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116   旅先でパソコン周辺機器を買う (2006.7.8)

なんだかあっと言う間に1年の半分が過ぎてしまいもう7月だ。前話で書いたように6月に旅行にでかけてきた。たまには夫婦で海外旅行にも行きたい。旦那のリタイアまで待っていたら思うように身体がついて行かなくなるし、食事もそれほど楽しめそうにない。今年は子供達の受験もないので思い切って決行だ。3人の学校の予定をカレンダーに書き込んでみると用事の無い週末は6月に一回だけあった。この週に出かけることにして母に留守を頼んだ。

今回は日程も限られるので近場の上海だ。限られた予算で楽しく旅行に行くためには下調べが重要、という訳で旅のブログや旅行会社の運営する口コミ情報を検索してはブックマークして吟味する。もちろん図書館で「上海」と名のつく本はすべて借りる。ガイドブックも数々の出版社のモノから自分にあったものを探す。

上海は成田から3時間弱、午前便で行って午後便で帰れば2泊3日でも十分に楽しめる。しかし、午前出発/午後帰国のツアーはそれだけで料金が高い。ホテルは超近代的なものから格安ホテル、レトロなおしゃれ系まで選択肢は広い。色々検討の結果、ホテルは街の中心にある少し良いホテル確約で、飛行機は未定の個人ツアーにした。行き帰りの日は移動日と考え4泊のプラン。これで3日間はフルで楽しめるのだ。

いつものように留守家族との連絡用のホームページを準備した。ホテルの部屋には有料だがLANのポートがあり、インターネットが使えた。1.6元/分だったかな?(1元は15円位) 本当に便利な世の中になった。ただ、メールの受信は普通にできたが、送信が上手くできなかった。理由はよくわからない。結局Webメールを利用して母、姉、子供達の携帯に無事到着メールを送ることができた。

しかし、連絡用ホームページに写真を載せるため、デジカメの写真をパソコンに入れようとしたらSDメモリを挿すPCカードアダプタが認識されない。LOOXが壊れたのかカードアダプタが壊れたのか? LANカードは普通に認識されて繋がるから、SDカードのアダプタが壊れた模様。帰国後、他のパソコンで試してもダメだったので壊れたらしい。旦那が出張で中国に行ったときはデジカメが壊れたことがあった。我が家の電子機器にとって中国は鬼門か? でもLOOXが壊れなくてよかった。

初日に観光した上海老街のデジカメショップで何気なくアダプタのことを聞いてみたら、USB接続の小さなアダプタを出してくれた。見たことのないメーカ製だったけど日本円で2千円ちょっとなので試しに購入。これが無事に繋がり、写真をパソコンに取り込めた。当たり前といえばそれまでだが、ちゃんと動いたことに感動。ホームページに写真をアップし、家族・知人に写真で近況報告。中国まで来てパソコンの周辺機器を買うことになるとは思ってもいなかった。

東方明珠電視塔

英語圏に行くと英語で苦労して疲れるが、中国では英語が通じるとホッとする。片言でも言葉によるコミュニケーションがとれることの大きさを感じた。また、標識やメニューなどの漢字がある程度解るのも大いに助かった。概ね外国人観光客の行くようなホテルやレストラン、観光名所では英語が通じた。上海雑伎のチケット売り場も英語が通じ、正面真ん中のよい席を選ぶことができた。

部屋のテレビが映らず客室サービスに電話したところ、英語が通じて係の女性が来てくれた。しかし直らず、中国語でなにやら説明してくれるが理解できない。この係の人は英語ができず、どうしようかと思ったらメモ用紙に漢字で書いてくれた。「技術の人を呼ぶからしばらく部屋にいて欲しい」と解釈。10分後位に先の女性と男性の技術者がケーブルを持ってやってきて、ケーブルを交換してちゃんと映るようになった。

タクシーでは殆ど英語が通じなかった。ホテルには英語の名称も付いていたけどそれでは通じず、ホテル名が漢字で入ったメモを見せて何とかなった。その他、行きたい場所は漢字でメモして見せれば何とかなる。運転手から中国語で話しかけられたこともあったが、「解らない」と日本語で言うと沈黙。ちょっと残念。話ができればもう少し楽しめるのに。

観光名所では旗を持ったガイドについていく欧米人の団体客も目についた。日本人が欧米にでかけたときと同じだ。日本人はそれほど意識しなくても標識や看板の漢字がある程度理解できるが、アルファベット文化の人はガイド無しで行動するのは確かに辛そう。

朱家角

上海からバスで1時間程にある朱家角という昔ながらの水郷の街にでかけたときには、まず観光バスのチケットを買うのにひと苦労。というほどでもないが筆談。到着後の買い物や食事に身振り手振り、帰りのバスに乗るときもチケットを見せながら指さし確認。それでも何となるものだ。

ここは笹でくるんだ粽(ちまき)が有名らしく、でっかい豚足をくるんだもの、卵を包んだものなどが軒先で売られている。衛生状態は心配だが煮込んであるので大丈夫だろうと食べてみたら美味しかった。バスに乗っていると途中の風景に普通の人々の暮らしが見えて面白い。

中国は2008年に北京オリンピックを控え、2010年には上海万博が計画されている。上海でも古い町並みはどんどん壊され、新しいビルの建設が目立った。マナーを向上させようというような看板や標識も多い。ゴミを捨てるな、痰を吐くな、地下鉄は降りる人が先など(正確には不明)。上海も新旧が混じり合って混沌としている様子はあと数年かなと思うと、この時期に行ってみてよかった。でも、また数年したら行ってみたい。

上海老街近くの昔ながらの路地

最後にちょっと役に立つ話。出発時に当座のお金を成田空港で円から元に両替したらレートが16.15円だったが、上海でクレジットカードでキャッシングして帰国してから精算したら14.67円とかなりよかった。利息・手数料も僅かでした。成田空港の両替は1割以上高い。都市部に行くならクレジットカードのキャッシングがかなりお得なことを再確認した次第です。

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