6:30朝食。キャベツ入りのお粥とトースト3枚、目玉焼き、茶。
7:00出発。ガンドルンの村を通過する。学校の横を通り過ぎてから
ジャングルの中に入る。ジャングルは山賊が出るために
かなり危険らしい。途中の茶屋で休憩をとる。
その後ひたすら登り。
9:00に昼食場所に到着。粉末をとかしたと思われるオレンジジュースを
すぐに出してくれた。気温は24.5度。茶、ポテト、チャパティ、
ミート、チーズ、サラダ(キャベツ)。11:30出発。
私立小学校と山々
こちらがカメラで猫の写真を撮っていると彼の方から 「それはズームレンズか?」と尋ねてきた。 「違うよ」というと「じゃぁ、広角レンズか?」と聞くので 「ズームも広角もあっちにあるけど、これは違うよ」 と答えた。さらには焦点距離を尋ねてくるので 「70-210mmと50mmと24mmだよ」というと自分の カメラのズームレンズについて長々と説明してくれた。 彼にはズームの方が写りが良くないのでわざわざ単焦点を 使っているこちらの事情は理解できないようだった。
オーストラリアでの登山やスキーの話などをした。 彼はSHARP製の海外向けZAURUSのようなものを持っていて、 日本人の私に手書き入力の機能を見せびらかしてくれたが、 漢字を入力しない彼らにはそれほどメリットが無いようにも見えた。 彼はその機械で日記のような物をつけている様だった。 また、ネパール語の会話集は自分で整理しているようだった。 旅行記を日本に帰ってから書くよりも便利かもしれないと思った。
しばらくどこかに行っていたかと思うと、彼は自分の部屋から 外国語会話用のICカードを持ってきて 日本語の会話を表示し始めた。初めは挨拶などの真面目な内容で あったが、しばらくするとDating(彼らはダイティングと読む)の項目を 読み始めた。
SHARP製のはずなのだが、「See You Later」を「後で 会いましょう」としていたりなど直訳で変な感じの表現が 多かった。デート用の会話なので「Why are you laughing at me?」という文章がありその訳が「なぜあなたは私のことを 笑うのですか?」と書いてあったときにはさすがに笑ってしまった。 するとそのオーストラリア人が「おまえそんなに笑うなんて、 この日本語間違ってるんじゃないか?俺は日本に 行ったときにこれ使うんだから本当のこと教えてくれ」 と言ってきたので、「訳としてはあってるけど、 これでうまくいくかどうかは保証しかねる」と答えたら、 「そこは俺のサックスフォンでなんとかするさ」と 答えていた。おもしろい男だ。
彼の他にもドイツ人の一行などもいたが、 基本的に欧米人に見える多くはオーストラリア人のようだった。 やはり地理的に欧米よりもネパールに近いからだろう。
彼女の名前はアニタ・クマリ・チェトゥリーという。
この山小屋で働いているという。年齢は10歳。
ガンドルンの学校(4年生)まで通っている。
ガイドが言うには一ヶ月200Rsで皿洗いなどをして働いているらしい。
この値段を聞くとカトマンドゥの押し売りポーターの子どもに
40Rsを払ったことを後悔してしまう。
ガイドブックには「子ども達の自立心を育てるために
お金や物をあげないように」と書いてあるが、
他の外人はおやつなどを好きなだけあげていた。
自分達のようにお金を湯水のように使う人間を見ても
自立心が育つのだろうか。「何も考えないで
のんびりする」ことがネパールを楽しむために必要だとも
ガイドブックは言っているが、親しくなった彼女に
おやつをあげる、という自然なことが本当にいけないことなのだろうか。
アニタ仕事中
犬を呼ぶときには「クティクティ」というらしい。
アニタはこれ以外にもいろいろと呼んでいたので、真似して
いたら「ジャウジャウ」を真似したところで大笑いされた。
「ジャウ」がどこかで聞いた単語だと思い、会話の本を
見たところ「あっちへ行け」という意味だった。
その後この犬に噛まれるというアクシデントも発生した。
英語が十分に話せない彼女との会話でネパール語がだいぶ進歩した。 子どもなのでくだらない質問にも楽しく答えてくれるし、 聞いても親切に教えてくれるので、本当にいい先生だ。
全然ネパール語を話す気のないオーストラリア人女性がいた。
彼女はアニタに英語のみで話しかけ、ただただくすぐるという
行為のみで接しようとしていたが、アニタは適当に相手をしていた。