化石の周りが十分掘られたら、保護のための石膏で固めます。
これを、「ジャケッティング」といいます。
この処置によって、化石が安全に運搬できるようになります。 まずは水で濡らした薄紙をぴったり張りつけ、 その上に、とろとろに溶いた石膏を布に絡ませて巻き付けてゆきます。 隙き間ができないように、緩まないように固定するのがコツです。 |
![]() 石膏塗り塗り |
![]() 鏡モチのよう |
石膏を塗るところまででこの日の作業は終了。
明日の朝まで放置して、石膏が固まるのを待ちます。
溶かしたての石膏は熱いのですが、固まりながら冷えてゆきます。 石膏が乾いたら、その上に発掘情報を書きます。 いつ、どこで、誰が発見したのかを識別するための大事な情報となります。 表裏、方角、化石の形状なども書き込みました。 |
さらに下を掘り、エイッとまるごとひっくり返します。
地層面に沿って水平に割れるよう、慎重に、思いきり良く。 うまく分離されました。そして裏側にも同様に石膏を塗り、固めます。 それが乾くと、運搬できる形のできあがり。 |
![]() ヘンな人たち |
![]() 豪雨の中、バスがエンスト |
ジャケットされた 10 個ほどの化石をバスに積み込み、 キャンプを出発しガッタンゴットンと走ります。 しかし順調に行かないのがモンゴル。 出発直後から激しい雨が降り出し、バスはエンストし閉じ込められたまま 何時間も待つという、ひどい目にあってしまいました。 |