中島らも年表



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本名:
中島裕之(ゆうし)

生年月日:

昭和27年4月3日、次男として生まれる。 「金星に魚座を持っている」

出生地:
兵庫県尼崎市

生家:
国鉄立花駅付近の歯医者さん

昭和32年ぐらい
七松幼稚園入園
こども二科展で、ミロのビーナス(?)を題材とした絵を描いて入賞。
昭和34年
本山第一小学校入学(途中でどこかの小学校から転校した模様)
「スカートめくり団」団長(「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」及び「じんかくのふいっち/第12章」)

昭和40年
灘中入学に8番の成績で入学(僕に踏まれた町と僕が踏まれた町P189)
中学2年で、ギターを手にする。同時期に、漫画をガロに投稿し始める。 同級生Y君と「ごねさらせ」というバンドを組む。(僕に踏まれた町と僕が踏まれた町)

昭和44年
このころから落ちこぼれ組に…

昭和46年
灘高卒業。その後1年浪人。浪人時代にジャズ喫茶「バンビ」にたむろするようになる。 そこで知り合ったフーテン君と、大阪芸術大学を受験する。フーテン君は後にニューヨークで「プラズマティックス」というバンドのベーシストとして活躍する。そのフーテン君ことフナハラさんのサイトはこちら。

昭和47年
大阪芸術大学放送学科(テレビ専攻)に進む。 卒論は「放送倫理規定」。(こら)

昭和50年
大学卒業。
23歳で学生結婚、その後2児誕生、上が男の子で(晶穂さん、らもさんマネージャーもされていました)、下が女の子。(さなえさんはPISSのアルバムでサックスを吹いています。)

娘さんは「訊く」によると、古谷充氏の弟子になってラッパをふいている、とある。なお、娘さんは文庫版「明るい悩み相談室」の巻末エッセイを担当しています。
その後、平成9年のPISS再結成の際、サックスを担当していました。アルバムを出すごとにメンバーとして参加はされているようです。現在(平成19年)、株式会社トゥームストーンにて中島らも事務所運営やライターの仕事をされています。


昭和50年
その後、会計士だった叔父の紹介で、大阪、南森町の印刷会社に就職(頭の中がカユいんだ)。(株)大津屋という広告代理店だと、ネリモノちくわP38にもある。

その後そこで営業として4年間働く。同僚だった
モミイさんは元気だろうか?

昭和54年
この年、自費出版で「全ての聖夜の鎖」という初めての小説を出す。

昭和55年
バンド結成(PISS)。この年、退職。

退職後、宣伝会議のコピーライター養成講座に通い、師匠、故藤島氏とであう(氏は85年の日航機の事故で亡くなられた)。
氏の紹介で、電通のCR局に「丁稚奉公」することになる。

6月から翌年の2月までの9ヵ月間、失業のときを過ごす。ひどいときで、ひと月にのべ101人の宿泊者がいたらしい。
このころからブロン中毒に。これは10年あまり続く。(その辺の問題によると、失業期間は3年だったように書かれている)

昭和57年
日広エージェンシーという広告代理店(たぶん大阪の肥後橋にある(「頭の中がカユいんだ」より))に就職。宮前社長は、ボクシングの選手だった。
入社数か月後に鬱病にかかる(?)。 この頃から大阪のタウン誌「プレイガイドジャーナル」や雑誌「宝島」などで「啓蒙かまぼこ新聞」、「微笑家族」などの広告連載を始める。


昭和59年頃?
ダイバー2級取得


昭和59年11月、「明るい悩み相談室」を朝日新聞大阪本社版・日曜版
「若い広場」にて連載開始。(その後全国版になる。)


昭和60年8月
電通の藤島師匠が、日航機の事故で亡くなる。

昭和61年
「中島らも事務所」設立(当初北浜というところにあった)。
2月に「頭の中がカユいんだ」を大阪書籍より出版。(当初は『大阪の若者百態』という企画の本をつくるつもりだったらしいが、らもさんの勝手で違う趣向の本に様変わりしてしまった。それが、うまく編集者に受け入れられて、初出版とあいなる。
リリパット・アーミー旗揚げ

同時期にアルコール性肝炎で50日間入院

平成3年夏
コピーライターの看板をおろす。しかしそれが本当の最後ではなかったみたいですが。

平成4年(?)うつ病発病
わかぎさんにつれられて、市立桃山市民病院(大阪市立総合医療センターに統合)にいき、吉野先生とあう。(後に吉野先生はご自身も鬱病関連を患ってしまったらしい。。。)

「今夜すべてのバーで」で第13回吉川英治文学新人賞を受賞。

平成6年、「ガダラの豚」で第47回、日本推理作家協会賞(長編部門)を受賞。

平成6年、7年にかけて(94年暮れと95年5月)、アルコール中毒と躁病にかかる
最初が30日、つぎに70日入院。この後、断酒する。20年間は飲まないらしい。
朝8時に起きて、小説を5、6枚書き、午後は事務所でゴロゴロする毎日とのこと。

平成8年(?)
リリパット・アーミーの座長から平の劇団員に降格。

平成8年〜9年、「訊く」、「逢う」、「水に似た感情」、「固いおとうふ」を出版。
平成9年(8年かも?)
バンド「PISS」を再結成。
「永遠も半ばを過ぎて」が「Lie Lie Lie」の名前で映画化。
映画、サムライフィクションに出演。
この頃を境に、本の中での自分の呼称が「僕」から「俺」に変化。
「その辺の問題」(96〜98年に連載)の対談では、「おれ」と自分のことを言っているので、私生活で、「おれ」と言っていたものの、本では「僕」になっていたりした時期があった模様。
平成9年に書かれた「あの娘は石ころ」の中のエッセイでは「僕」と「おれ」が混在してますが、掲載誌一覧とかではだいたい 平成9年の春から夏あたりから「おれ」がでてきているらしい。(ばかぼん情報提供、サンクス!)


平成10年
いしいしんじ氏との共著「その辺の問題」、短編小説集「エキゾティカ」、「寝ずの番」発表。

平成11年
「リリパット・アーミー(文庫版)しこみ編、ばらし編」、「さかだち日記」、「あの娘は石ころ」、「夢見るごもくごはん(中島らも事務所編)」、「砂をつかんで立ち上がれ」を発表。

平成12年
長編小説「バンド・オブ・ザ・ナイト」を4月に発売。
8月に、「クマと闘ったヒト」を発売。
処女小説の復刻版として、「全ての聖夜の鎖」を12月に発売。限定版。

平成13年
TV番組、「最後の晩餐」などに出演中(現在番組終了)
4月の新宿の「ロフト・プラス・ワン」にて、リリパットアーミーからの引退決意を発表。
10月に「とらちゃん的日常」、12月に「らもチチ わたしの半生 青春篇」を発売。

平成14年
2月に「らもチチ わたしの半生 中年篇」を発売。
2月に行ったタイ旅行中、象のノミに噛まれ足が腫れたために医者にいったところ3月緊急入院。肝機能が低下し、足にも影響があることが判明。ほどなく退院。
4月にひさしぶりの長篇エンターテインメント小説「空のオルゴール」を発売。

平成14年
3月(?)に長年マネージャーを務めたアトムさんが退職(おつかれさま)、その後のマネージャーは御子息のあきほさんが担当。(その後、おそらく大麻事件後の2003年に、5代目マネージャー長岡しのぶさんにバトンタッチ)アメリカがポロっととれちゃったの、の子が今はお父さんのマネージャーをされているかと思うと感慨ぶかいです。。。6月15日(頃)、「世界で一番美しい病気」発売。
10月、「心が雨漏りする日には」を発表。(けっこう売れているらしい)
渋谷クワトロにて山口富士夫、石田長生とのライブも果たす。
11月の「らもはだ」には、らもさんの最近の憧れの人、本上まなみがゲストにくる。
ダブルネックのギター(アルフィーモデル^^;;)を買うなど、楽器熱がたかまっている模様。
6月号(5月に発売)から連載している「笑う門には」の「恐怖・狂気・絶望・笑い」のテーマをめぐって、差別用語削除の件で、朝日新聞社「論座」の編集部と揉めている話などをしていた。

12月メルマガやラジオTVなどに於いて、エンターテインメントを辞めると宣言。
これからは「本当のこと」を書いていくとのこと。
このころ、武器も持ちはじめる。(でも武器って言ったって、スタンガンとか、防弾チョッキといった護身用のものも多いので、それっていわゆる武器なのか^^;;?という話もあるが)

平成15年
1月12日、「らもはだ」ゲストに、野坂昭如が来る。かなりのオモシロ対決。ちょっとソウかなぁ、、ってぐらいの奇行あり。しかし、普通といえば普通なのかも、らもさんにとっては・・・。微妙なのでわからない。

2月4日(発表5日)、麻薬及び向精神薬取締法違反、大麻取締法違反の両容疑で逮捕。初犯。14日に10日間の拘置延長。24日、起訴。25日、保釈。大阪拘置所を出所。
出所の言葉=「日本全国民、ことに読者の皆さま、出版社、知人、飼っている犬、猫、ハムスター…。伏しておわび申し上げます。ざんきの念に堪えません」「著作の中で日本では吸わないと公言していたのに、魔が差して大麻を吸ってしまいました。自分をアメリカ式に56億7000万年の禁固刑に処します」また、記者からタバコを求め、「やっぱりタバコの方が大麻よりうまい」

4月14日、大阪地方裁判所にて初公判。→傍聴はできなかったけど、裁判所前でのレポート
検察側から懲役10ヶ月の求刑。(マジックマッシュルームは禁止になる以前からのものと判断されたため、罪には問われなかった)

5月26日、大阪地方裁判所午前10時より開廷の裁判にて、懲役10月執行猶予3年の判決が下る。→傍聴レポート
7月16日、獄中体験をまとめた本「牢屋でやせるダイエット」を発売。(発売初日にして2版目が決まるほどの売上げになったらしい。)
9月27日、事務所のメールマガジンにて連載のコラムをまとめた「休みの国」発売。
「ロバに耳打ち」、「せんべろ探偵が行く」、「こどもの一生」が立て続けに発売される。

平成16年
3月「ひそひそくすくす大爆笑」、5月「異人伝」発売。
7月7日には らもミーツザロッカー 4と題し、町田康とライブ。
平成16年7月26日未明、脳挫傷、外傷性脳内血腫のため死去。52才。
光文社から発刊予定の短編小説「DECOCHIN」が遺稿となる。
連載中のロカは未完となった。
(16日、三上寛のライブの帰り、飲食店の階段から落ちる。頭を強く打ったため意識不明の重体となり、同市内の病院で緊急手術を受けた。その後、ICU(集中治療室)からHCU(高度治療室)へ移り、一時、回復の兆しを見せたことから、事務所のホームページでも近日中に容体を発表するとしていたが、26日朝に容体が急変。脳挫傷、外傷性脳内血腫のため帰らぬ人となった。最後まで意識は戻らなかったという。)
7月27日午前、神戸市内の葬儀場で親族ら30人が参列して密葬が営まれた。 関係者によると、棺には原稿用紙、ウイスキー、ギターのピックなどが納められ、 白装束ではなく、Tシャツにズボン姿で旅立ったという。遺骨は散骨とのこと。

10月14日、難波ハッチにて追悼ライブが催された。ゲスト☆山口冨士夫☆ルイズルイス加部☆三上寛☆チチ松村☆田中峰彦☆大槻ケンヂ☆ザ・ひょうたんフィルハーモニック with ヒョータリン(中島らも謹製)☆宮前賢一(日広エージェンシー社長) ☆小堀純☆ガンジー石原☆久野麻子☆鮫肌文殊☆末井昭☆横山ノック☆テント ☆旭堂南左衛門☆牧野エミ☆G2☆立原啓裕☆川下大洋☆村上知彦☆金子美和    ☆PISS(山内圭哉、前田一知、吉村久一、コング桑田、樋野展子)☆石田長生☆清水興☆桂九雀☆原田伸郎☆鈴木創士、八幡英一郎(中島の高校時代からの友人) ☆MOTHER'S BOYS(元木正実、福井敏、岡部亘、岩井実利)☆FATHER'S GIRLS(元木早苗、藤谷文子、行岡久恵、天辰葉菜絵) ☆ムッシュかまやつ☆南正人☆ひさうちみちお☆松尾貴史☆山内圭哉☆鮎川誠☆シーナほか出演。

10月には対談集「なれずもの」(イーストプレス)、12月には小説「酒気帯び車椅子」が発売。未完の小説「ロカ」は、実業之日本社「ジェイノベル」という雑誌を取り寄せれば読むことができます。
平成17年
2月 高校生以来の友人、鈴木創士さんによる「中島らも烈伝」、KAWADE 夢ムック中島らもが発売。「株式会社日広エージェンシー企画課長中島裕之」も双葉社より発売。「中島らも ROCKIN' FOREVER(DVDボックス詩集)」が白夜書房より発売。

平成18年
7月26日の三回忌に、MOTHER'S BOYS(らもさんの最後のバンド)「TOMBSTONE BLUES」CD発売。集英社より「君はフィクション」発売。
8月には白夜書房より、朝日新聞社「論座」にて連載していた“笑い”をテーマにした評論「笑う門には」を収録した「何がおかしい」が発売された。

平成19年
7月、大阪にて中島らもてん 『らもん's』開催。 中島美代子さんの著書「らも 中島らもとの三十五年」(集英社)発売。同時に「ポケットが一杯だった頃」が白夜書房より刊行される。
11月2日から6日まで、新宿紀伊国屋書店画廊にて「らもてん」開催。3日、白夜書房にて美代子さん、鮫肌文殊さん、山内圭哉さん 小堀純さんによるトークショーも開催された。

平成21年
らもさんの娘、早苗さんが小説家デビュー。
初エッセイ集『かんぼつちゃんのきおく』
月刊「小説推理」(双葉社)初小説『一日八ミリの。』連載




主な図書
「明るい悩み相談室1〜7」、「僕に踏まれた町と僕が踏まれた町」、「変」、「頭の中がカユいんだ」、「とほほのほ」、「超老伝」、「舌先の格闘技」、「啓蒙かまぼこ新聞」、「微笑家族」、「なにわのアホぢから」、「中島らものたまらん人々」、「お父さんのバックドロップ」、「中島らものぷるぷるぴーぷる」、「獏の食べのこし」、「僕にはわからない」、「こら」、「恋は底ぢから」、「ビジネス・ナンセンス事典」、「しりとりえっせい」、「アマニタ・パンセリナ」、「ガダラの豚(日本推理作家協会賞(長編部門)受賞)」、「白いメリーさん」、「じんかくのふいっち1、2」、「永遠も半ばを過ぎて」、「水に似た感情」、「しりとり対談」、「訊く」、「逢う」、「リリパット・アーミー」、「固いおとうふ」、「エキゾティカ」「寝ずの番」、「バンド・オブ・ザ・ナイト」、「とらちゃん的日常」「らもチチ わたしの半生」「心が雨漏りする日には」「イッツ・オンリー・ア・トークショー(←捕まった直後なのに無事出版された本です)」「牢屋でやせるダイエット」、「休みの国」、「ロバに耳打ち」、「せんべろ探偵が行く」、「こどもの一生」、「ひそひそくすくす大爆笑」、「異人伝」、「なれずもの」、「酒気帯び車椅子」など。
「今夜すべてのバーで(吉川英治文学新人賞)」と「人体模型の夜」で直木賞候補に。



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