和泉市葛の葉町の葛之葉稲荷神社の森という。
和泉なる信太の森の葛の葉のちへにわかれてものをこそ思へ([古今和歌六帖])
恋しくはたずね来てみよ和泉なる信太の森のうらみ葛の葉([芦屋道満大内鑑])
くまもなく信太の森のしたはれて千枝の数さへ見ゆる月影(藤原実能[詞花])
日をへつつ音こそまされ和泉なる信太の杜の千枝の秋風(藤原経衡[新古今])
風さはぐ信太の森の夕立に雨を残して晴るる村雲(西園寺実氏[新後撰])
夕立の名残久しきしづくかな信太の杜の千枝の下露(伏見院[風雅])
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