歌枕紀行 三井寺
―みいでら―
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三井寺 |
滋賀県大津市の琵琶湖南西岸、長等山の中腹にある、天台寺門宗の総本山。三井寺は通称で、正しくは園城寺(おんじょうじ)と言う。天安二年(858)、円珍により延暦寺別院として発足したが、その後対立して分離した。延暦寺を山門と呼ぶのに対し、寺門と呼ぶ。
三井寺焼けて後、住み侍りける坊を思ひやりてよめる
住みなれし我が古郷はこの頃や浅茅が原に鶉なくらむ(行尊「新古今集」)
逢坂の小関をゆけば長等山三井寺わたりなくほととぎす(蓮月尼)
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三井寺金堂 |
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©水垣 久 最終更新日:平成13-08-18