他のメンバーに話を聞くと、「日食の夢を見て5:00に目が覚めた」 とか。 朝食前にイマーム広場に行くことを考えているのとは、 明らかに日食に対する思い入れが違うみたい。
「ホテルからイマーム広場まではすごく近い」
とは添乗員から聞いていたが、どうやって行くのかは聞いていなかった。
「歩き方」の地図を確認すればなんのことはなかったんだけど、
結局だいたいの方向は分かっていたので、
そっちにしばらく行くとイマームのモスクが見えた。
でも、他のメンバーの中には
(ホテルのそばに他のモスクも見えることもあって)
イマーム広場への行き方が分からなかった人もいたみたい。
広場は四方が建物に囲まれているので、 朝日はまだ広場全体には当たっておらず、 西側の建物が少しずつ陽を浴びて輝いていく。。。
朝日を浴びるアリ・ガブ宮殿
昨日の喧噪が嘘のように人が少ない。 広場の中央では噴水が勢いよく吹き出している。 がんばって早起きしてきて本当によかった。
噴水のそばで三脚を立ててパノラマ撮影。
三脚さえあればVelviaでも全然大丈夫。
撮影をしているとイラン人が一人話しかけてくる。
弟が日本で働いているらしい。
他のイラン人もみんな親しげだ。
広場の中の芝生で朝食をおいしそうに食べているイラン人もいる。
目があったら「一緒に食べよう」というジェスチャーをしてきた。
モスクの前で再びパノラマ撮影。 西の方角には自分たちの影が写っている。 どちらも結構な容量だけど、 こんなきれいなパノラマが撮れることは少ないので、 両方載せることにしました。
イマーム広場中央での360度パノラマ(24mm8枚合成)
このパノラマのQuickTimeVR(160K)
(見れない場合はQuickTimeをダウンロード)
値段は20,000Rl/人。こちらの物価では安い値段ではない。
イマーム広場以上に人がいないモスクは、
昨日のにぎやかな雰囲気と違って、とても落ち着いている。
既に早朝にムスリムが祈りをささげた後らしかったけど、
その人々の姿が見えるようだった。
Velviaで思いっきり撮影。 でも日が低いのでモスクのあちこちに影がでてしまう。
どうしても上の方に目が奪われる
観光入場開始前の入口
中庭より
すると昨日の英語が堪能な少年が声をかけてきた。 こちらも気づいて「(英)昨日会ったの覚えてる?」 と聞くと「(英)覚えてるよ。そっちは覚えてるの?」 と昨日と全く同じペラペラの英語で答えてきた。
お祈りの時に使う絨毯、サジャデ
(ハッサニが言うには「絨毯ではなくただの綿だ」
とのことだが、少年が言うには
「Prayer's Carpet」)を買った。
初めは大きいの一枚だけが出てきたので
「小さいのも一緒に使うんじゃなかったっけ?」
と言うとそれも付け足された。
彼は一生懸命
「これはテーブルクロスとしても使えるし、
この小さいのもいろいろと使い道があるよ」
と他の用途を提案してくれるんだけど
「別の用途は関係ないよ。
あと石があればお祈りできるんだっけ?」と聞くと
「そうだよ。でも、あなたムスリムになりたいの?」
と非常に論理的な質問が返ってきた。
「そうじゃないんだけど、お祈りってどうやってするの?」
と聞くと
「この日本人ほんとにムスリムになる気じゃないんだろうなぁ」
というような怪訝な顔をしながら、簡単に説明してくれた。
彼が値段の交渉役だったので、
ちょっとだけ値切ってサジャデセット(布2枚)を買った。
言われたお店に行くと入口に鍵がかかっている。
隣の店の人が言うには
「今日は休みだろう」。
どうみても単に開店前に見えるんだけどなぁ。。。
「何が欲しいんだ?」と聞くので
「お祈りの時の石を買いたい」と答えると
「そんなのはモスクの中に入って一つ持ってくればいい」。
「そんなわけにいかないよ」と言って困っていると、
彼はどこかに行って戻ってきて、
「ハイッ」と私にお祈り用の石を手渡した。
「これどうしたの?いくらなの?」と聞くと
「いいよ、あげる。その代わり店の商品見てって」。
うーむ、まぁいいか。
彼は英語がそれほどできるわけではなかったけど、 物の値段だけはちゃんと言えるようだった。 結局モスクとかの模様に使われているお土産をちょっと値切って買った。
真鍮に彫り物をしているお店があったので、
中に入って作業などを見学したけど、
さっぱり英語が話せない人なので、
笑って「ホダーハーフェズ」。
その子は私たちの相手をするのが不安になったのか、
彼のお兄ちゃんらしい子を連れてきた。
でも、彼にしても英語が分からないことに大差はない。
「これは何をつぶす道具なの?」
と聞いても、さっぱり通じない。
なんとかジェスチャーで質問してみるが
「タフタフ」(これがイランでのつぶすときの擬音語らしい)
といいながらおもちゃをつぶしはじめた。
「そうじゃないだろう」とつっこんであげたら、
ツッコミを理解しているようだった。
右の写真がその子たち。
この大理石のすりつぶし器は一つ3,000Rl(\45)。
見かけのかわいさと比較するとイランにしてもずいぶん安い。
壊れ物でもないし、かさばらないし、お土産にはおすすめかも。
偶然このお店で会ったインストラクタは1,000Rl(\15)を一生懸命値切っていたが、
英語の分からない子供達は自分の説明が伝わっていないのだと勘違いして、
何度も同じ値段を繰りかえすだけだった。。。
「もう集合時間だから悪いけど帰るよ」
と言うと、
ラクダの骨に絵の描いてあるお土産をそれなりにまけてくれた。
時間がなかったのは本当だったので、
タクシーを捕まえられそうな道を聞いて、
英語が分からないかもしれないタクシーの運転手のために、
行き先&希望値段のメモを書いてもらう。
この希望値段(3,000Rl)は彼が相場の上限を書いてくれたので、
この時も次の日の朝もタクシーの運転手にぼられることがなくて、とても助かった。
象嵌細工屋に書いてもらったメモを見せると、
ジーっと見つめた後「OK!」。
「大丈夫なのかなぁ」と思いながらも乗り込んだら、
最初の交差点で逆に曲がろうとしてる。
「違うよ、ひだり、ひだり!」
と指さすと「OK, OK!」と言った感じ。
どうやらホテルの名前を知らなかったみたい。
イスファハンにはたくさんホテルがあるからしょうがないのかも。
でも、時間もぎりぎりだったから、
道を知ってて本当によかった。。。
観光向けのズールハーネなので、日本人が座るのは階段状の観客席。 周囲にはイラン国内大会での優勝者の写真がたくさん貼ってある。
こっちの物価を考えるとUS$10は正直かなり高い。
このお金のほとんどはガイドor現地エージェンシーに入っているのだろう。
なぜか体操をしないイラン人の観客がいて、
退場するときにはチップを太鼓のおじさんの下に置いていく。
彼らは私たち同様観光客なのか、入部希望者なのかは不明。
入部希望者だとすると見に来ただけでお金を取るというのも変な話だし。。。
「変な体操」というものを見る価値はあるかもしれないけど、
「疲れてるからズール・ハーネはパス」
というメンバーの判断も悪くなかったと思う。