「なぜおまえは髭を生やしていないのだ?」
(髭をさわらしてもらったら自慢げにふんぞり返っていた)とか
「おまえは本当にその年齢なのか?
実はもっと若いんじゃないのか?」とか
「俺は奥さんが二人いて、彼女もたくさんいるからすごく忙しい」とか
「そこにいる従業員の男も同じように忙しい」
(言われた人は、こいつは頭がおかしい、
というようなジェスチャーをして笑っていた)とか
「おまえはペルシャ語がうまいけど、本当に日本人か?」とか
「本当に今からイランにホダー・ハーフェズするのか?」とか、
ほんの数分の会話で笑わされてばっかり。
イランでの親切で楽しい人達を象徴するようなおじさんで、
最後の最後にまたイランを忘れられない場所にしてくれた。
多くの旅を愛する人達が、
「旅の最大の楽しみはその土地の人々との交流」
ということを言っている。
今までこの意見に対して
「それが最大なのかねぇ」
と思ってきたけれど、
今回のペルシャ旅行でそれを肯定する自分の気持ちを無視できなくなった気がする。。。
エアロフロート、SU516、8/13 4:15テヘラン発。
他にも物乞いや物売りが多い。 寒い地方だからだと思うけど、 物乞いをしているわりにはそれなりの服を着ているように見える。
どしゃぶりの雨。
イランのツアーだからだと思うけど、
傘を用意している人はとても少ない。
多くのメンバーは雨に濡れながら
広場の中央で現地ガイドの説明を聞いていた。
中には屋根のあるところで雨宿りしている人もいた。
広場の中央でパノラマ写真を撮影
(天気が天気なので写りが最悪なためボツ)
していると、
インストラクターに「フード!」
と指摘される。
この場合は雨がレンズ面につくのを防ぐ目的なのだろう。
今回はいろんな人にフードを注意してもらった。
アフリカ・ツアーの時には一眼レフを持っている人の数自体が少なかったので、
やはり客層(インストラクターは仕事だけど)の違いを感じさせられる。
お土産の出店がたくさんある。
熊の土産物をUS$5からUS$3にして買った。
どうみてもそんな値段には見えないけど、
取っ手を動かすとなぜか「一匹の熊がもう一匹の熊をたたく」
というあまりの馬鹿馬鹿しさの魅力に勝てなかった。
値段はかなりいいかげんに言っているようだったので、
値切ろうと思えばいくらでも安くなったかも。
イランと比較すると全ての物がすごく高く感じる。
イランでは子供相手に\15を必死に値切っていたインストラクタが、
数百US$の琥珀を本能に負けて買っていた。
サービスでウォッカが出される。 ウォッカはすごく安いらしいけど、 お酒を普段から飲まない人間にはやっぱりきついかも。
エアロフロート、SU591、8/13 18:40モスクワ発。
次の日にまた出かける手間を考えて、
無理をして厚木によってフィルムを現像&プリントに出した。
今回ほとんどの観光地でのフィルムはリバーサルで撮ったけれど、
ISO400のものと日食の4本中の3本は久しぶりにネガを使った。
その中で日食のものだけは露出の細かい指定をしたかったので、
お店での現像&プリントをお願いした。
昼食を食べて、できあがったプリントを見てみてると、
ちゃんと枠に入ってる!というか、ほとんど真ん中に写ってるぞ!
コロナの写り具合やプロミネンスの確認などのために、
露出を細かく指定して、何度かやり直してもらっているうちに、
最後には店のカウンターの中に入れてくれて、
プリンターの機械で自分で露出補正させてくれた。
とりあえず皆既中の写真が撮れていることが分かって、 気分良く秦野に帰宅。
とても楽しい旅だった。