご紹介しているので、見てください。

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