読書録

シリアル番号 1269

書名

シャルリとは誰か 人種差別と没落する西欧

著者

エマニュエル・トッド

出版社

文芸春秋社

ジャンル

社会学

発行日

2016/1/20第1刷

購入日

2016/3/9

評価



文春新書

2016/3/6の朝日の書評欄で柄谷行人がエマヌユエル・トッドの新著 「シャルリとは誰か」文春新書に関する書評を書いている。曰く「フランスの反イスラム主義はゾンビ・カトリックが中心となっている」とのこと。フランスの 中央は自由平等だが、田舎はいまだにカトリック信者が大半だった。しかし、いよいよ信仰を失ってカトリック離れが生じた。ついでにイスラムもカトリックと 同列で捨てられたため、気軽にイスラムを茶化すようになったということのようだ。これら新しい階層は弱者に冷淡だとか。宗教といえばむしろ日本は世界での 先進国。
Rev. March 6, 2016

結局、2016/3/9上野駅で購入し読み始める。エマヌユエル・トッドの本はすでに下の3冊を読んでいる。

1. 帝国以降 アメリカ・システムの崩壊

2. 世界の多様性 家族構造と近代性

3. ドイツ帝国が世界を破滅させる

本書は2.の氏の専門分野の知見に準拠して論を展開している。氏はフランスやドイツの最近沸き上がったモスレム恐怖感情はかっての悪夢のユダヤ恐怖症とおなじものではないかと心配している。

なぜかと思っていると氏の出自がユダヤ人だからと分かった。
Rev. March 16, 2016


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