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8月12日
イスファハン〜テヘラン

イマーム広場

これで最後になるであろうイマーム広場に行く。 モスクは時間もないし十分堪能したので、 今日はバザール直行。

US$1のイスファハン名物のおやつを買った。 たぶんソウハーンと言う名前のピスタチオがたくさん入った甘いキャラメルの様な味の飴(お煎餅?)だ。これは、結構おいしかった。 8,000RlらしいけどUS$しかないので、それでもいいかと尋ねると 「US$100なら900,000Rl (イスファハンのレートはテヘランのUS$1=8,000Rlよりもいい) だけど、US$1の時は8,000Rlだ」 と不思議な理屈を言ってきた。
「えー、1,000Rl返してくれないのぉ?」 と軽くごねてみたが、首を横に振られてしまった。。。
どうでもいいようなお金なので、2個買って 「ホダーハーフェズ!」と言ったら、 満面の笑みの「ホダーハーフェズ!」が返ってきた。

ミーナーカーリー(銅の皿や器にエナメルの彩色を施したもの) 屋で銅のお皿を買った。 店員は英語があんまり話せない人で 「裏に書いてるのはこの模様を書いた人の名前なの?」 などと質問をしても、電卓で値段を答えてくれる。
それでも値段の交渉はできるので、 セットの一部を抜いて値切ったら 「それはセットだから一部だけじゃダメ」 というようなことを初めは言っていたのに、 最後にはセットをさらにバラバラにするような組み合わせで、 実質上の値上げをしてきたりした。
結局こちらが欲しいと思ってるものと、 向こうが価値があると思っているものが違っていたので、 両者が納得できる組み合わせで買うことができた。

別のミーナーカーリー屋でお皿セットを買う。 「時間がないからUS$10まで値引きしてくれたらすぐに買うし、 だめなら帰るよ」 とUS$10のお札を出すと 「うーん」と考えた後、OKしてくれた。

フレッシュジュース屋にまた寄った。 お店のお兄さんも毎日来るのでさすがに覚えてくれたみたい。 こちらがペルシャ語で挨拶しても大抵英語で返事するけど、 最後の「ホダーハーフェズ!」にはペルシャ語で返してくれた。
毎日通う人なんかいないだろうと思っていたが、 実は多くのメンバーが毎日通っていたみたい。 覚えてたんじゃなくて、「またジャポニだ」と思っていただけかも。


イスファハン〜テヘラン

私たちのツアーバス(VOLVO)

昼食

ゴム(向こうの発音はコムらしい)で昼食の予定であったが、 多くのメンバーの予想通り予定には間に合わず、 ゴムの手前のレストランで昼食。 予想外にきれいなレストランだった。

連日の同じ食事にうんざりのメンバーにちょっとした朗報。 今まで飲み物と言えば、 コーラ(コカコーラ、ZamZam)、 ファンタオレンジもどき(ZamZam、 普通の大人には甘すぎるらしくメンバーには人気がない)、 ノンアルコールビール (初めは頼む人も多かったが、 ハチミツレモンのできそこないといった味で、 ほとんどの人はやめてしまった)、 ミネラルウォーター(食事に勝手についてくる)、 の4つだけ、と言った状態だった。 しかし、このレストランではヨーグルトドリンクも選べるのだ。

どんなものだか分からないながらも変化を求める多くの人々が注文した。 しばらくして机におかれたヨーグルトドリンクを一口飲んだ人の眉間にしわがよる。 次々と飲む人々も全く同様の展開。
これほど予想をうらぎる飲み物がどれくらいあるだろう。 ヨーグルトを炭酸水に溶かして塩を大量に入れたような味。 うーむ、説明しながらもなんでこんな飲み物を飲むのかさっぱり分からん。

トイレ横のお祈りをするスペース。 お祈りの準備をしているらしい子供達が髪の毛をトイレの水で濡らしている。 清めているのだろう。

こんな何もなさそうな町にもまたまた観覧車登場。 他の町と同じように早く回りそうな観覧車だ。 この国の人は観覧車が結構好きなのかな。

ゴム行き中止

イスファハンからテヘランの移動は、 国内線の値段が非常に安いことも考えると、 長いバスの移動でいいことほとんどなし。 無理矢理メリットを考えるとすると、 間の街のゴムの観光ができることくらいだと思っていた。

バスの中から右方向にゴムの町が見えてきた。 なんか廃墟みたいな町だけど、 「こんなところなら見る価値あるかも」 と思っていたら、 現地ガイドがゴムの町の説明を始めてる。
「あれ?ゴムの町に行くんじゃないの?」 と思っているうちにテヘランへの有料道路に乗ってしまった。

添乗員に確認すると 「メンバーが希望していたサフランをゴムでは買えるか分からないので、 テヘランで探すことにした」とのこと。
「サフランを目的にゴムに行く、 というのは聞いてたけど、 私としてはゴムの町に行けると楽しみにしてたから、 テヘランでサフランが買えてもがっかり」と一応意見を言っておいた。 結局ゴムの代替えとして次のホメイニー廟になったみたいだったから、 それほど不満はなし。


イマーム・ホメイニー霊廟

ホメイニー霊廟横の駐車場でみんなでスイカを食べる。 このおいしいフルーツ丸かじりも終わりかと思うとちょっと寂しい。 イランにはスイカが何種類かあるけど、どれも結構おいしい。

霊廟の方に行って、 駐車場からだと裏手(霊廟としては表側?)に行く。 スーパーや芝生があり多くのイラン人がくつろいでいる。 やかんでお湯を沸かしているので写真を撮ろうとしたら、 やかんの写真はいいけど、おばさん自身の写真はだめ、と言っていた。 この年齢層には写真を嫌がる人がいるみたい。

集合時間が不明だったので、 そばにメンバーの姿が見えなくなったのにあわせてバスに戻った。 しかし、一部のメンバーがなかなか帰ってこない。 バスの中で待つのも退屈なので、 駐車場にいたイラン人の子供たちを撮影した。 どの子もかわいくて、撮影しようとすると彼らなりのポーズをとってくれる。

石油関係で働いている大人のイラン人と話をした。 革命の前はいい収入だったらしいけど、 革命後は収入が下がったらしい。 革命によって収入が平均化したらしいから、 彼はいい生活をしている層だったのだろう。
毎日の労働時間は日本の法定労働時間くらい。 意外と怠け者なわけではないみたい。

イマーム・ホメイニー霊廟

洗浄中 / 洗浄後

仲のいい兄弟


テヘラン

ホテル内のお店

ホテルに着くと、 先日の人のいい絨毯屋さんが、 どこからともなくニコニコしながら寄ってきた。 まさか本当に覚えていてくれるとは思わなかった。
のんびりと絨毯を見たいところだったけど、 長旅の疲れと時間がないのでちょっと話をしてから店を出た。

本屋でイランについての本を買った。
「(英)私のこと覚えてる?」と聞くと「No」 とつれない返事。 「数日前に日本円を換金したじゃん」 と言うと 「あー、そうだった。確かに日本円を換金してもらったね」。

夕食

夕食のためにロビーに行くと、 添乗員がいない。 メンバーのほとんどはちょっとでも寝たいと思っているので、 みんなで食堂に先に行くことにした。
メンバーの中には食事をなしにして、 部屋で休んでいる人もいるようだ。 たしかにどうせ食べても同じ食事なので、悪くない選択かも。 この頃になるとメンバーの多くは、 毎度とても遅く出てくるデザートに嫌気がさしているので、 デザートがなかったり、 すぐに出てきたりすると歓声があがったりするのがとてもおかしい。

お祈りを教わる

部屋に戻ってしばらくすると、ハッサニから部屋に電話があった。 イスラムのお祈りを教えてくれるらしい。 シラーズに行ったときから約束してたけど、 彼はずっと忙しくて時間がなかったくて、 やっと今日時間ができたみたい。

お祈りをする前にまずお清めをする。 両手を洗って、足も簡単に洗って、頭もちょっとだけ濡らす。 そして布(サジャデ)を敷いてお祈りを始める。
お祈りの最中は他人と喋るとお祈り自体がなかったものと見なされるので、 まずハッサニがお祈りをして見せた。 テレビなどでは頭を床につけてる姿をよく見るけど、 実際はなかなかその段階にならない。

まず、立ったまま「これから3回分お祈りします」と宣言する。 この回数が一日分のトータルが決まっていて、 この時の消化分は3回だったらしい。
そして宣言分のお祈りが始まる。 膝をついた状態でコーランを読み上げる。 最後に頭を布につけて、何かをつぶやく。
私も同じようにやってみたけど、コーランが言えないので、 どうも臨場感にかける。 にわかムスリムではこんなもんだろう。 それでもとても貴重な体験だ。

日本から持ってきた安い扇子と、アエロフロートでもらったスリッパと、 チップを渡した。 チップはいらないと言っていたけど 「楽しかったから」といって渡した。

他のメンバーは数時間寝たみたいだったけど、 結局一睡もしなかった。 おかげでモスクワまでの機内では熟睡。 途中朝食を食べて再び熟睡したら気持ち悪くなってしまった。。。


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